【ネタバレあり】Nontitle Season 6 第10話感想:人脈の化け物・ゆいちゃんの熱量と、昭和世代が仕掛けたデザインの魔法

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こんにちは。

毎週楽しみに追いかけている起業リアリティショー『Nontitle(ノンタイトル) シーズン6』。第10話はミッション4の事業プレゼンまで進み、ビジネスとしての面白さが一気に加速してきましたね。

今回は、昭和世代チームが提案した家系図企画「KEIFU」をグラフィックデザイナーの視点でシビアに考察しつつ、それに対抗するZ世代チームの凄まじい人間模様と圧倒的な行動力について、感想を交えて深掘りしていきたいと思います。

前回の感想 👉️ 【ネタバレあり】Nontitle Season 6 第9話感想:せお丸離脱で昭和チームが覚醒?「家系図事業」に人がワクワクしてしまう理由

ビジネスにおける「デザイン(仕組み)の美学」「人脈(行動力)の熱量」が真っ向からぶつかり合う、まさに神回でした。

Z世代チームの光と影:人間模様と「ゆいちゃん」という化け物

ミッション4のプレゼンに向けて、Z世代チームもかなりドラマが動いていましたね。

ネットのプレミア公開のチャット欄をリアルタイムで見ながら視聴するのが大好きなのですが、今回もコメント欄が秀逸すぎて思わず笑ってしまいました。

兄コメさん(前回からZ世代チームに参加されたシーズン1のマルコメくんのお兄さん)のお子さん(赤ちゃん)が出た際に「為国に似てる」というコメントがあったり、レディクル田中さんが登場したときの「田中さん、劇場版為国」というパワーワードには、座布団をあげたくなりました(笑)。

ただ、チーム内の人間模様には少しモヤモヤする部分も。

そうちゃんが「辞める」と言い出してから、展開が妙に長引いている印象を受けました。

「わざわざ送別会とかいる? それならせお丸の時にやってやれよ!」と心の中でツッコんだ視聴者も多かったのではないでしょうか。

また、昭和チームの家系図事業を聞いてから、かんちゃんの謎の怒りスイッチが入る場面もありました。感情の起伏は激しいものの、言っていること自体は筋が通っていて正論に感じられました。

そんな癖のあるメンバーが脱退し、ようやく喧嘩が落ち着いてきたな……と思った絶妙なタイミングで、満を持して為国さんが登場! 昭和世代へのエグいツッコミも含めて、やはりこの人が画面に入ると一気に引き締まります。

そして、Z世代チームで今回最も圧倒されたのがゆいちゃんです。

沖縄にまで知り合いがいる人脈の広さは、もはや「化け物」の領域。彼女の移動距離と仕事量は凄まじく、泥臭く足を動かしてビジネスを形にしていく熱量には、ただただリスペクトしかありません。

産後ケアの体験などでは、お子さんがいる兄コメさんがとても頼もしく見える場面もありました。

昭和世代チームのリアル:「冊子デザイン20万円」の計算根拠

対する昭和世代チームが提案したのが、家系図をボリュームのある冊子にする企画「KEIFU」。冊子から始まり、最終的にはオンラインスクールに誘導してマネタイズする、というりゅうけんさんの超得意分野が活きるビジネスモデルです。

ただ、この「冊子」というアイデアが出たとき、私は画面を観ながらプロのデザイナーとして現実的な計算をしてしまいました。

「これ、デザインをAIだけに頼ったら、どこかしょぼくなりそうだな……。かといって、プロのデザイナーに丸ごと依頼したら、デザイン料だけで最低20万円はするのでは?」と。

デザイン業界にいない方からすると、「冊子一冊で20万!?」と驚かれるかもしれません。しかし、これはエディトリアルデザイン(冊子などのデザイン)の相場として、「1ページあたり約1万円」と仮定すると、20ページの冊子であればそれだけで20万円に達します。

「KEIFU」は大量部数を印刷して薄利多売するビジネスモデルではないため、この初期コスト(固定費)をどう回収して元を取るのかは、ビジネスとして非常にシビアな壁になります。

一般人には真似できない、前田高志氏の「和綴じ風装丁」の衝撃

そんな予算の壁やクオリティへの懸念を抱えていたところで登場したのが、デザイナーの前田高志さんでした!このキャスティングには興奮したのですが、それ以上に、前田さんが実際に上げてきたデザインの提案を見て「さすがプロ……!」と脱帽しました。

前田さんが提案されたのは、なんと「和綴じ(わとじ)風」の装丁。

まず、一般の人が1からアイデアを練っても、この仕様を思いつくことは不可能です。

和綴じのイメージ

さらにデザイナーとして私が最も鳥肌を立てたのは、実際に為国さんに手渡されていた「2冊目の仕様」です。1冊目の伝統的な和綴じ(糸で綴じるタイプ)に対し、2冊目は糸ではなく「木のバインダーのようなパーツ」が使われていました。

これ、実はものすごい仕掛けです。ただ「こだわり抜いた高い本」を作るだけでなく、ビジネスとしての量産化や実用性を意識し、「商品としての圧倒的な上質さを維持しながらも、裏側で巧みにコストカットを仕掛けている」ように見えました。

美学とビジネス(予算)の妥協点を、完璧なアイデアで着地させる。これこそが、AIには絶対に真似できない「本物のデザインの力」です。

「先祖ガチャ」で終わらせないためのデザイン投資

チャット欄のコメントに「先祖ガチャって言葉が流行って終わりやろ」という意見があり、確かにと納得してしまいました。ただ戸籍謄本を右から左へ並べただけの事務的な書類であれば、一過性のトレンドで終わってしまいます。

さらにスタジオMC陣が指摘していたように、「プレゼントなら嬉しいけど、戸籍謄本を代理申請する許可がいるからまどろっこしい(ハードルが高い)」というリアルな課題もあります。

だからこそ、この事業には「ただのまどろっこしい書類」「一生モノの家宝」に変える情緒的な価値(デザインの力)が絶対に不可欠。前田さんの「木のバインダー仕様」は、ビジネスの弱点をデザインで補強する、見事な回答になっていました。

ちなみに、番組を去っていった昭和世代の浜ちゃんも工場長も、SNSを一切やっていないというプロフィールの規格外っぷり。まさに「レジェンド3」と呼ぶにふさわしい、昭和世代の底知れぬ渋みを感じます。

おわりに:仕組みのデザインか、圧倒的な行動力か

ゆいちゃんを中心とした、圧倒的な移動距離と「人脈・行動力」で突き進むZ世代チーム。

前田高志さんの力を借りて、ビジネスの課題を「デザインの力(仕様設計)」で鮮やかに解決してみせた昭和世代チーム。

それぞれのチームがまったく異なる強みを活かしてぶつかり合ったミッション4。

ここからのデモデイに向けて事業がブラッシュアップされていく様子は本当に面白いですね。

次回の展開からも目が離せません!

【追記】視聴会を観て感じた、Z世代チームが目を逸らす「根本的な課題」

本放送直後には、ゆいちゃんの圧倒的な人脈と行動力に純粋にリスペクトを抱いていたのですが、その後、各チームの視聴会や感想会(為セナ視聴会テレサの森の弱者視聴会、HOJOJOの感想会など)を観ていくうちに、「おや?」と思うシビアな視点が見えてきました。

特にハッとさせられたのが、育児経験者である松葉さんや、一平さん、モーリーさん(HOJOJO)の以下の指摘です。

「安心・安全」が最優先の事業における身だしなみ(松葉さん・一平さん)

タトゥーを隠さない服装、大きなリングのピアス、かなりの長さのネイル。

これらは「自己表現」としては自由ですが、赤ちゃんにとっては物理的な危険(引っ張る等)があり、預ける親御さんにも不安を与えかねません。

また、産後ケア施設は夫婦で訪れる場所でもあるため、ボディラインの出る服は不要な誤解を生むリスクもあります。一平さんが「服装を変えないところに本気度を疑ってしまう」と語っていましたが、顧客心理への配慮の薄さはビジネスとして致命傷になり得ます。

スタートアップ初期の実務コミット(モーリーさん)

立ち上げ時は資金がないため、役員自らが実務に携わる必要があります。「ゆいちゃん自身も助産師の資格を取って現場に入らないと回らないのでは?」という意見は、まさにぐうの音も出ない正論です。

汗をかいて動いてはいるけれど、実は「ビジネスで一番大切な本質(顧客の安心や、泥臭い実務へのコミット)」から目を逸らしていないか?という強い懸念が残ります。

この空気感、どこか既視感があると思ったら、シーズン5の「Dr.Love」チームにそっくりです。彼らも放送回ではチームワーク良く順調に見えていましたが、根本的な問題を放置し続けた結果、デモデーで勝てませんでした。Z世代チームは、ここから本当に事業を詰め切れるのでしょうか。

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