Illustratorで、プロパティの変形パネルに数値入力が出来ない(テンキーが反応しない)場合の対処方法

Illustratorの授業の講師をしていた際に学生さんの作業中に起こった現象。

症状

プロパティパネルの「変形」の欄に、テンキーで数値入力しようとしても、数字が入力できない、という現象が何度か起きました。

テンキーの数字を押しても何も入力されないのです。

プロパティパネル

消費メモリが原因かと思い、Illustratorを再起動しても解消されません。

対処法

もしや、と思い、プロパティパネルではなく、ウィンドウから「変形」のパネルを表示させたところ、こちらにはテンキーで入力することが可能でした。

以前の記事でご紹介した、等間隔に整列で数値が入力出来ない時の対処法と同様ですね。

Illustratorで「等間隔に分布」のウィンドウに単位が表示されなくなる場合の対処法

ただのエラーだと思うのでAdobeさんには対処していただきたいです、、、、。

PDFファイルが上手く開けない時に、ファイル名を変更すると開ける場合がある

人から送られてきたPDFが、開けずに困っていたのですが、ファイル名を変更したら開くことが出来ました。

症状

メール添付でもらったPDFがAcrobatで開けず、MacのプレビューやPhotoshop、さらにはIllustratorで開こうと試みても開けませんでした。

エラー表示が出るわけではなく、いくら待ってもPDFが表示されない、という状況です。

解決法

正確な原因は分からなかったのですが、ファイル名が日本語だったので、ファイル名を半角のアルファベットに変更しました。

すると、Acrobatで難なく開けるようになりました。


PDFが原因不明で開けない際、ファイル名が日本語の場合は、半角英数字に変更すると開けるかもしれません。

AcrobatからPDFを印刷すると、文字が一部消える現象が起こる際の対処方法

IllustratorやInDesignで制作したデザインデータをPDFに変換し、Acrobatからプリントアウトをする際に、テキスト部分で一部文字が消える現象が起こることがたまにあります。

データ上はきちんと表示されているのですが、仕事で使用しているインクジェットプリンターPX-S7050でプリントアウトをすると、いくつかの文字(漢字が多い)が消えてプリントアウトされてしまい、校正する際に辛い状況になってしまいます。

このようなデータをプリントアウトすると
主に漢字が消えてしまう

一時的に回避する方法が分かりましたのでご紹介します。

1.AcrobatでPDFファイルを開く

2.ファイル>プリント でプリントウィンドウを表示

3.プリンターの隣にある「詳細設定」ボタンをクリック

プリントウインドウの詳細設定をクリック

4.詳細設定ウィンドウの「画像として印刷」にチェック

画像として印刷をチェック

5.解像度を適宜変更(基本は300dpiで十分だと思います)

6.OKをクリックし、プリントウィンドウに戻り「印刷」

この手順で、PDFが全て画像として印刷されます。
テキスト部分も画像に変換されるので、文字が消える現象が起こりにくくなります。

今度からPDF印刷で文字消えが発生した際はこの方法で対処しようと思います。

参考:画面表示は正常な PDF ファイルを印刷すると一部の文字が欠けたり文字化けが発生する場合の対処方法(Acrobat/Adobe Reader)(2023/06/02アクセス)

【Gmailエラー】突然Gmailにメールが送れなくなった|2022年11月の仕様変更で、SPF認証かDKIM認証の設定が必要に?

ムームードメイン+ロリポップでメールを使っているのですが、Gmail宛に送ったメールが送信エラーで戻ってきてしまう現象が急に起こってきました。

エラーメッセージの内容から

エラーメッセージに以下のURLが記載されていました

Gmail ユーザーへのメールがブロックされたり迷惑メール扱いされたりしないようにする – Gmail ヘルプ

https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication

上記URLを見ると以下のような内容が記載されていました。

重要: 2022 年 11 月より、Google Gmail アカウントにメールを送信する新規の送信者は SPF または DKIM の設定が必須になりました。

https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication

より詳細なメッセージがこちらになります。

ドメインのメール認証を設定する(必須)

必ずドメインのメール認証を設定することをおすすめします。メールの認証には、次のような利点があります。

  • なりすましメールやフィッシング メールなどの悪意のあるメールから受信者を保護できます。
  • Gmail で拒否されたり、迷惑メールに分類されたりする可能性が低くなります。

ドメイン プロバイダで、送信ドメインごとにメール認証を設定します。ドメイン プロバイダの手順に沿って認証を設定します。認証と、組織のメールがどのように保護されるのかについて詳しくは、迷惑メール、なりすまし、フィッシングを Gmail 認証で防止するをご覧ください。

重要: 2022 年 11 月より、個人用 Gmail アカウントにメールを送信する新規の送信者は、SPF または DKIM を設定する必要があります。Google では、新規の送信者から個人用 Gmail アカウント宛てのメールをランダムにチェックして、認証されたメールであることを確認します。認証方法が一つも設定されていないメールは拒否されるか、迷惑メールに分類されます。この要件は、すでに送信者である場合は適用されません。ただし、組織のメールを保護し、今後の認証要件をサポートするために、必ず SPF と DKIM を設定することをおすすめします。

https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication

SPFとは

SPF は、スパマーが未認証のメールをお客様のドメインからのものであると装って送信することを防ぎます。ドメインで SPF レコードを公開して SPF を設定します。ドメインの SPF レコードでは、ご使用のドメインのすべてのメール送信元を参照する必要があります。サードパーティ送信者が SPF レコードに含まれていない場合、この送信者から送信されたメールは、迷惑メールに分類される可能性が高くなります。詳しくは、ドメインのすべてのメール送信元を承認するように SPF レコードを設定する方法をご覧ください。

https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication

DKIMとは

受信サーバーは DKIM を使用して、実際にメールを送信したのがドメイン所有者であることを確認します。メールを送信するドメインで DKIM を有効にします

重要: 個人用 Gmail アカウント宛てに送信するには、1,024 ビット以上の DKIM 鍵が必要です。

https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication

私はサーバーはロリポップ、ドメインはムームードメインを使っているので、どのように設定できるかを調べてみました。

ロリポップでのSPFレコード設定方法

ロリポップのサイトには以下の様に書かれていました。

当サービスからメール送信を行う際のSPFレコードは、設定可能です。
SPFレコードを設定したいドメインが該当する項目のリンク先をご参照ください。

なお、独自ドメインでムームーDNSをご利用の場合以外は、任意のレコード情報を設定することはできません。予めご了承ください。

https://support.lolipop.jp/hc/ja/articles/4403089105555-SPF%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%AF%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B

独自ドメインでムームーDNSを使っているので、1番目のリンクをクリックしました。

ムームーDNS利用時のレコード情報の設定

ムームーDNSを使用している場合、レコード情報というものを設定する必要があるようです。

https://support.lolipop.jp/hc/ja/articles/4403089052179

ムームーDNSで「SPFレコード」を設定する手順

  1. ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
  2. 左側メニューの『ドメイン操作』>『ムームーDNS』をクリックします。
  3. SPFレコードを設定するドメインの右側の[変更]をクリックします。
  4. 画面下部の[カスタム設定]をクリックします。
  5. 「設定2」の空いている行に以下のように入力します。
    • サブドメイン:空欄
    • 種別:TXT
    • 内容:v=spf1 include:_spf.lolipop.jp ~all
  6. [セットアップ情報変更]をクリックします。
https://support.lolipop.jp/hc/ja/articles/4403089052179

こちらに記載の手順に従って、セットアップ手順を変更しました。

これで、あっていればSPFレコードの設定ができた事になります。

ちなみにDKIMについては、

DKIM(DomainKeys Identified Mail)認証に対応していますか

当サービスでは、「DKIM(DomainKeys Identified Mail)認証」に対応しておりません。

https://support.lolipop.jp/hc/ja/articles/4403081244691-DKIM-DomainKeys-Identified-Mail-%E8%AA%8D%E8%A8%BC%E3%81%AB%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B

とのことなのでロリポップではDKIMには対応していないようです。

検証

SPFレコードを設定してロリポップメールから自分のGmailアカウント宛にメールを送りました。

一応、送信エラーが出ずに無事に送れました。

ただ、当初のメールエラーでは、私から複数のGmailアドレス宛にCcで送っていたので、それもフィッシングと間違えられる原因かなと思いました。

引き続き使用してメールの様子を見たいと思います。

しかし、メールが急に送れなくなると困りますよね、、、。

その後

その後、この日に設定したままメールを使用しているのですが、時折、エラーが出るようになりました。

これまでの状況を見て、エラーが出やすいメールと出にくいメールがあることがわかってきました。

送信エラーになりやすいケース

Ccにたくさん宛先が入っているメールに対して、何度も全員に返信をする

全員に返信を2回くらいすると、2通目以降、送信エラーになるパターンが多かったです。

特に、メインで送る「to」のアドレスと、Ccのアドレスのドメインが違う場合にエラーが起きました。

例えば、toの人とCcの人で会社が違う場合、ドメインが変わります。これを繰り返すとスパムメールとして認識されやすいのかと思いました。

送信エラーにならなかったケース

一通目を自分から送っている場合

同じ宛先へのメールでも、自分で一通目を作成した場合は送信エラーが起きませんでした。

返信のやり取りが多くなる場合は、自分でメールを起こした方が良いかもしれません。

追記(2023年6月14日)

この時起こっていた送信エラーは最近はほとんど起きなくなりました。

Gmailかロリポップ側で何か対応がされたのかもしれません。

Header: Werner MoserによるPixabayからの画像

ロリポップ公式サイト

Illustratorファイルがどうしても開けない時に、フォント周りを見直したら解決した

他の人から支給されたIllustratorのデータが開かず、非常に困りました。

環境設定ファイルを削除しても変わらず。

セーフモードで開いたところ、データが開けたのでそこから原因を追求していきました。

開けたIllustratorファイルではフォントが見つからない表示。

これは、FontExplorer Xで管理をしているのでセーフモードではこのソフトを起動していないので、フォントエラーが出るのは納得。

ですが、もしや、フォント周りの不具合なのかも…?

と、考えセーフモードから戻り、通常モードでもフォントエクスプローラーを起動せずにイラレファイルを開いてみました。

すると…

ファイルが開けた!

しかし、フォントは非表示です。

このままでは困る…と思いつつ、考えをめぐらせました。

表示されない、フォントはモリサワパスポートのフォントなのですが、そもそもモリサワフォントはある時点からFontExplorer Xで管理するのをやめて、別フォルダで管理していたのでした。

もしや、フォントが重複していて、それがエラーの原因になっているのでは…?

FontExplorer Xの方にも過去に登録したモリサワフォントの情報が、ゾンビのように残っていました。

試しに、このフォント情報を削除したところ…

無事に開けました!

Illustratorファイルが開けない際は、フォント周りが原因となっていることもあるという事がわかりました。

同じような症状が起きている方は参考にしてください。