作業中や移動時間に音楽を聴くので、Apple Musicの音楽ストリーミングサービスを使用していた。当初は様々な楽曲が聴けて便利だったのだが、使用している内に様々な不満点が生じてきたので、同様の音楽ストリーミングサービスで、有料プランの月額も1000円くらいと近い金額である、Spotifyに変更した。

Spotifyの有料プランを2ヶ月ほど使用してみて、Apple Musicより優れていると感じた点と、Apple Musicの方が優れていると感じた点を記載する。

Apple Musicの不満点

Apple Musicは2年ほど使用していたのだが、以下の様な不満が出てきた。(私の使用環境はデスクトップPCはMac Pro、スマートフォンはAndroid)

1. UIが分かりにくい

私が最も使用する、オススメの音楽紹介機能「For You」の階層構造がかなりわかりにくく、掘り下げて音楽を聴くと何度も戻るボタンを押さないと「For You」のパネルまで戻れない。

一番使いたい機能がこの煩わしさだったのでかなりストレスを感じていた。

2. アプリケーションの動作が重い

デスクトップ版のiTunesはAppleの社内でも評判が悪いくらいのUIの悪さ。音楽ライブラリやPodcast、ストアや電子書籍まで1つのアプリで管理しているからなのか、起動も含めてかなりモッサリ。

Android版のアプリも突然Apple IDの入力画面が出てくるなど、音楽を聴くまで時間がかかるストレスをかなり感じていた。


Spotifyに替えて良かった点

1. UIが分かりやすい

Apple Musicと比較するととても使いやすいUIになっている。特にスマートフォン版は画面下部に常に「Home」「Browse」「Search」…といったナビゲーションバーが表示されているので曲の再生中でもすぐに移動が可能。

Android版のUI。下部にナビゲーションバーが常に表示される
Macのデスクトップ版。左側のサイドバーにナビゲーションが常に表示される

また、音楽ジャンル一覧も、ジャンルのナビゲーションがアイコンになっていて明快である。

アイコンで表示される音楽ジャンルへのナビゲーション

2. プレイリストが豊富、かつユニーク

Spotifyの魅力は何と言ってもこの豊富なプレイリストだろう。公式のプレイリストや、リスナーが作成した人気のプレイリストなど、プレイリストの数がかなり豊富なので、新しい音楽やアーティストをたくさん知ることが出来る。

「メタル」の人気プレイリスト。ジャンル別や新譜だけでなく、通勤の満員電車で聴いてほしい「部長のメタル」といったユニークなプレイリストも多く、聴いてみたくなる。

また、自分の聴いた曲の傾向に合わせてジャンルごとにまとめてくれる「My Daily Mix」もとても素晴らしい。聴くものに迷ったらまずはこのプレイリストをかけておけば、自分のお気に入りの曲+似た傾向の曲を掛けてくれる。

何回かSpotifyで音楽を聴くと、リスナーの趣向に合わせて作成される「My Daily Mix」プレイリスト。

3. 様々なデバイスに対応している

アプリが様々なデバイスに対応していることもSpotifyの魅力だ。

以前使用していたApple MusicのAndroid版が、スマートフォンのみの対応で、iPad以外のタブレットで使用が出来なかったのに対して、SpotifyのアプリはAndroidタブレット、さらにKindle fireのアプリもあり、様々なデバイスで使用可能である。

4. Google Homeに対応!(2018年10月12日追記)

先日、Googleのスマートスピーカー「Google Home mini」を購入した。それにより、ますますSpotifyが便利になった。

Google Home miniをSpotifyに連動させ、「OK Google, Spotifyで●●(アーティスト名)の曲を再生して」と言うと、そのアーティストの曲を再生してくれる。

また、「OK Google, Spotifyで夜に合う静かな曲を再生して」というと、近いプレイリストを探し出して、再生してくれる。

音量の調整も「OK Google, 音量を上げ/下げて」という操作で、ハンズフリーで調整可能。

このGoogle Homeとの連携が、感動するほど便利だった。

単に連携して再生できるというだけでなく、Spotifyの特徴である豊富なプレイリストが、Google Homeと組み合わせることで最大限に活用出来る。

音楽が好きな人にはかなりオススメできる使い方だ!

対するApple musicは、Google Homeには対応していない。Apple musicに対応しているスマートスピーカーには、有名なものだと「HomePod」という製品があるが、こちらは3万円以上する([追記]2018年、Apple musicはAmazonのスマートスピーカー「Alexa」には対応するようになった。)

Spotifyが対応するGoogle Homeのスマートスピーカーは、miniであれば税込み6,480円。私が購入したときはヨドバシカメラで半額セールをしていて3000円台で購入できた。

もちろん、音質は値段相応、という感じだが、同価格帯のPC用スピーカーとそれほどは変わらない。話題のスマートスピーカーを試してみるという点でも、Spotifyと連携させて使用するのはとても楽しい。

SpotifyよりもApple Musicの方が良かった点

1. 日本人アーティストの楽曲はApple Musicの方が豊富

私は主に洋楽のHR/HMや日本のHip-Hopを聴いているのだが、洋楽の方は両者とも差は無いが日本のHip-hopの曲、アーティストに関してはSpotifyはApple Musicよりも大分少ない印象だ。これは、日本でのサービス開始がApple Musicが2015年なのに対して、Spotifyは2016年と1年以上後発という事もあるだろう。

日本のHip-Hopであっても、新しい楽曲であればSpotifyに登録されているので、Spotifyをたくさん聴くことでユーザーが多いという事を証明できれば、楽曲はどんどん増えていくと思う。

2. PC内の楽曲を再生する場合には別のソフトを起動しないといけない

Spotifyはストリーミング専用のアプリなので、自分のPCのライブラリにある音楽ファイルを再生したい場合にはiTunesなど、別のソフトを使う必要があり、それがやや煩わしい。特にMacでは、iTunes以外の音楽再生ソフトが殆ど存在しないので結局iTunesを使う事になってしまう。

Apple MusicであればiTunesでの視聴なので、PCライブラリ内の楽曲も聴く事ができる。

まとめ

Apple Music がオススメの人

  • 日本人アーティストの楽曲をたくさん聴きたい人
  • Mac、iPhone、iPad などApple製品を使用している人
  • ストリーミングも、ライブラリの楽曲再生も、1つのアプリケーションで行いたい人

Spotifyがオススメの人

  • たくさんのプレイリストで新しい音楽と出会いたい人
  • AndroidスマートフォンやKindleなどを使用している人
  • 分かりやすいUIでストレス無く操作したい人
  • Google Home のスマートスピーカーを使用している人

私としては、やはり、現行のiTunes、及びApple MusicのUIはかなりストレスを感じることが多く、また、Spotifyのプレイリストによって、新しい音楽との出会いや、音楽を聴くという行為の楽しさを改めて実感することが出来たので、もう少しSpotifyを使用してみようと思う。

Apple MusicSpotify
UI(操作性)
プレイリストの充実度
スマートスピーカーへの対応
洋楽の充実度
邦楽の充実度
PC内の楽曲再生
こんな人にオススメ!▶日本人アーティストの楽曲をたくさん聴きたい人
▶Mac、iPhone、iPad などApple製品を使用している人
▶ストリーミングも、ライブラリの楽曲再生も、1つのアプリケーションで行いたい人
▶新しい音楽と出会いたい人
▶AndroidスマホやKindleを使用している人
▶分かりやすいUIでストレス無く操作したい人
▶Google Home のスマートスピーカーを使用している人

1年近く使用してみて(2018年10月12日追記)

Apple MusicからSpotifyに切り替えて1年近く使ってきたが、引き続き、Spotifyを使用している。

もちろん邦楽など、まだ足りないと思うこともあるが、とても豊富な「プレイリスト」や似た傾向の曲をかけてくれる「ラジオ」など、新しい音楽に触れさせてくれる機能が、使っていてとても楽しい。

最近は自分で公開プレイリストなども作成して楽しんでいる。

1年使用してみて、音楽好きにはSpotifyが圧倒的にオススメである!

 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA