東京都現代美術館で開催された『石岡瑛子』展へ。充実の大回顧展!

 東京都現代美術館へこちらの展示を観に行きました。

石岡瑛子-血が、汗が、涙がデザインできるか

公式サイト:
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/

アートディレクター、デザイナー・石岡瑛子さんの大規模な回顧展です。

コロナ禍で入場制限がかかる可能性がある、ということでしたので、以下のWebサイトから事前予約チケットを取ってから行きました。

https://www.e-tix.jp/mot/

石岡瑛子展の感想

▶ポスターの現物だけでなく、色校正紙も展示されている

石岡さんの印刷指示が描かれた色校正紙が展示されていて、どれほどシビアにこだわって仕事をしていたのかが伝わってきます。

▶ブックデザインやパッケージデザインなども含め、様々な仕事が展示されている

広告や舞台衣装のデザインはよく知っていたのですが、ブックデザインもたくさんしていた、という事を今回初めて知りました。

マキシムのコーヒーボトルや、海苔のパッケージデザインなども日常に溶け込んでいる商品なだけに改めて展示されていると、石岡さんのデザインが日常化していた事を実感します。

▶マイルスデイビスのレコードジャケットデザイン

こちらの、超有名なレコードジャケットのデザインも石岡さんがされていたということを知って驚きました。

TUTU [Analog] / マイルス・デイビス 

展示では、マイルスと直接やりとりしたメッセージ入りのラフスケッチや写真を撮影したアーヴィングペン(Irving Penn)への指示書などを見ることができます。豪華すぎるチーム!

▶舞台衣装も実物で展示

石岡さんの手がけた様々な舞台衣装を実物で見ることが出来ます。

スケッチも合わせて展示されているので見比べてみると面白いです。

ファッションデザインは実物が見られるととても良いですね!

▶残念だった点

基本的には素晴らしい展示だったのですが、以下の点が気になりました。

展示室内にBGM代わりに石岡さんのインタビューが流れているのですが、それが個人的には邪魔に感じてしまいました。3分くらいのインタビューをループしているので、同じコメントが何度も流れてくることと、内容が必ずしも今見ている展示部屋の作品と関連しているわけでは無いので、集中をそがれてしまうというが、作品の世界に入り込めない感じがありました。

この辺りの感じ方は人それぞれだと思いますが、やはり美術展は静かな環境で見たい気持ちがあります。

ランチ:100本のスプーン

お昼は美術館内のレストラン『100本のスプーン』で食べました。

Soup Stock Tokyoと同じ系列ですが、ファミリー層をテーマにしたレストラン。こちらの現代美術館店では、家族でアートを楽しみながら食事が出来る仕掛けがたくさんありました。

光がたくさんはいる開放的な店内だったので、普通に食事するだけでもとても気持ち良かったです。

ランチパスタ

本日のパスタとコーヒーを注文しました。

この日のパスタは、温泉卵が乗ったボロネーゼ(1300円くらい)。

コーヒーは有機農園で作られた豆を使ったものだそうです(450円くらい)。しっかりとした味で、美味しかったです。

コロナ禍で海外作家の展覧会が難しくなってしまった中、本展示はしっかりと準備して高いクオリティで実現したことが伝わってくる内容でした。

観て損は無い展示だと思います!

色部義昭展「目印と矢印」:亀倉雄策賞を受賞したインフォグラフィックス

2019年4/4~5/21まで、銀座のクリエイションギャラリーG8で開催された色部義昭さんの作品展へ。

第21回亀倉雄策賞の受賞記念展である本展では、Osaka Metroのサインシステムや市原湖畔美術館東京都現代美術館などのVI(ヴィジュアルアイデンティティー)、インフォグラフィックスなどが展示されていました。

こういった作品が亀倉雄策賞を受賞するのはとても嬉しいです!

会場内撮影可でしたので、写真で雰囲気をお伝えします。

エントランス
ポスター
会場1

市原湖畔美術館

千葉県にある市原湖畔美術館のVI、サインシステムのプロジェクト。

ロゴなどと共通でドットを使ったデザインになっています。

cof
フロアマップ
禁止行為を示すピクトグラム。ユーモアがあり可愛い
これらの文字やピクトグラムもドットやピクセルのイメージで統一されています
出口案内

DIC川村記念美術館

こちらも千葉県、DIC川村記念美術館のサインシステム。

ロッカーの案内
フロアマップ
円や正方形など、単純な矩形を組み合わせたデザインのピクトグラム

tette(テッテ) 須賀川市民交流センター

以下は福島県にあるtette テッテ 須賀川市民交流センターという施設のサインシステム。

お子様向けのサイン
ロッカーの案内
案内サイン
バス停の様なデザインの案内サイン
フロアガイド

天理駅前広場コフフン

奈良県天理市の天理駅前にある広場コフフンの地図やインフォグラフィックス

cof
開いた本の様なトイレサイン
ユニークです
マナーを記載したインフォグラフィックス
ポール状の案内サイン
子ども向け遊具のマナーサイン
コフフンの全体マップ。円形にカーブしたパネルにデザインされています
古墳状の施設がたくさんあります
地図を見るだけで実際にこの場所に行ってみたくなりますね

東京都現代美術館

2019年3月にリニューアルオープンした東京都現代美術館(MOT)のサインシステム。

案内サイン
フロアマップ
キャプション
フロアマップ
木の素材感を活かしたサインシステム
企画展示室への案内

富山県美術館

富山県美術館のフロアマップ。

オープンとクローズを示すデザインの時計
会場風景
こちらはどこのサインなのか確認しそびれてしまいました
このフロアマップも

Osaka Metro

大阪市営地下鉄Osaka Metroのロゴ・サインシステム。

会場風景
駅のサイン
ロゴはメトロの「M」の中に大阪の「O」を内包するようなデザインになっています
動画:ロゴマークのアニメーション
動画:ロゴマークのアニメーション
電車内にある表示板のデザイン
コンセプトムービー
コンセプトムービー
コンセプトムービー
コンセプトムービー
コンセプトムービー
動画:会場風景
動画:コンセプトムービー
会場風景

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