InDesignファイルに別のinddファイルをリンク配置する際に、裁ち落としで配置したかったのに塗り足しが入ってしまったり、その逆もあったりと、思い通りにならない事が多かったので、改めて配置オプションの挙動を確認してみました。

2016-01-26-225856

ドキュメント配置の時に表示される上記のダイアログ。

『ページ境界線ボックス』『裁ち落とし境界線ボックス』『印刷可能領域境界線ボックス』。これら3つの違いをまとめました。

【検証】

まず、リンク用のドキュメントを以下の数値で作成します。

2016-01-26-225540

  • 天地:50mm×左右:50mm
  • 裁ち落とし(塗り足し):周囲 3mm
  • 印刷可能領域:周囲10mm

ドキュメントを色分けします。

160126-0003

  • ページサイズ50mm×50mmをマゼンタ
  • 裁ち落とし(塗り足し)の3mmをイエロー
  • 印刷可能領域の10mmをシアン

このファイルを「sample.indd」として保存しました。これを使って、配置するときのエリアを確認します。

新規ドキュメントを作成し、[ファイル>配置]で「sample.indd」を選択。この時、[読み込みオプションを表示]にチェックを入れます。

2016-01-26-232529

読み込みオプションのダイアログに表示される『ページ境界線ボックス』『裁ち落とし境界線ボックス』『印刷可能領域境界線ボックス』…これらの設定を変えて配置してみました。

2016-01-26-225856

【結果】

以下の様になりました。

2016-01-26-230322

・ページ境界線ボックス=ページサイズ
・裁ち落とし境界線ボックス=塗り足しまでを含む
・印刷可能領域境界線ボックス=印刷可能領域までを含む

『ページ境界線ボックス』と『印刷可能領域境界線ボックス』はそのままという感じですが、『裁ち落とし境界線ボックス』が塗り足しまで、というのがちょっと分かりにくいネーミングですね…。

しかし、これで、今度から間違えることは無さそうです。

作業環境
OS:OSX 10.8.5
Application:Adobe CS

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