映画の感想をSNSに投稿する際、少しでもインプレッションを上げる方法

最近、映画の感想記事を書くようになったのですが、記事を書いた後はSNSで更新の紹介をしています。

映画感想をSNSに投稿する際に、少しでもインプレッションが上がる方法に気づきました。

それは、

出演者の名前をハッシュタグとして、投稿に含める。

というものです。

特に邦画の際に顕著なのですが、これをすることで、出演者のファンの方が投稿を目にしてくれます。

自分はこれまで馴染みが無かったのですが、アイドルや俳優さんのファン同士のつながりは結構強いみたいで、出演者の名前を入れる/入れないでインプレッションにかなり差が出ることがわかりました。

例)映画「流浪の月」の感想をxに投稿した時

filmarksからの投稿:出演者の名前無し
ブログに記事を書いて投稿:出演者の名前をハッシュタグで掲載

2枚目の画像のブログ記事投稿の方が後から投稿しているにも関わらず、出演者の名前を入れているこちらの方がインプレッションが多いです。

この時は横浜流星さんのファンの方がいいねもつけてくれていました。

映画感想をSNSで投稿される方は参考にしてみてください。

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[映画感想]「流浪の月」|“普通”では無いことは悪なのか? 女児誘拐事件の加害者と被害者がたどる人生の困難さを描いた考えさせる作品ーあらすじ、登場人物、感想など

広瀬すずと松坂桃李が主演をつとめる映画「流浪の月」。

凪良ゆうによる原作小説が好きだったので映画も見てみました。感想をご紹介します。

映画「流浪の月」、Amazonでの視聴はこちらから↓

映画「流浪の月」のあらすじ

帰れない事情を抱えた少女・更紗(さらさ)と、彼女を家に招き入れた孤独な大学生・文(ふみ)。
居場所を見つけた幸せを噛みしめたその夏の終わり、文は「誘拐犯」、更紗は「被害女児」となった。
15年後。偶然の再会を遂げたふたり。それぞれの隣には現在の恋人、亮と谷がいた。

ABOUT THE MOVIE – 映画『流浪の月』 公式サイト https://gaga.ne.jp/rurounotsuki/about/

映画「流浪の月」の登場人物

家内更紗(広瀬すず/幼少期(白鳥玉季))

本作の主人公。現在はファミリーレストランで働いている。

幼少期、家に居場所が無かったことから、佐伯文の家で数日間暮らしていたが、警察に見つかり女児誘拐事件として大々的にメディア掲載された。

佐伯文(松坂桃李/中学生時(中田昊成))

本作のもう一人の主人公。現在はカフェを経営している。

学生時代、公園で居場所が無く佇む家内更紗に声をかけ、自らの家で共同生活を始める。

警察に発見され、女児誘拐事件の加害者として報道される。

中瀬亮(横浜流星)

現在の更紗と同棲をしている彼氏。DVの気がある。

谷あゆみ(多部未華子)

現在の文と付き合っている彼女。編集者。

安西梨花(増田光桜)

更紗が勤めるファミリーレストランの同僚である佳菜子の娘。

安西佳菜子(趣里)

更紗が勤めるファミリーレストランの同僚。シングルマザー。

彼氏と旅行に行くために娘の梨花を更紗に預ける。

湯村店長(三浦貴大)

更紗が勤めるファミリーレストランの店長。

更紗の立場を理解することは難しいですが、スキャンダルによって本部から退職を迫られても、思いやる言葉をかけたりと、実は結構優しいキャラです。

映画「流浪の月」の面白かった点

凪良ゆう作品ならではの苦難に満ちた人生がしっかりと映像化されている

小説もそうなのですが、映画も観ていて胸が詰まるシーンが多く苦しくなりました。

物語のクライマックスで文の秘密が明かされるシーン

これまで積み重ねてきたエピソードが全て辻褄が合い、オセロが一気に裏返るような感覚を覚えました。

白鳥玉季による子供時代の更紗の演技

子供なのですが、どこか大人にも見えるような絶妙な演技で引き込まれました。

文と子供時代の更紗が一緒に暮らすシーンは、どこか非現実的な印象もあり、大人になることが無い、ピーターパンのネバーランドの様な世界に見えました。

白鳥玉季は堂に入った演技でしたが、調べてみたらこの間見た映画「正欲」にも、人気小学生YouTuber役として少しだけ出演していました。

横浜流星による亮の演技

This is DV!とも言えるようなDV彼氏の演技が凄かったです。原作でも衝撃的でしたが、映像になるとさらにインパクトがありました。

個人的に、良い物語には良い悪役が必要だと思っています。横浜流星演じる亮のDVっぷりは観る者のヘイトをしっかり集め主人公を応援したくなりました。

逆に、小説もそうなのですが、物語の後半になると亮があまり出てこなくなるのでちょっと物足りなさすら感じます。

映画「流浪の月」の惜しかった点

上映時間2時間半は長く感じた

原作もすごいボリュームなのですが、映画も2時間半の大作!途中、やや緩慢さを感じる部分もあったので、もう少しコンパクトにまとまったら良かったと思いました。

谷あゆみの掘り下げが少なかった

現在の文の彼女、谷あゆみは、原作では結構深いエピソードがあったのですが、映画ではバッサリカットされており、いわゆる“普通の彼女”のように描写されてしまっていたので、その点は残念でした。

映画「流浪の月」の感想まとめ

小説もそうでしたが、この映画を観ても、「普通とは異なる特性を持って生まれただけで、これほどの苦難の道を歩むのか」と非常に考えさせられる物語です。

後半になるにつれて文の感情があらわになってくる点も非常に見応えがありました。

難しい小説を丁寧に映像化してくれた作品だと思います。

あと、映画では結末が描かれておりませんでしたが、更紗に子供を預け、失踪したかと思われた安西佳菜子は最終的には帰ってきて、ちゃんと子供を迎えに来ます。

映画「流浪の月」の満足度

85点/100点満点中

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原作小説「流浪の月」凪良ゆう(著)

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[映画感想]「正欲」|新垣結衣と磯村勇斗が難しい役を演じきっていた。原作の盛り上がるシーンを丁寧に映像化していて感動!―あらすじ、登場人物、感想など

映画「正欲」原作小説がとても好きだったので映画も鑑賞しました。

映画「正欲」のあらすじ

横浜に暮らす検事の寺井啓喜は、不登校になった息子の教育方針をめぐり妻と衝突を繰り返している。広島のショッピングモールで契約社員として働きながら実家で代わり映えのない日々を過ごす桐生夏月は、中学の時に転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。大学のダンスサークルに所属する諸橋大也は準ミスターに選ばれるほどの容姿だが、心を誰にも開かずにいる。学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画した神戸八重子は、大也のダンスサークルに出演を依頼する。

映画『正欲』公式サイト https://www.bitters.co.jp/seiyoku/#

映画「正欲」Amazon Videoでの視聴はこちらから↓

映画「正欲」の登場人物

寺井啓喜(稲垣吾郎)

検事。妻と不登校の息子がいる。息子が小学校を不登校ながらYouTubeチャンネルを開始したのが悩みの種。

桐生夏月(新垣結衣)

地方のショッピングセンターの寝具売り場で店員として働く女性。学生時代、佐々木佳道と同級生だった。

佐々木佳道(磯村勇斗)

独身の男性。学生時代、桐生夏月と同級生。両親の死をきっかけに実家に戻り、そこで桐生夏月と再会する。

諸橋大也(佐藤寛太)

イケメン大学生。学内のダンスサークル「スペード」に所属している。

神戸八重子(東野絢香)

大也と同じ大学に通う大学生。イベント「ダイバーシティフェス」の実行委員を通して大也と知り合い、彼に不思議な魅力を感じていく。男性が苦手。

寺井由美(山田真歩)

寺井啓喜の妻。専業主婦。不登校の息子と日々の生活を送る。息子のYouTubeを手伝う。

フジワラサトル(???)

過去に、学校の水道の蛇口を盗み逮捕された男。動機について、「水が勢いよく吹き出すのを見る事が楽しかった」と語った。

映画「正欲」の感想

非常に面白かったです!

原作がかなりのボリュームなので、取捨選択は当然ありましたが、水フェチの桐生夏月(新垣結衣)と佐々木佳道(磯村勇斗)のエピソードをメインに、対するキャラとして検事の寺井啓喜(稲垣吾郎)を絡めて展開する感じだったので違和感はあまりなくストーリーに集中できました。

夏月と佳道による、この作品ならではのベッドシーンが非常に好きなのですが、映像化されたことでより素敵な内容になっていて、二人の演技もあり、感動しました。

ただ、私は原作を読んでいるので、補って理解できている部分も多いので、映画のみを観た方は「?」となる展開も多いかも知れません。

映画で触れられていない内容としては、
寺井啓喜(稲垣吾郎)は実は涙フェチです。映画でも奥さんが泣くシーンがやや象徴的に撮られています。

神戸八重子(東野絢香)は兄が妹モノのアダルトビデオを観ていたことを知って男性嫌悪になってしまいました。映画でも、お兄ちゃんの話しがやや唐突に出ますよね。

原作の重要なシーンをしっかり映像化してくれたので私はかなり満足しました!

満足度

83点/100点満点中

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正欲

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より詳しい物語への感想は、以下の小説の感想記事をご覧ください。

[映画感想]「夜明けのすべて」|上白石萌音と松村北斗の素朴な演技が光る。”普通に生きる難しさ”を描いた地に足のついたストーリー

映画『夜明けのすべて』を観ました。とても良い作品だったので感想をご紹介します。

作品のネタバレを含みますのでご注意ください。

映画「夜明けのすべて」のあらすじ

PMS(月経前症候群)のせいで月に1度イライラを抑えられなくなる藤沢さん(上白石萌音)は、会社の同僚・山添くん(松村北斗)のある行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。

転職してきたばかりなのにやる気がなさそうに見える山添くんだったが、そんな彼もまた、パニック障害を抱え生きがいも気力も失っていた。

職場の人たちの理解に支えられながら過ごす中で、藤沢さんと山添くんの間には、恋人でも友達でもない同志のような特別な感情が芽生えはじめる。

やがて2人は、自分の症状は改善されなくても相手を助けることはできるのではないかと考えるようになる。

https://eiga.com/movie/98942/

映画「夜明けのすべて」の登場人物

山添孝俊(松村北斗)

栗田金属の社員。大手コンサルティング会社にいたが、パニック障害となり電車に乗れなくなっため、徒歩で通える栗田金属に勤めながら、パニック障害を治療している。

藤沢美紗(上白石萌音)

栗田金属の社員。PMS(月経前症候群)がひどく、その症状からのイライラが原因でトラブルを起こし、何度か職を変えている。

栗田和夫(光石研)

下町ロケット的な街の中小企業「栗田金属」の社長。共に会社を立ち上げた実の弟が自死しており、そのトラウマを抱える。
栗田金属では、小学校などで上映できる移動式のプラネタリウムも製造している。

辻本憲彦(渋川清彦)

山添のコンサルティング会社時代の上司。転職後も山添を非常に気にかけており、いつか会社に戻れるように協力してくれている。
グリーフケアの会で栗田と知り合う。

大島千尋(芋生悠)

山添のコンサルティング会社時代の同僚であり、彼女。

藤沢倫子(りょう)

藤沢美紗の母。快活な性格。事故で車椅子生活となり、リハビリに励む。

映画「夜明けのすべて」の面白かった点

派手さは無いがしっかりとしたストーリー

上白石萌音の素朴な演技が良い

上白石萌音の演じる素朴なキャラクター(藤沢さん)の演技がとても良かったです。

藤沢さんは、PMS(月経前症候群)からのイライラで最初に勤めていた会社でトラブルメーカーのようになってしまい、退職してしまいます。

ですが、辞めてしまった会社の人たちも全然悪い人ではなく、むしろ、藤沢さんに気をつかったり、理解しようとしたりしている人たちとして描かれています。

それなのに追い込まれていく藤沢さん。現実でもあるあるのシチュエーションだと思いますが、周りの人が良い人なだけに、それに応えられない自分により苦しくなっていく感じが、リアリティがありました。

松村北斗は異次元のイケメンぶり

松村北斗については、演技はとても自然で良かったのですが、イケメンぶりがさすがの異次元で、

素朴な演技でも隠しきれない感じがありました。

「こんなイケメンが日常に、その辺歩いていることないだろうなぁ。」

と感じてしまいましたが、

それはそれで、現実ではなく映画を観ている気持ちになれたので良かったです。

本作はフィクションですが、脚色しすぎることはなく、かといってドラマチックな部分もしっかりあり、そのバランスが絶妙でした。

地に足がついたストーリー展開で、物語に没頭することができました。

むやみに恋愛にしていない

原作小説を読んでいなかったので、映画の事前情報を見て

「きっと、上白石萌音と松村北斗の役がお互いの特性に苦労しながらも、恋愛関係になるんだろうな」

と思っていたのですが、映画では最後までそんなことはなく、

主人公2人が安易に恋人や恋愛の関係にならない点はとても新鮮に感じました。

恋愛のストーリーが悪いと言いたいわけではないですが、主題と関係なく恋愛が挟まれる作品を見ると個人的には「?」と思ってしまいます。

本作は、むやみやたらと恋愛の展開を入れなかったことで、より、主題に集中して鑑賞することができました。

主役二人以外も「普通に生きる」ことの難しさを描いている

主人公の二人以外のキャラクター、会社の上司や親など、一見順風満帆そうに見える人物でも、見えないところでは何らかの困難を抱えている様子が描かれています。

親類や知人の自死や自分自身の障害など。

自分に責任がないかもしれない事や、突如訪れる不幸で人生は簡単に逆転します。

脇役となるキャラクターも含めて、本作は「普通に生きる」ことの難しさを非常に丁寧に描いていると思いました。

山添くんが仕事の楽しさを語るシーンに感動

もう一人の主人公、山添くんはかなりイケイケの企業に勤めていたのですが、パニック障害の症状により電車に乗ることができなくなり、退職してしまいます。

徒歩で通える栗田金属という中小企業に転職するのですが、始めは栗田金属の仕事や働いている人たちを見下していました。

望まない転職で自暴自棄になっていたこともあると思うのですが、藤沢さんとの交流や仕事を続ける中で山添くんの考えは変わっていきます。

山添くんをずっと支えてきた前職の上司の前で、栗田金属での仕事の楽しさを語り、ここでの仕事を続けたい、と伝えるシーン。

このシーンがとても良くて、すごく感動しました。

クライマックスのプラネタリウムシーンで読み上げられる社長の弟のメッセージが素晴らしい

クライマックスのプラネタリウムのシーンで藤沢さんがナレーターとして読み上げる、社長の弟さんの手記に書かれていたメッセージが素晴らしくて、心に響きました。

朝を待ちわびる人もいれば、夜を待ちわびる人もいる。

そうであっても、夜が無くては朝は無く、朝が無いと夜も無い。

非常に考えさせられるメッセージでした。

映画「夜明けのすべて」のまとめ

非常に良い作品でした。

派手な映像やCGがあるわけではないので目立たないかもしれませんが、

静かに、心に響く映画を観たい方におすすめです!

映画「夜明けのすべて」の満足度

90点/100点満点中

原作小説も読んでみたくなりました。

夜明けのすべて Kindle版/瀬尾まいこ(著)

夜明けのすべて

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[映画感想]「ゴールデンカムイ」|原作未読の私でも楽しめた!ド迫力のアクションや美麗な雪景色、アイヌ文化が伝わる食事シーンなど大満足のエンタメ作品!

映画「ゴールデンカムイ」を観てきました。

私は原作もアニメも未読未視聴の状態で行ったのですが、かなり楽しめたので感想をご紹介します。

『ゴールデンカムイ』公式(@kamuy_movie)さん / X https://twitter.com/kamuy_movie より

あらすじ

舞台は気高き北の大地・北海道、時代は、激動の明治末期―。

日露戦争においてもっとも過酷な戦場となった二〇三高地をはじめ、その鬼神のごとき戦いぶりに「不死身の杉元」と異名を付けられた元軍人・杉元佐一は、ある目的のために大金を手に入れるべく、北海道で砂金採りに明け暮れていた。 そこで杉元は、アイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った男「のっぺら坊」は、捕まる直前に金塊をとある場所に隠し、そのありかを記した刺青を24人の囚人の身体に彫り、彼らを脱獄させた。

囚人の刺青は全員で一つの暗号になるという。

そんな折、野生のヒグマの襲撃を受けた杉元を、ひとりのアイヌの少女が救う。「アシㇼパ」という名の少女は、金塊を奪った男に父親を殺されていた。金塊を追う杉元と、父の仇を討ちたいアシㇼパは、行動を共にすることに。

同じく金塊を狙うのは、大日本帝国陸軍「第七師団」の鶴見篤四郎中尉。日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のため、北海道征服を目論んでおり、金塊をその軍資金代わりに必要としていた。

そして、もう一人、戊辰戦争で戦死したとされていた新撰組の「鬼の副長」こと土方歳三が脱獄囚の中におり、かつての盟友・永倉新八と合流し、自らの野望実現のため、金塊を追い求めていた。

杉元&アシㇼパVS.第七師団VS.土方歳三。
気高き北の大地を舞台に、三つ巴の埋蔵金争奪!サバイバル・バトルが今、始まる―――!!

映画『ゴールデンカムイ』公式サイト https://kamuy-movie.com/story/index.html
映画『ゴールデンカムイ』予告①【2024年1月19日(金)公開ッ‼】/ YouTube動画

面白かったところ

雪景色が美しい

北海道で撮影されており、雪景色がとても美しいです。

私はスノーボードをしていた経験もあり、写真などでも雪の景色を見るのが好きなので、スクリーンに映る風景だけでも楽しめました。

アイヌ文化の勉強になる。特に食べ物!

主人公の一人、アシリパがアイヌなので、言葉や生活など、アイヌ文化の勉強になります。

とりわけ、食べ物の描写が秀逸です!

時にはクマやリス、カワウソなど、動物を食べるシーンがあるのですが、その調理方法や、雪の中で煮込まれるイノシシ鍋の描写など、登場する食べ物がどれも美味しそうです。

おそらく漫画でもしっかりと描写されているのでしょうが、映画だとより、リアリティがあります。

食べるシーンが結構頻繁に出てくるのでそこも見どころの一つです。

見ごたえのあるアクション!

冒頭の日露戦争のシーンからもそうですが、アクション・バトルシーンが迫力あり、見ごたえがあります。

本作独自の描写としては動物と戦うシーンが挙げられます。

主人公・杉元がヒグマに襲われるシーン、ヒグマの動きなどがものすごい迫力で、実際にクマに襲われるとこのような感じなのか、、、とすら感じてしまいます。

あまりの迫力に映画館内でも「うわっ!」とお客さんの声が上がっていました。

人間同士の戦闘もスピード感があり、殺陣もハラハラとさせられて引き込まれました。

山田杏奈のアシリパも良い!

原作では10代前半の年齢設定なキャラクターを20代前半の山田杏奈が演じていることで、ネットなどでは賛否あったようです。

原作未読の私には山田杏奈のアシリパの演技は非常に作品に合っていたと思います。

現代の10代前半の子供と比べると、自分で獲物を獲って生きていける生活力もあり、映画内では格闘シーンもあるので、実年齢に近い子役だと逆に違和感を感じそうだと思いました。

敵のキャラクターも癖があって良い

敵のキャラクターも数多く登場するのですが、どのキャラもどこか気持ち悪さというか、一癖も二癖もあって良いです。

シリアスの中に突然入るギャグ

シリアスなシーンは結構重い雰囲気なのですが、予想外のところでギャグが入るので驚きます。

そしてギャグシーンは結構笑えます。

映画館内でも他のお客さんも笑っていました。

無限の住人ぽさがある

この映画で「ゴールデンカムイ」を初めてしっかりと観たのですが、私の好きな漫画「無限の住人」ぽさがあると思いました。

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無限の住人は、不死の主人公・万次が、侍に親を殺された町娘・凛とタッグを組み、凛の復讐を手伝うという物語。

「ゴールデンカムイ」と以下の様な点が似てると感じました。

主人公の不死身設定

不死身主人公は拷問を受けがち、というのも似ています。

主人公が弱く無いけど最強でもない

万次は作中で5番目くらいの強さなのですが、杉元も、映画の描写を見る限り決して弱くは無いけど最強格では無さそうなので似ている気がしました。

そこそこピンチになって、パートナーに助けられて泥臭く勝利

不死身設定なので、ボロボロに痛めつけられたところから、パートナー(凛・アシリパ)のアシストを経て泥臭い戦い方で勝つ点も似ていると思いました。

無限の住人ぽい点も私は面白いと感じました。

注意点

わりとグロい

グロテスクなシーンが結構あります。

人間、動物問わず遺体の描写が多く出てくるので、そういったものが苦手な方にはオススメし辛いです。

ただ、動物に関しては、自然界の弱肉強食や、動物を捌いて食べるシーンもアイヌの人々の生活に基づいている描写だったりするので、作品の重要な要素かと思います。

ストーリーは全然終わらない

続編が制作される前提の構成です。(実際に続編が作られるかはわかりませんが)

金塊の地図集めはほとんど進まず、身体に地図を描かれた囚人も多く登場しますが、登場しっぱなしで映画が終わるので、本作だけではほぼ何も解決していません。

世界観を提示したような段階です。

まとめ

映画「ゴールデンカムイ」は迫力あるアクションシーンや、知的好奇心を満たしてくれるアイヌ文化のエピソード、美しい雪景色のシーン描写など、かなり満足できる内容でした。

続きが気になるのでぜひ多くの方に観ていただき、続編を制作して欲しいです。

悩ましいのは自分が映画の続きを原作やアニメで観るかどうか。

もしかしたら、他のメディアで先の展開を知らないほうが、純粋に映画を楽しめるのではないかと思ってしまいます。

完結している作品なので一気読みしたいという気持ちも大きい。

…読んでしまうかもしれません。

満足度

90点/100点満点中

原作コミックス

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