【イラレ】Adobe Illustratorで簡単!桁違いの年月日を揃えるテクニック【文字組】

デザイン作業で年月日など桁数が異なる文字を美しく整列させたいときのコツをお伝えします。
今回はタブを使わず、トラッキング機能を活用して揃える方法をご紹介します。
使用するソフトはAdobe Illustratorですが、InDesignなど他のAdobeソフトにも応用できる方法です。

揃えるのは以下のような文字です。
月と日の桁数が違うので、ガタガタしているのが気になりますよね。
基本の設定は私が横組でよく使う「オプティカル」で、トラッキングは0の状態です。

1.桁数の多い「月」の右端にガイドを引く

画像だと分かりづらいですが、まず、月の数字から揃えるので桁数の多い方の月(今回は12月)の右端にガイドを引きます。

2.「年+数字」にトラッキングをかける

二行目、2025年1月14日(火)にトラッキングをかけて調整していきます。

トラッキングは文字パネルにある以下の画像の部分です。ここに数値を入れて文字間のスペースを調整します。

赤い枠がトラッキング

ポイントは、数字とその前の漢字を選択してトラッキングをかけること。

この場合は「年1」となります。

トラッキングは、選択した文字の後ろに空きを作るので、揃えたい文字の前の文字を選択することがポイントです。

「年1」にトラッキングをかけて、月がガイドに揃うようにします。

次に「年3」にも同様にトラッキングをかけます。

3.桁数の多い「日」の右端にガイドを引く

1.と同様に、「日」の右端にもガイドを引きます。

4.「月+数字」にトラッキングをかける

今度は、「日」を揃えるために、その前の文字「月+数字」を選択してトラッキングをかけます。

まずは「月1」に対してトラッキング。

次に「月3」に対してトラッキング。

5.完成

これで完成です。

月と日の位置が揃って見やすくなりました。

また、1や3の左右のスペースも均等に見えて綺麗ですね。

6.おまけ

(月・祝)のように祝日が入る場合はこの様な揃えになるかと思います。

終わり丸括弧「)」の左にガイドを引き、「(+曜日」にトラッキングをかけています。

この場合、広がりすぎるので、(月・祝)の中黒の間もスペースを詰めています。

関連書籍

文字組デザイン講座: 雑誌・書籍・ポスターにおける巧みな文字の使い方をリアルな指定紙から解説

トップデザイナーの文字組設定方法が学べます。

Adobe Illustrator バージョンごとの新機能まとめ|バージョン20.0(2024年10月)

Adobe Illustratorのバージョンごとの新機能をまとめておきます。
InDesignの新機能まとめの記事がわりと閲覧していただいているので、Illustrator版もまとめていこうと思います。
本記事では新機能の見出しを記載しますので、詳細はAdobeのサイトをご覧ください。

Illustrator バージョン 29.0(2024年10月)

  • パス上でオブジェクトを整列、配置、移動
  • より正確で詳細に制御できる画像トレース
  • 平面サーフェス上でのモックアップ品質が向上
  • 作成するパターンの密度レベルの調整
  • より詳細に制御して図形の塗りつぶしを追加
  • より詳細に制御できるベクターグラフィックの作成
  • カンバス上で直接ツールやタスクをアクセスおよび探索
  • 東アジアのテキストレイアウトの管理
  • ユーザーフィードバックによる機能強化の取り組み

機能の概要は以下のページにまとめられています。

Illustrator の機能の概要 | (2024 年 10 月リリース)
https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/whats-new/2025.html#objects-on-path

InDesignに配置したIllustratorファイルが表示されない時の解決方法

InDesignに配置したIllustratorファイルが上手くプレビュー表示されない(真っ白に表示される)現象が起きたので、解決した方法をご紹介します。

症状

InDesignに.aiファイルをリンク配置した際に、InDesignにIllustratorのプレビューが表示されない。

原因

不明。
Illustratorの方でレイヤーの表示、プリント、なども確認。
別名で保存などをしても解決せず。

解決法

  1. Illustratorで、表示エラーが発生したファイルと同じ設定で新しいドキュメントを作成。
  2. 次に、問題のあるファイルからオブジェクトをコピーして、新しいドキュメントに「前面にペースト」。
  3. その後、この新しいIllustratorファイルをInDesignで再リンクすると、正しく表示されるようになる。

新規ドキュメントにコピー、ペーストして再リンクをしたら無事に表示されるようになりました。
最近同様の症状が時折出るのでこれからはこの方法で解決したいと思います。

追記

同様の症状が別のファイルでも起こったのでこの方法を試しました。

その際、Illustrator新規ドキュメントに、

アートボードの外にあるオブジェクトを一緒にコピー&ペーストすると非表示のまま。

アートボードの外にあるオブジェクトを選択せず、アートボード内のオブジェクトだけをコピー&ペーストすると表示される。

という事が起きました。

アートボードの外にオブジェクトを置くこと自体が悪いのか、アートボードの外に置いたオブジェクトに何か非表示にさせるような要素があったのかはまだ分かりません。

また、同様の症状が起きたら検証してみたいと思います。

Posted from SLPRO Z

Adobe Illustratorでツールパネルの文字サイズなど、UIを大きく表示する方法

学校でIllustratorの講師をしているのですが、スクリーンでデモンストレーションをする際や、受講生が高齢の方などの場合に、Illustratorの画面に表示されるツールパネルのアイコンや文字サイズなどの表示が小さくて「わかりにくい」「操作しづらい」という声をいただきました。

環境設定でUIのサイズを変更する方法を教えてもらったのでご紹介します。

デフォルトの表示サイズ

デフォルトだとこのような感じです

慣れていない方にはツールを探すのも一苦労。

UI変更の方法

メニューバーから環境設定を開く

ユーザーインターフェースの項目を開きます。

UIスケールを最大にする

UIスケールのスライダーを最大に変更します。

Illustratorを再起動する

UIスケールを変更した後はアプリケーションの再起動が必要になります。

再起動するとUIが大きくなっている

再起動すると、UIが大きくなりました。

初めの画像と比べてみてください。

メニューバーの文字サイズは変わらない

UIスケールを拡大しても、メニューバーの文字サイズは変わらないので、その点は注意が必要です。

Illustratorのツールパネルの文字サイズが見づらいと感じる方は、試してみてください。

【Illustrator】角丸長方形の設定パネルが表示されない時の解決法

Adobe Illustratorを使用している際、グラフ機能で描いた棒グラフのバーを角丸にしようとした際、角の設定が変更できずに角丸にすることができませんでした。

解決する方法が分かったのでご紹介します。

When using Adobe Illustrator, I tried to make the corners of the bars in a bar graph drawn with the graph function rounded, but I was unable to change the corner settings and was unable to make the corners rounded.

I’ve found a way to solve this problem, so I’d like to share it with you.

通常の状態

通常、長方形ツールなどで描いたオブジェクトを選択すると、プロパティパネルの詳細オプションに、角の設定をするエリアが表示されます。

通常のプロパティの変形パネル、詳細オプション

角の形を角丸にし、半径を設定するとオブジェクトも角丸になります。

長方形が角丸長方形になります

今回、うまくいかなかった状態

棒グラフツールで作成した棒グラフのバーを角丸にしたいと思い、選択したところ、変形パネルのオプションをクリックしても角の設定が表示されませんでした。

角の設定が表示されない

解決する方法

以下の方法で解決できました。

長方形を選択した状態でメニューバーから

オブジェクト>シェイプ>シェイプに変換

こちらをクリックする。

シェイプに変換、をクリック

これで、角の設定が表示されるようになります。

棒グラフのバーを角丸にすることが可能に

角丸に設定するパネルが表示されない状態になった方は、シェイプに変換、を試してみてください。