Adobe InDesign バージョンごとの新機能まとめ|バージョン19.4(2024年4月)まで

Adobe InDesignのバージョンごとの新機能をまとめておきます。
Adobeのサイトでも一覧になっているページが無かったので作りました。
本記事では新機能の見出しを記載しますので、詳細はAdobeのサイトをご覧ください。

InDesign バージョン 19.4(2024年4月)

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024-2.html

InDesign バージョン 19.3(2024年3月)

  • InDesign でのユーザー設定の書き出しと読み込み

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024-1.html

InDesign バージョン 19.0 (2023年10月)

  • 複数のテキストフレームのスタイルの自動設定、スタイルパックの作成および管理
  • 公開ドキュメント内のテキストを検索して分析をカスタマイズする
  • JPEG および PNG の書き出しでのファイル名のサフィックス
  • スプレッドを隠す
  • デフォルトのシェーピングエンジンとしての Harfbuzz(多言語対応コンポーザー)

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024.html

InDesign バージョン 18.5(2023年7月)

  • ドキュメントをレビュー用に共有
  • UXP を使用した InDesign プラグインの作成

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023-2.html

InDesign バージョン 18.4(2023年6月)

  • 公開されたドキュメント内のテキストを検索する

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023-1.html

InDesign バージョン 18.0(2022年10月)

  • スタイルの自動設定(テクノロジープレビュー)
  • Illustrator と InDesign 間での効率的なコピーとペースト
  • InDesign でサポートされる新しいグラフィックフォーマット
  • ページやスプレッドを選択範囲の直後に簡単に複製
  • UXP スクリプティング
  • InDesign ドキュメントのプレビュー

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023.html

引き続き、更新があったらこの記事に追記してまいります。

出典

新機能と機能の強化 | InDesign の最新リリース
https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new.html

InDesignにまつわる関連記事

InDesignで半角スラッシュ「/」後の半角スペース「 」を見つけるワイルドカードを使った検索文字列
InDesignでリンク配置された画像の解像度を変更すると、トリミングが崩れてしまう場合の原因と解決法
InDesignのオブジェクト(イラストや文字)をIllustratorにコピー&ペーストする方法
InDesignで年月日表記の桁数が異なる「月」「日」を揃える方法(正規表現検索/表組でも可)
InDesignで年月日の数字部分だけを選択する正規表現

MacBook Pro(Mid 2012)は今でも仕事に使えるのか?DTP、映像、文章など、ソフトごとの感想をまとめました

サブマシンとして2012年のMacBook Pro(13-inch, Mid 2012)を使用しています。
正直、買い替えるつもりですが、2024年春現在、どの程度使えるのかを記事にしておきますので、参考にしてください。

スペック

私が使用しているMacBook Proのスペックはこちらです。

MacBook Pro (13-inch, Mid 2012)

  • CPU:2.5GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:SSD256GB
MacBook Pro(13-inch, Mid 2012)

それでは、いくつかの項目ごとに使用感をお伝えします。

バッテリー

これが今一番キている問題です。

「バッテリー修理を推奨」の表示が出てきました。

フル充電しても4〜5時間程度しか持ちません。

また、バッテリーが古くなっているからなのか、バッテリーの発熱があり、それに伴い、プロジェクターなどを接続している時にバッテリーがかなり発熱して、プロジェクターとの接続が切れることもあります。

バッテリー交換は可能ですが、有料になるのでそこまでするのか、という問題があります。

Mac OS

mac OS Catalina 10.15.7

まずはmac OSから、MacBook Pro(13-inch, Mid 2012)だと10.15のCatalinaがOSをアップグレードできる限界のようです。

つまり、AdobeやMicrosoftなど、使用するアプリの最新版が10.16以上必要になる場合、OSを上げられないのでアプリも使えない、ということになります。

DTP作業

それでは、具体的に用途ごとに使用感を書いていこうと思います。まずはDTP用途。アプリケーションごとに感想をご紹介します。

Illustrator

Adobe Illustrator 2023(ver27.9)

現在インストールしているのはこちらのバージョンです。2024(ver28.x)にはOSの都合上、アップグレードできません。

2024からは生成AIを使ってベクターイラストを作る機能などがあるので、そのあたりは使えない、ということになります。

通常のデザイン作業で、イラストなどを作る際には不便を感じたことはありません。

Photoshop

Adobe Photoshop 2022(ver23.2.2)

Photoshopはこちらのバージョン止まりです。ver24以降で使える生成AIを使った塗りつぶし機能が使用できません。

通常のデザイン作業では、普段は問題ありませんが、解像度の大きい画像を扱うと少し動作が重いかなと感じることがあります。

InDesign

Adobe InDesign 2023(ver19.3)

インデザインはここまでです。デザイン作業ではほぼ動作に問題を感じたことはありません。

メインのMacでは一つ上のバージョンで制作していますが、保存する際にver2020で保存するのでこちらのMacBookでも作業を引き継げています。

映像

映像は仕事でそこまで使うわけでは無いです。自分のワークショップやイベントの告知用ショート動画を作ることは多いです。

Premiere

Adobe Premiere Pro 2022(ver22.6.4)

動画編集は主にプレミアを使ってます。

それほど詳しく無いので、最新のバージョンとの違いはわかりません。

私が良く作る1〜5分程度の動画では重さなどを感じたことはありませんが、以前、10分程度の複雑な動画を作ってレンダリングした際には、30分程度レンダリングの時間がかかりました。

バッテリーの発熱もエライことになってました。

詳しい人に聞いたところ、2012モデルはグラフィックのビデオカードが古い型らしく、動画の扱いに時間がかかるようです。

文章など

Microsoft Word, Excel, Powerpoint など

これらも使用には問題ないのですが、Microsoftの別のアプリで、OSをアップデートしないと、アプリアップデートできません、という表示が出たりするので、ワードなどもいずれアップデートできなくなる予感はします。

Zoom

オンライン会議アプリのZoomは、普通には使えるのですが、エフェクト(肌を綺麗にしたり、明るくするなど)機能が使えないので、自分の顔だけ薄暗い感じで表示されます。(細かいですが….)。

今は使えるが今後バージョンアップで切られそうなサービス

Morisawa Passport / Morisawa Fonts

デザインで使うことの多いモリサワのフォントサブスクリプションサービス。

現在の推奨環境がmacOS 10.15以上なので、ギリギリです。
モリサワ側が次にバージョンアップしたら使えなくなりそうです。

その他

充電がUSB Type-Cではない

近年のMacは充電がUSB Type-Cだと思いますが、2012年式のMBPはMagSafe電源ポートと呼ばれる充電ポートです。

MagSafe電源ポート

充電がUSB Type-Cであれば、iPhoneなどと共通なので、出先で充電が切れたときもモバイルバッテリーなどが使えるのですが、この電源ポートの場合、ACアダプター(わりと重い)を持ち歩く必要があります。

まとめ

上記を踏まえると、現状は”ギリギリ使えている”という感じです。次にAdobeやMicrosoftがバージョンアップをしたら対応できなくなりそうな予感がひしひしとあります。

2024年にMacBook Pro(Mid 2012)の購入をおすすめできる人

とにかく安くプロ用のMacがほしい人

Mid 2012モデルは中古市場では2〜3万程度で販売しています。メルカリでも球数は多いです。
状態は要確認ですが、この価格で一応仕事に使えるMacが買えるというのはお得ではないでしょうか。

Apple MacBook Pro 9,2(Mid 2012)(メルカリ商品の例)

DTP中心の仕事で、制作が一人で完結する人

Illustrator、InDesignの基本機能を使うだけであれば多少バージョンが古くても問題ありません。
デザイン作業(デザイン〜入稿データ作成まで)を自分一人でおこなうのであれば、互換性も気にならないので仕事に使えます。

2024年にMacBook Pro(Mid 2012)の購入をおすすめできない人

逆に、今この機種を買うことをおすすめできないのは以下のような方です。

映像(特に長めのもの)制作をガッツリやりたい人

前述のとおり、ビデオカードが旧型なので動画のレンダリングにものすごく時間がかかります。
長めの映像を作るために使いたい、という方には本機種はおすすめできません。

生成AIなど最新の機能をいち早く使いたい人

近年のAdobeソフトは生成AI機能に特に力を入れている感じがあり、バージョンアップごとにその機能が強化されています。
2012にインストールできるAdobeソフトは、AI機能対応前のバージョンで限界なことが多いので、AIでグラフィックを作ったり実験したい!という方にはおすすめできません。

デザインの学校で講師をしている人

大学や専門学校など、デザインの学校でDTPソフトを教える講師をしている方にもあまりおすすめはできません。
講師業をするに当たっては、最新の機能も一通り把握しておく必要があります。

また、学生は毎年新たに入学してくるのですが、必ずその年の最新のパソコンを買って、Adobeソフトも最新のバージョンをインストールしています。

授業で指導する際に、講師の使用しているソフトやOSのバージョンと学生が使用しているそれらが大きく異なっていると、学生には不要な混乱が生まれます。

私は、MacBook Pro(Mid 2012)を使っていますが、あくまでサブマシンなので、メインで使用しているMacでは最新のバージョンを使っています。


今回の記事では以上となります。

私自身、さすがに買い替えを検討していますが、今からMacBook Pro(Mid 2012)を購入したいと考える方もいるかと思いますので、この記事が役に立てたら嬉しいです。

Illustratorの生成AI機能を使って色々なアイコンやピクトグラムを生成してみた/トイレ、車、人、地球、など

Illustrator 2024(ver.28)から搭載された生成AI機能。

テキストを入力するとベクターイラストを生成してくれます。

今回は実験として、アイコンやピクトグラムを生成してみました。

基本的な設定

プロパティパネルの「テキストからベクター生成(Beta)」のパネルを展開し、

「種類」の箇所を今回は「アイコン」にします。

そして「プロンプト」のところに生成するベクターの説明(テキスト)を入力します。

長方形ツールなどで、範囲を設定してから生成するのが良いみたいです。

トイレのピクトグラム

プロンプト:Toilet pictogram

プロンプトは英語で入れています。

3種類表示されるなかで、自分が気に入ったものを掲載しています。

なかなか良いのでは無いでしょうか。

次はモノクロで生成してみます。

プロンプト:Toilet pictogram monochrome

怪しいクオリティですね、、、、。

車のピクトグラム

プロンプト:Car pictogram front

正面向きのものから。

車には見えますが、もう少し手直しした方が良さそうです。

モノクロになっているのは前の設定を引き継いでいるのでしょうか。

プロンプト:Car pictogram side

人間のピクトグラム

まずは男性のピクトグラムを生成してみます。

プロンプト:Male pictogram

ネクタイやスーツ、髪型の部分があいまいですね。

プロンプト:Female pictogram

突然カラーになりました。モノクロにしてみます。

顔だけになりました

龍(ドラゴン)

2024年は辰年なので、龍を生成してみます。

プロンプト:Dragon pictogram

中華っぽいデザインですね。

3Dプリンター

プロンプト:3D printer pictogram

3Dプリンターを持っていないので正解がわからないのですが、どうでしょうか?

スニーカー

プロンプト:Sneakers pictogram

一部、線が消えていますが、クオリティは高いです。

ペットボトル

ビルのアイソメトリックアイコン

プロンプト:Plastic bottle pictogram

3D風で描かれたアイソメトリックアイコンを作ってみます

プロンプト:Building icon isometric

謎の欠けている部分がありますが、クオリティは高いです。

地球のアイコン

プロンプト:Earth icon color

よく見ると怪しいですが、パッと見はいい感じです。

木のアイコン

プロンプト:Tree icon

カラフルなアイコンができました。

まとめ

プロンプトの言葉を工夫すればもう少し思い通りにイラストを生成できるかもしれません。

引き続き、色々試してみたいと思います。

AcrobatからPDFを印刷すると、文字が一部消える現象が起こる際の対処方法

IllustratorやInDesignで制作したデザインデータをPDFに変換し、Acrobatからプリントアウトをする際に、テキスト部分で一部文字が消える現象が起こることがたまにあります。

データ上はきちんと表示されているのですが、仕事で使用しているインクジェットプリンターPX-S7050でプリントアウトをすると、いくつかの文字(漢字が多い)が消えてプリントアウトされてしまい、校正する際に辛い状況になってしまいます。

このようなデータをプリントアウトすると
主に漢字が消えてしまう

一時的に回避する方法が分かりましたのでご紹介します。

1.AcrobatでPDFファイルを開く

2.ファイル>プリント でプリントウィンドウを表示

3.プリンターの隣にある「詳細設定」ボタンをクリック

プリントウインドウの詳細設定をクリック

4.詳細設定ウィンドウの「画像として印刷」にチェック

画像として印刷をチェック

5.解像度を適宜変更(基本は300dpiで十分だと思います)

6.OKをクリックし、プリントウィンドウに戻り「印刷」

この手順で、PDFが全て画像として印刷されます。
テキスト部分も画像に変換されるので、文字が消える現象が起こりにくくなります。

今度からPDF印刷で文字消えが発生した際はこの方法で対処しようと思います。

参考:画面表示は正常な PDF ファイルを印刷すると一部の文字が欠けたり文字化けが発生する場合の対処方法(Acrobat/Adobe Reader)(2023/06/02アクセス)

Illustratorで「等間隔に分布」のウィンドウに単位が表示されなくなる場合の対処法

Illustratorで整列ウィンドウの「等間隔に分布」の機能を使っている際、ウィンドウに単位が表示されなくなることがあります。

整列ウィンドウ:通常時
このように単位が消えることがある

基本はmmで設定しているのですが、単位が表示されなくなると「1」と入力しても1mmの間隔にならず、非常に困ります。

調べてみたところ、バグのようです。。。

メモリ使用量が増加した時に起こることが多いそうで、Illustratorを再起動すれば治ることもあるそうですが、そうでない場合、整列ウィンドウではなくプロパティパネルの整列のエリアで指定するのが良いようです。

プロパティパネルの整列

プロパティパネルは近年登場したので、私はこれまであまり使っていなかったのですが、Adobe的にはプロパティパネルを今後も推していく方針のようなので使い方に慣れていきたいと思います。

参考:解決済み: 等間隔に分布の単位が表示されない – Adobe Support Community – 10847059(2023/06/02アクセス)