合成フォント研究001

150722_2324

身の回りの印刷物やWebデザインから、気になった混植(合成フォント)に着目し、所有しているフォントの中から近いイメージの書体を使い、再現してみます。

使用アプリケーションはInDesign。[漢字]、[かな]などの表記が無い字種は、基本的に漢字で使用している書体の従属のままです。

Contents

  1. [漢字]本明朝Book+[かな]築地L+[英数字]Baskerville
  2. [漢字]こぶりなゴシックW3+[かな]行成L
  3. [漢字]こぶりなゴシックW6+[ひらがな]築地体一号太仮名+[カタカナ]ヒラギノ角ゴオールドW6+[と]築地体三号太仮名

1.[漢字]本明朝Book+[かな]築地L+[英数字]Baskerville

150722_1

1_settei
設定画面
  • 書体イメージ:優しさ、柔らかさ、透明感、上品さ
  • 用途:小説や詩集の本文など

エッセイ風の写真集の本文に使用されていた書体のイメージ。

英数字は漢字と合わせてリョービのRoBaskervilleを使用しました。

2.[漢字]こぶりなゴシックW3+[かな]行成L

150722_2

2_settei
設定画面
  • 書体イメージ:繊細さ、知的、哲学的、古風
  • 用途:小説や短歌の本文、小見出しなど

記号論の本。表紙につぶやきの様に入っているテキストに使用されていた書体のイメージ。羽良多平吉さんが装幀をされているだけあって、かなり独特な組み合わせです。

3.[漢字]こぶりなゴシックW6+[ひらがな]築地体一号太仮名+[カタカナ]ヒラギノ角ゴオールドW6+[と]築地体三号太仮名

150722_3_2

150722_2141

150722_2142
設定画面
  • 書体イメージ:力強さ、古風
  • 想定用途:書籍のタイトル、見出しなど

2.と同様の書籍の帯に使用されていた、金属活字の様な書体のイメージ。ひらがなとカタカナで書体を変えて、さらにひらがなの「と」のみ書体を変えており、かなり細かい調整がされています。

カタカナには[ヒラギノ角ゴオールドW6]を使用しましたが、そのままだとこぶりなより大きく見えてしまうので95%縮小しました。

「と」に関しては、[築地体一号太仮名]のものだと、「古い」イメージが強調されすぎてしまうので、ひらがなの中でこの文字だけ書体を変えたのだと思われます。

150722_2213

参考文献
1. 石川祐樹『蝶々の心臓』宝島社(2014)
2.3. 向井周太郎『かたちのセミオシス (セリ・ポイエシス)』思潮社(1986)

投稿者: Shu Watanabe

I was born in Tokyo, Japan in 1982. Editing photo book and exhibitions of young photographers, handling book design and others, while teaching information design and marketing at educational institutions. The fun of the design process visualizing the stories of objects, As a medium that can convey different messages depending on how to edit I am pursuing photo book and photograph should be. 1982年東京生まれ。デザイナー、編集者。 教育機関で情報デザインやマーケティングを教えながら、若手写真家の写真集や展示の編集から、ブックデザインなどを手がける。 対象の持つストーリー性を視覚化するデザイン過程の面白さ、編集の仕方によって異なるメッセージを伝えることのできるメディアとしての写真集、写真のあり方を追究している。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA