InDesignで年月日の数字部分だけを選択する正規表現

InDesignの正規表現検索で、●●年●●月●●日の各数字部分をピンポイントで選択する正規表現のご紹介です。

年の数字だけを選択する正規表現

\d+(?=年)

これで、例えば

2023年4月3日

という文字列の2023の部分を選択することができます。

月の数字だけを選択する正規表現

(?<=年)\d+(?=月)

これで、

2023年4月3日

4の部分を選択できます。

日の数字だけを選択する正規表現

(?<=月)\d+(?=日)

これで、

2023年4月3日

3の部分を選択できます。

文字スタイルなどを設定する際にも使えるのでご活用ください。

InDesignではフォントのアウトライン化をしない方が良い/事故無くデータを印刷するために

以前の記事で、InDesignでフォントのアウトラインを取る方法を書きましたが、SNSを見ていたら

InDesignではフォントのアウトライン化はしない方が良い

というTweetを目にしましたのでまとめておきます。

アウトライン化すると文字の効果が消える

アウトライン化すると詰めが変わったり書式が飛んでしまうことも

InDesignでフォントのアウトライン化を求めるような印刷会社だったら替えてもらう方が良い、とまで書かれています、、、!

InDesignでアウトライン化をしないで入稿するためには

1.PDFで入稿する

PDF入稿であれば、フォントをアウトライン化せずにすみます。

2.indd入稿の場合、和文は印刷会社が持っているフォントを使用する

印刷会社が持っている和文フォントを使えば、アウトライン化をする必要がありません。(※欧文フォントはパッケージの際にコピーされる)

Morisawa Fonts(旧モリサワパスポート)やフォントワークスのLETSなど、大手企業のフォントサブスクリプションサービスのフォントであれば、対応している印刷会社が多いです。

制作を始める前に、印刷会社に確認しましょう。

3.Google Fontsなど、フリーの日本語フォントを使用する

Google Fontsなどでダウンロード可能なフリーの日本語フォントを使用すれば、入稿時にフォントも一緒に渡せます。

まとめ

フォントのこだわりも重要ですが、やはり作成したデザインデータが事故無く印刷されることがプロとしては必須だと思います。

私も改めて、今後InDesignでデータを作成する際にはフォントの選び方により一層注意したいと思います。

Header: Gerd AltmannによるPixabayからの画像

私のInDesignデータ入稿手順&チェックリスト

私がInDesignデータを入稿する際の手順をまとめました。デザインが校了してからの流れです。簡易的なチェックリストも作成しましたので、使いたい方はページ下部よりダウンロードしてください。

1. 校了したinddファイルを複製して、入稿用データを作る

-念の為校了したデータと入稿したデータを分けておきたいので、校了したinddファイルを複製する。

2. 不要なレイヤー、ドキュメント外のオブジェクトなどを削除

-レイヤーパネルの「未使用レイヤーを削除」機能などを仕様

3. ファイル>パッケージ

-入稿用inddをパッケージする。以下、作成されてできたパッケージ内の作業

4. Linksフォルダ内のaiデータ内の画像をチェック

-画像をリンク配置しているaiファイルが無いかチェック。aiに配置しているリンク画像はパッケージ機能では収集してくれないので、aiファイルのリンク画像をaiのパッケージ機能などで収集し、Linksフォルダに入れる

-以降のファイルのチェックなどはAdobe Bridgeでおこなうのが便利。ファイル形式などでフィルターをかけられます

5. Linksフォルダ内の画像をコピーして保存

-この後で画像の色変換(RGB→CMYK)やサイズ変換をおこなうが、不可逆の作業なので編集前の画像を複製保存しておきます

6. RGB形式の画像をCMYK形式に変換

Linksフォルダ内の画像でRGB形式のものはCMYKに変換します

7. 画像の配置サイズを調整

-InDesignで画像を選択し、大きすぎる画像は解像度を調整します

-目安としては拡大率0~30%くらいのものは元画像が大きすぎるので小さくしています

8. InDesignでレイアウトデータにプリフライトをかける

-印刷用のプリフライトでエラーが出なければOK

-私は下記サイトのプリフライトプロファイルを編集して使用しています

ttps://www.graphic.jp/data_guide/other_applications/data_notice/adobe_indesign

9. プリントアウトして最終確認

-塗り足しがあるかを特にチェック!

-レイアウトの崩れなども無いかチェック

10. 印刷会社により、ネイティブデータ、PDFなどで入稿

-PDFの場合は、Acrobatでプリフライトもかけています

ex1. フォントをアウトライン化する場合

7.の後、inddデータをコピーし「アウトライン化前」ファイルと「アウトライン化後」ファイルに分ける

「アウトライン化後」ファイルを開き、必要なフォントにアウトラインをかける


InDesignデータ入稿フローチェックリスト

簡易的なチェックリストを作成しました。随時、使いやすく更新するつもりです。

InDesignデータ入稿フローチェックリスト

大きいサイズのものは以下↓

この様な感じです。感想や、不足しているフローがあればコメントで教えていただけると助かります。

InDesign 2023バージョンからパネルの日本語表記が変わっている箇所がある

InDesignワークショップで他の方のPCを見ていて気づいたのですが、2023バージョンからパネルなどの表記が変わっている箇所があるみたいです。

自分は現状では互換性の問題から2022バージョンを使用しているのですが以下の部分が異なっている事がわかりました。

2022まで

「ブックレットをプリント」

2023から

「小冊子をプリント」

小さな違いなのですが、私は講師をしてるので生徒さんのPCと表記が変わると混乱が起きそうです。

今使っているMac、バージョン以外は全く問題ないのですが買い替えるべきなのか……。

高価な買い物なので非常に悩みます。

Illustratorファイルがどうしても開けない時に、フォント周りを見直したら解決した

他の人から支給されたIllustratorのデータが開かず、非常に困りました。

環境設定ファイルを削除しても変わらず。

セーフモードで開いたところ、データが開けたのでそこから原因を追求していきました。

開けたIllustratorファイルではフォントが見つからない表示。

これは、FontExplorer Xで管理をしているのでセーフモードではこのソフトを起動していないので、フォントエラーが出るのは納得。

ですが、もしや、フォント周りの不具合なのかも…?

と、考えセーフモードから戻り、通常モードでもフォントエクスプローラーを起動せずにイラレファイルを開いてみました。

すると…

ファイルが開けた!

しかし、フォントは非表示です。

このままでは困る…と思いつつ、考えをめぐらせました。

表示されない、フォントはモリサワパスポートのフォントなのですが、そもそもモリサワフォントはある時点からFontExplorer Xで管理するのをやめて、別フォルダで管理していたのでした。

もしや、フォントが重複していて、それがエラーの原因になっているのでは…?

FontExplorer Xの方にも過去に登録したモリサワフォントの情報が、ゾンビのように残っていました。

試しに、このフォント情報を削除したところ…

無事に開けました!

Illustratorファイルが開けない際は、フォント周りが原因となっていることもあるという事がわかりました。

同じような症状が起きている方は参考にしてください。