外出先のカフェでInDesignで作業をしていたところ、オブジェクトを動かしたり文字を打ちかえたりした際に表示がワンテンポ送れるひっかかりを感じるようになりました。
色々調べたところ、原因と、ある程度解消する方法がわかったのでご紹介します。
今回の作業条件・仕様
- マシン: Mac Book Pro M1 Pro 2021(メモリ16GB)
- アプリ: Adobe InDesign 2026
- 電源: 使用無し(バッテリー駆動)
- 通信: 店舗のWi-Fi使用
対策①:InDesignの「3大重い設定」を見直す
M1 Proという高性能なチップを積んでいても、InDesignの初期設定や高負荷な機能がオンになっていると、出先での作業中に引っかかりが出やすくなります。まずは定番の3つの設定を変更しました。
- 「ライブプレビュー」をオフ、または遅延にする
- オブジェクトをドラッグした際、リアルタイムで中身を描画する機能を抑えます。
- 設定方法: 「環境設定」>「インターフェイス」>「ライブプレビュー」を「遅延」または「なし」に変更。
- 「表示画質」を標準にする
- 配置された画像の表示品質を下げて、スクロールなどの描画負荷を減らします。
- 設定方法: 「表示」メニュー > 「表示画質」を「標準表示」に変更(ショートカット:
Cmd + Option + Z)。
- 「ライブプリフライト」をオフにする
- バックグラウンドで常にデータのエラーをチェックする機能を停止します。
- 設定方法: 画面最下部のステータスバーにある、緑または赤の丸(プリフライトパネル)の横のプルダウンから「オン」のチェックを外す。
さらに、通信環境による負荷を減らすため、Googleドライブの同期も一時的に停止しました。
対策②:アクティビティモニタで発覚した「メモリ不足」
上記の対策を行ってもまだ引っかかりが残ったため、Macの「アクティビティモニタ」でメモリの状況を確認してみました。すると、メモリ圧力が「黄色(スワップ発生)」になっていることが判明!
出先だと、調べ物のためにブラウザ(Chromeなど)のタブをたくさん開いたり、チャットツールを起動したりしたまま作業しがちです。メモリ16GB環境では、InDesignとこれらのアプリが競合してメモリを圧迫していました。
メモリを少しでも浮かせるための裏ワザ
不要なアプリやブラウザのタブを閉じるのが一番ですが、どうしても開いておきたい場合はブラウザの設定を見直すのが効果的です。
- Chromeの「メモリセーバー」を活用する: 「設定」>「パフォーマンス」>「メモリセーバー」をオンにすると、開いているだけの非アクティブなタブが自動でスリープし、メモリがガッツリ解放されます。
- 出先だけSafariを使う: SafariはMac全体のメモリ効率が良いため、Chromeから乗り換えるだけでも効果があります。
【結論】最大の原因は「電源(バッテリー駆動)」だった
色々と検証した結果、一番の決定打は「家(電源接続時)では引っかからずにサクサク動いている」ということでした。つまり、最大の原因はバッテリー駆動による電力制限です。
MacBook Proは優秀な省電力設計ですが、コンセントからの潤沢な給電がある時と比べると、バッテリー駆動時はパフォーマンスがわずかに抑えられます。これがInDesignのような重いグラフィック処理において「ワンテンポ遅れる引っかかり」として体感されていました。
出先で快適に作業するための今後のポイント
- 低電力モードは必ず解除する(「システム設定」>「バッテリー」から確認)。
- 出先でコンセントが使える場合は、十分なワット数(67W〜96W以上)を持つ充電器を接続して作業する(スマホ用の小さな充電器だと電力が足りず、パフォーマンスが出ないことがあります)。
まとめ
出先でのInDesignのモタつきは、「バッテリー駆動による電力制限」に「メモリ不足」が重なったことが原因でした。
同じように「カフェ作業でInDesignがカクつく」とお悩みの方は、まずは表示画質を標準に下げ、ライブプリフライトをオフにし、ブラウザのメモリセーバーをオンにすることから試してみてください。これだけでも出先でのサクサク感がかなり変わるはずです!


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