墨ベタ(K100%)のオブジェクトを印刷する際に、自動的に設定されるブラックオーバープリント(墨ノセ)の処理を回避して、下に重なっている色が透けて見えないようにする方法をご紹介します。IllustratorやInDesignでのデータ作成時におこなう方法です。
“印刷時のブラックオーバープリント(墨ノセ)をIllustratorやInDesignの設定で回避する方法” の続きを読む
-Design and Daily Journal- グラフィックデザイナーの視点から、日常に散りばめられたデザインのヒントや発見を、見本帳のように一つ一つ大切に綴っています。※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
墨ベタ(K100%)のオブジェクトを印刷する際に、自動的に設定されるブラックオーバープリント(墨ノセ)の処理を回避して、下に重なっている色が透けて見えないようにする方法をご紹介します。IllustratorやInDesignでのデータ作成時におこなう方法です。
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私は、仕事用のモニターのカラーキャリブレーションに、以下のColorMunki Displayという機器を使用しています。
I am using the following device called ColorMunki Display for color calibration of work monitor.
“ColorMunki Displayの装置がUSB認識しない場合の対処法 / ColorMunki Display USB not recognize” の続きを読む
自宅のプリンターでは大判ポスターがそのまま印刷できない…そんなお悩み、ありませんか?
本記事では、Illustratorを使って作成した大判ポスターを、複数の用紙に分割して印刷する私独自の方法をご紹介します。
正確な分割とカットのしやすさにこだわり、誰でも手軽に高品質な仕上がりが実現できるテクニックです。これから、家庭用プリンターでもプロフェッショナルなポスター作成が可能になる秘密を紐解いていきます。
今回の記事では、Illustratorに機能として備わっている「タイル(プリント可能範囲)法」と私が考案した「複数アートボード法」の2種類のプリントアウト方法をご紹介します。
まずは、「タイル(プリント可能範囲)法」です。こちらは非常に簡単です。
こちらの手法ではB2サイズのポスターを想定して説明します。515mm×728mm、裁ち落とし設定3mmでアートボードを用意し、デザインを作成します。
ファイル>プリントからプリントウインドウを表示し、「拡大・縮小」の項目を「タイル(プリント可能範囲)」に設定します。
「トンボと裁ち落とし」タブより、「すべてのトンボとページ情報をプリント」「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」にチェック。
「用紙設定」ボタンをクリックして、表示された「ページ設定」ウィンドウで、必ず、用紙サイズをA3、対象プリンタの項目をプリントアウトをするプリンター機種を選択してください。
プリンター名を2回設定しているので、二度手間に感じるかもしれませんが、「タイル(プリント可能範囲)」の機能はプリンター固有のプリント可能範囲に応じて、分割がされるので、こちらの用紙設定画面の方も設定しておかないと、プリントアウトに失敗する可能性があります。
ここまで設定してプリントアウトします。
このように、B2ポスターがトンボ付きで、A3用紙4枚に分割されてプリントアウトされます。
大抵のプリンターには紙の4辺に印刷ができないエリア(マージン)が設定されています。
「タイル(プリント可能範囲)」では、印刷できないマージンを除いた上で分割プリントアウトをしてくれます。
このマージンをカッターで切り落とし、4枚のプリントアウトを貼り合わせます。
これで完成です。
B2ポスターの中央側にはトンボは無いので、白を活かしたデザインの場合、どこまでがマージンか分かりにくく、カットが難しくなります。
また、さらに大きい判型のポスターだと9分割する場合なども生じるので、枚数が増えた場合もトンボがつかない紙が増えるため、カットが難しくなります。
その場合、次に紹介するもう一つの方法「複数アートボード法」であれば、よりクオリティの高いポスター貼り合わせが可能となります。
拡大・縮小の項目には「タイル(用紙サイズ)」という設定もあります。「タイル(プリント可能範囲)」との違いですが、「タイル(用紙サイズ)」の場合は「重なり」という項目に数値を設定する必要があります。
この「重なり」はmm単位で設定できるのですが、カットする位置が大判の4辺トンボからの寸法になるため、私には非効率だと感じました。「タイル(用紙サイズ)」でプリントアウトをするのであれば、次の「複数アートボード法」を使用した方が、正確、かつスピーディーだと感じます。
「複数アートボード法」は大判のポスターデザインを、分割印刷用の別のアートボードにコピー&ペーストした上でプリントアウトをする方法です。
こちらの手法では、より大きいB1サイズのポスターを、A3用紙対応のプリンターでプリントアウトする方法をご説明いたします。
アートボードをB1(728mm×1030mm)サイズで用意し、裁ち落としの数値を各3mmに設定して塗り足しを付けます。
デザインを制作し、完成したポスターのデータをトンボ付きのPDFに書き出します。
IllustratorからのPDF書き出しの方法は、ファイル>複製を保存>ファイル形式:Adobe PDF
PDFを保存のウインドウで、
これらの設定でPDFを保存する。
これで、トンボ付きのPDFが書き出されます。
新規ドキュメントを作成し、プリントする用紙サイズより一回り小さいサイズでアートボードを作成します。
※今回はA3サイズの用紙を使う想定なので、アートボードはB4(257mm×364mm)サイズで作成します。
B1を収めるにはB4×9枚分必要なので、アートボードの数を「9」とします。裁ち落としを3mmで設定し、「詳細設定」を表示。
詳細設定パネルでアートボードの間隔を「-6mm」と設定し、「新規ドキュメント作成」します。
アートボードの間隔を「-6mm」とする理由は、設定した「裁ち落としの値(3mm)×2」の数値となります。
アートボードの間隔をマイナスにすることで、裁ち落としが重なり合い、全ての分割プリント紙に塗り足しを正確に付けることが可能になります。
アートボードの数:の右にある並べ方のボタンは「Z(ゼット)」の形のものに。横列数は「3」にしましょう。
このようにすることで、隣り合うアートボード同士が隙間なく設置されます。
B4サイズが9枚、組み合わされたアートボードが作成されました。
拡大表示すると、アートボード同士が隙間なく設置されていることが確認できます。
2.で作成した分割印刷用のアートボードに1.で書き出したトンボ付きのポスターデータを配置します。
Illustratorでファイル>配置(読み込みオプションを表示にチェック)
PDFを配置のウインドウでトリミングを「メディア」にします。こちらにするとトンボも付いた状態で配置されます。
9枚のアートボードに上手く収まりました。
3.でポスターを配置した分割配置用のドキュメントを「複製を保存」から印刷用のPDFに書き出します。
※PDFに書き出さずにこのままIllustratorからプリントアウトすることも可能です。その場合もトンボを付けましょう。
トンボと裁ち落としを設定してPDF書き出しします。
B4トンボ付きの用紙に、B1サイズのポスターが分割されて書き出されました。
4.で作成したPDFをA3サイズの用紙に原寸100%で印刷します。
トンボでカットし、テープなどで貼り合わせれば、B1ポスターの完成です。
Illustratorで大判ポスターの印刷を自宅のプリンターで分割印刷するための2つの方法をご紹介しました。
私のオススメは、分割枚数4枚までであれば「タイル(プリント可能範囲)法」、分割枚数が4枚以上であったり、余白が多いデザインの場合は「複数アートボード法」を使用するのが良いと思います。
本記事を元に試された方はぜひ感想をコメントしていただけると嬉しいです。
「複数アートボード法」を活用するための、ポスターの仕上がりサイズごとのアートボードの仕様(枚数)をまとめておきます。A3プリンターを使う想定なのでB4アートボード(257mm × 364mm)を組み合わせる想定です。
B4アートボード:25枚(5列×5行)
B4アートボード:9枚(3列×3行)
B4アートボード:9枚(3列×3行)
B4アートボード:4枚(2列×2行)
B4アートボード:16枚(4列×4行)
B4アートボード:9枚(3列×3行)
B4アートボード:4枚(2列×2行)
B4アートボード:4枚(2列×2行)
上記でご紹介した、B0〜B3、A0〜A3サイズのポスター分割印刷用のフォーマットを配布します。
B4のアートボードを組み合わせた.aiデータです。こちらにトンボ付きのポスターデザインPDFを配置していただければ分割印刷が可能です。
よろしければ以下よりダウンロードしてご利用ください。
原宿に期間限定(2018年5月中旬まで)でオープンしている生茶によるお茶の体験ミュージアム、「お茶のいろは by Namacha」に行ってきました。
I went to “Ocha no Iroha by Namacha”, an experienced museum of tea by Namacha opened in Harajuku for a limited time (until mid May 2018).
入り口は建物の右側にあります。スタッフの方に聞いた所「体験型の展示になるので全部回るのに40〜50分かかります。」とのこと。
了承して、自分の番が来るまで10分程度、外で待ったのち、中に入れました。
The entrance is on the right side of the building. I heard the staff, “It will take 40 to 50 minutes to turn all around because it will be an experience type exhibit.”
I approved and waited outside for about 10 minutes until my turn came and then I got inside.
注)これ以降の記事、体験内容のネタバレ要素を含みます。
Note) Includes the following article, the spoiler element of the experience contents.
“お茶の体験ミュージアム、「お茶のいろは by Namacha」に行ってきました / “Ocha no Iroha by Namacha” museum” の続きを読む
渋谷の東急百貨店 渋谷・本店とBunkamuraギャラリーで開催されていた「いけばな龍生展2017 ─IKE-BUZZ─」を鑑賞しました。
「龍生派」といういけばな流派の花展です。
I watched “Ikebana Ryusei Exhibition 2017 – IKE – BUZZ –” which was held at the Tokyu department store Shibuya · head office and Bunkamura gallery in Shibuya.
It is a flower exhibition of the Ikebana school called “Ryusei-ha”.
“「いけばな龍生展2017」を鑑賞しました / Ikebana Ryusei Exhibition 2017” の続きを読む