Illustratorから直接PNG書き出しする場合と比べて、Illustrator→PDF→PNGと書き出しをすると、形のズレが発生する

Illustratorで作成した図形を画像にする場合に、Illustratorから直接PNG書き出しをした場合は問題がないのですが、Illustratorを一旦PDFに書き出しして、そのPDFをAcrobatでPNG化すると、元のIllustratorデータと比較した際に微妙にズレる現象が発生しました。

重ねて確認しないと気づかないくらい微細なのですが、仕上がりに影響する場合もあると思うので、内容をご紹介します。

Illustratorから直接PNGに書き出した場合

Illustratorで以下の様な図形を作図し、「ファイル」→「書き出し」→「書き出し形式」で「PNG」を選んで書き出します。

Illustratorでこのような図形を作図
Illustratorから直接PNGに書き出した画像

検証のため、図形を重ねて乗算にしてみます。

重ねて乗算にしたもの

拡大してみます。

ピッタリ重なっていてズレていません。

IllustratorをPDFに書き出し、AcrobatからPNGを作成した場合

ややこしいですが、まず、先程同様の図をまずはPDFに書き出します。

区別するため色をマゼンタにしました。形は一緒です。

次にこのPDFをAcrobatで開き、「ファイル」→「書き出し形式」→「画像」→「PNG」を選択し、以下の設定でPNGに書き出しました。

Acrobatの書き出し設定

そしてPDFから書き出されたPNGを、元のIllustratorファイルと重ねて乗算にしてみます。

元の青い三角錐とPDFから書き出したピンクの三角錐を重ねて乗算にしたもの

一見、合っている様に見えますが、拡大してみると、、、、

更に拡大してみます。

ズレています

この様にズレが発生してます!

Illustratorから直接PNGに書き出した際は起きなかったズレが、IllustratorからPDFを経由して、Acrobatで書き出したPNGではズレが発生しています。

これが、形自体がズレているのか、図形のアートボード内での位置がズレているのか、そこまでは今回は検証していませんが、IllustratorからPNGを作成する場合は、PDFにはせずに、Illustratorから直接書き出す方が良さそうです。

4ステップで超簡単!Illustratorで円を指定した角度で切り抜く方法

Illustratorで、円を中心から任意の角度で切り抜く方法をご紹介します。

今回は、円をパックマンのマークのように60°で切り抜きたいと思います。

完成見本。円を中心から60°で切り抜く

1. 円を描く

楕円形ツールを使って正円を描きます。

楕円形ツールで正円を描く。今回は130mm×130mmで作成

2.円を選択し、プロパティの詳細オプションを表示

円を選択したうえで、プロパティパネルから詳細オプションを表示させる。

プロパティパネルの「…」ボタンを押して詳細オプションを表示させる

3.「扇形の開始角度」に60°を入力

「扇形の開始角度」に60°を入力

すると、円が扇形に切り抜かれます。

円が指定した角度で扇形に切り抜かれる

4.「楕円形の角度」で角度を調整して完成

「楕円形の角度」に330°を入力
切り抜いた形が水平になるように調整して、完成。

以上です。

この円のプロパティに、扇形の機能がついていることは最近知りました。

とても簡単に円を指定した角度で切り抜けるので、ぜひ試してみてください。

動画にもしてみました

Macのフォント管理ソフト「FontExplorer X」のサポートが2023年6月30日で終了することに

Macでのフォント管理は「FontExplorer X」を使っていたのですが、2023年6月30日でサポートが終了してしまうとのことです、、、。

monotypeよりメールでお知らせが届いたので内容を転記してご紹介します。

monotypeから届いたメール

FontExplorer Xのサポートは終了しています。
以下は、その内容です。

こんにちは、Monotypeです、

Monotype社のFontExplorer Xは、長年にわたり洗練されたフォント管理を皆様に提供してきました。しかし、他のソフトウェアと同様に、年齢とともに製品のメンテナンスが難しくなり、昨年、FontExplorer Xの製品ファミリーを引退させることになりました。

 お使いのソフトウェアは、おそらくこれまで通りお使いいただけると思いますが、昨年6月以降、アップデートは行われていません。また、あらゆる技術サポートも2023年6月30日をもって終了となりますので、ご了承ください。その他の情報および詳細については、FAQ ページをご覧ください。

Monotype Fonts に乗り換えましょう。
Monotype Fonts はフォントの完全定額制で、お客様のご予算やフォントのニーズに合わせてさまざまなオプションをご用意しています。各プランには、40,000以上のフォントへのアクセス、ワンクリックでのフォント同期、AIを活用したフォント発見などがついています。

Monotype Fontsのサイト

Yours in type,

The Monotype Team.

monotypeから届いたメールをDeepLで翻訳

フォントに関してもサブスクリプションの時代ということですね、、、。

FontExplorer X、使える限りは使っていきたいですが、MacのOSや、Adobeソフトのバージョンが上がってしまったら使えなくなりそうな予感がしています。

PDFファイルが上手く開けない時に、ファイル名を変更すると開ける場合がある

人から送られてきたPDFが、開けずに困っていたのですが、ファイル名を変更したら開くことが出来ました。

症状

メール添付でもらったPDFがAcrobatで開けず、MacのプレビューやPhotoshop、さらにはIllustratorで開こうと試みても開けませんでした。

エラー表示が出るわけではなく、いくら待ってもPDFが表示されない、という状況です。

解決法

正確な原因は分からなかったのですが、ファイル名が日本語だったので、ファイル名を半角のアルファベットに変更しました。

すると、Acrobatで難なく開けるようになりました。


PDFが原因不明で開けない際、ファイル名が日本語の場合は、半角英数字に変更すると開けるかもしれません。

Illustratorで「等間隔に分布」のウィンドウに単位が表示されなくなる場合の対処法

Illustratorで整列ウィンドウの「等間隔に分布」の機能を使っている際、ウィンドウに単位が表示されなくなることがあります。

整列ウィンドウ:通常時
このように単位が消えることがある

基本はmmで設定しているのですが、単位が表示されなくなると「1」と入力しても1mmの間隔にならず、非常に困ります。

調べてみたところ、バグのようです。。。

メモリ使用量が増加した時に起こることが多いそうで、Illustratorを再起動すれば治ることもあるそうですが、そうでない場合、整列ウィンドウではなくプロパティパネルの整列のエリアで指定するのが良いようです。

プロパティパネルの整列

プロパティパネルは近年登場したので、私はこれまであまり使っていなかったのですが、Adobe的にはプロパティパネルを今後も推していく方針のようなので使い方に慣れていきたいと思います。

参考:解決済み: 等間隔に分布の単位が表示されない – Adobe Support Community – 10847059(2023/06/02アクセス)