グラフィックデザイナーの私がオススメする「サンセリフ書体」10選

はじめに

タイポグラフィは、グラフィックデザインにおいて重要な役割を担っており、デザイントーンを設定し、メッセージを伝え、視覚的な魅力を高めます。

様々なフォントの中でも、サンセリフ書体はそのクリーンで現代的な印象から人気を誇っています。

今回は、グラフィックデザイナーである私がオススメするサンセリフ書体10書体を厳選してご紹介します。

これらの書体は汎用性が高いだけでなく、あらゆるデザインプロジェクトにおいてモダンさとエレガントさを与えてくれます。

それでは、珠玉の書体をご紹介します!

1. Helvetica(ヘルベチカ)

不朽の名作として知られるHelveticaは、多くのデザイナーに愛用されている書体です。

読みやすさとニュートラルさで知られるこの万能な書体は、ブランディングからウェブデザインまで、さまざまなデザイン分野で広く使用されています。

2. Gotham(ゴッサム)

大胆でありながら親しみやすい印象のGothamは、近年ますます人気が高まっています。

モダンな美意識を感じさせるこの書体は、印刷デザイン、パッケージ、デジタルインターフェースなど幅広い用途に適しています。

3. Avenir(アベニール)

Adrian FrutigerがデザインしたAvenirは、エレガントさと読みやすさのバランスが絶妙な、幾何学的なサンセリフ書体です。

すっきりとしたラインと均整のとれた字形で、見出しにも本文にも使える信頼性の高い書体です。

4. Futura(フーツラ)

Futuraは、シンプルさとモダンさを体現する幾何学的なサンセリフ書体です。

幾何学的な形と円形のストロークで知られるこの万能なフォントは、ロゴからポスターまで、さまざまなデザインの文脈で活躍します。

5. Proxima Nova(プロキシマ・ノヴァ)

Proxima Novaは、現代的なサンセリフ書体で、その多用途性と読みやすさで広く評価されています。

バランスのとれた字形と豊富なウェイトとスタイルで、印刷物にもデジタルプロジェクトにもシームレスに適応します。

6. Montserrat(モンセラート)

Montserratは、ブエノスアイレスの伝統的なMontserrat地区の看板からインスピレーションを得たオープンソースの書体です。

そのクリーンで幾何学的なデザインは、多数のウェイトとスタイルと相まって、見出しと本文の両方に優れた選択肢となります。

7. Roboto(ロボト)

元々Androidオペレーティングシステム用にデザインされたRobotoは、そのクリーンでモダンな外観から、多くのデザイナーに人気のある選択肢となっています。

このサンセリフ書体は可読性が高いため、ウェブデザインやモバイルインターフェースなど、さまざまな用途に適しています。

8. Gilroy(ギルロイ)

Gilroyは、独特の個性を持つ現代的なサンセリフ書体です。

洗練されたミニマルなデザインに加え、さまざまなウェイトと幅を備えているため、インパクトのある見出しやロゴの作成に多用途に使用できます。

9. Univers(ユニヴァース)

Adrian Frutigerによって作られたUniversは、汎用性と読みやすさで知られるクラシックなサンセリフ書体です。

ウェイトと幅のバリエーションが豊富で、さまざまなデザインプロジェクトに柔軟に対応することができます。

10. Lato(ラト)

Latoは、ヒューマニズムのサンセリフ書体で、その暖かく親しみやすい外観で人気を博しています。

印刷物でもデジタルメディアでも使えるので、ウェブデザイン、ブランディング、エディトリアルレイアウトなど、幅広いデザイン用途に適しています。

まとめ

サンセリフ書体の選択は、視覚的に説得力のある効果的なデザインを作るために不可欠です。

今回取り上げた10種類の書体は、汎用性、読みやすさ、モダンな美しさにおいて、グラフィックデザイナーに高く評価されています。

時代を超えたエレガンスさを持つHelveticaから、現代的な魅力を持つGilroyまで、これらのフォントは、デザイナーに幅広い選択肢を提供し、インパクトのあるデザインを生み出します。

ブランディング、ウェブデザイン、印刷物のいずれにおいても、これらの書体をデザインに取り入れることで、全体のビジュアルアピールを高め、印象に残るものにすることができます。

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)

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小林 章
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Google Fontsで人気&定番の10種の欧文フォント

Google Fontsでは、ウェブデザイナーやデベロッパーの間で人気のあるフォントを幅広く提供しています。

今回の記事ではGoogle Fontsで人気のある定番の欧文フォントを10種、ご紹介します。

1. Open Sans

https://fonts.google.com/specimen/Open+Sans?query=Open+Sans

Open Sansは、Ascender Corp.のタイプディレクターであるSteve Mattesonによってデザインされたヒューマニストサンセリフ書体です。

このバージョンには、標準的なISO Latin 1、Latin CE、ギリシャ語、キリル文字のセットを含む897の文字セットが完全に含まれています。Open Sansは、アップライトなストレス、オープンなフォーム、ニュートラルで親しみやすい外観でデザインされました。

印刷物、ウェブ、モバイルのインターフェースに最適化され、その字形は優れた可読性特性を持っています。

https://fonts.google.com/specimen/Open+Sans/about (DeepLで翻訳)

2. Roboto

https://fonts.google.com/specimen/Roboto?query=Roboto

Robotoは二面性を持っています。機械的な骨格を持ちながら、フォルムは大部分が幾何学的です。同時に、このフォントは親しみやすく、オープンな曲線を特徴としています。

グロテスクフォントの中には、字形を歪めて硬いリズムを強いるものもありますが、Robotoは妥協せず、文字が自然な幅に収まるようにしました。そのため、ヒューマニストやセリフ系フォントが持っている、より自然な読書リズムを実現しています。

https://fonts.google.com/specimen/Roboto/about?query=Roboto (DeepLで翻訳)

3. Lato

https://fonts.google.com/specimen/Lato?query=Lato

Latoは、ワルシャワ在住のデザイナーであるŁukasz Dziedzicが2010年の夏に開始した、サンセリフ書体ファミリーです(「Lato」はポーランド語で「夏」を意味します)。2010年12月、Latoファミリーは彼のファウンドリであるtyPolandによって、Googleのサポートを受けながらOpen Font Licenseの下で公開されました。

Łukaszが活字をデザインしてきたこの10年ほどの間、彼のプロジェクトのほとんどは、特定のデザイン課題を解決する必要がありました。Latoも同様でした。元々、Latoは大手のクライアント向けの企業フォントとして企画されましたが、最終的にはクライアントが異なるスタイルを選んだため、一般向けにリリースされることになりました。

Latoを制作する際、Łukaszは矛盾する可能性のある優先順位を慎重にバランスさせることを心がけました。彼は、本文で使用すると非常に「透明」な印象を与え、大きなサイズで使用すると独自の特徴を発揮する書体を作りたいと考えました。特に、大文字に見られる古典的なプロポーションを用いて、字形に親しみやすい調和とエレガンスを与えました。同時に、洗練されたサンセリフの外観を作り出し、Latoが2010年にデザインされたという事実を明らかにしました。

https://fonts.google.com/specimen/Lato/about?query=Lato (DeepLで翻訳)

4. Montserrat

https://fonts.google.com/specimen/Montserrat?query=Montserrat

ブエノスアイレスの伝統的なモンセラット地区に位置する古いポスターや看板に触発されたJulieta Ulanovskyは、この書体をデザインし、20世紀前半の都市のタイポグラフィの美しさを再現しました。

都市の発展により、その場所は変わってしまい、元の姿には戻ることはありません。しかし、この特別でユニークなデザインは永遠に失われることはありませんでした。このプロジェクトのインスピレーションとなった文字には、仕事、献身、ケア、色彩、コントラスト、光と生命、昼と夜の要素があります。これらは、街を美しく演出するための要素となっています。

モンセラットプロジェクトは、モンセラットの文化を救い出し、SIL Open Font Licenseというライセンスのもとで自由に共有するという考えから始まりました。

https://fonts.google.com/specimen/Montserrat/about?query=Montserrat (DeepLで翻訳)

5. Raleway

https://fonts.google.com/specimen/Raleway?query=Raleway

Ralewayは、優雅なサンセリフ書体ファミリーです。最初はMatt McInerneyによって1つの細いウェイトとしてデザインされましたが、2012年にPablo ImpallariとRodrigo Fuenzalidaによって9つのウェイトのファミリーに拡張され、さらにIgino MariniによってiKerned(字間調整)されました。その後、2016年には徹底的な見直しが行われ、イタリックスタイルも追加されました。

https://fonts.google.com/specimen/Raleway/about?query=Raleway (DeepLで翻訳)

6. Source Sans Pro

https://fonts.google.com/specimen/Source+Sans+Pro?query=Source+Sans+Pro

Source® Sans Proは、アドビの初めてのオープンソース書体ファミリーであり、Paul D. Huntによってデザインされました。この書体は、ユーザーインターフェイスでの使用に特化したサンセリフ書体です。

https://fonts.google.com/specimen/Source+Sans+Pro/about?query=Source+Sans+Pro (DeepLで翻訳)

7. Ubuntu

https://fonts.google.com/specimen/Ubuntu?query=Ubuntu

Ubuntu Font Familyは、2010年から2011年にかけて開発された、マッチングされた新しいライブレ/オープンフォントのセットです。この開発は、Canonical Ltd.によってフリーソフトウェア・コミュニティとUbuntuプロジェクトを代表して支援されました。Dalton Maagが技術的なフォントのデザイン作業と実装を担当しています。

最終的なTruetype/OpenTypeフォントファイルと、デザインファイルは、オープンライセンスの下で共有され、自由に実験、修正、共有、改良することが奨励されています。

新しいUbuntuフォントファミリーは、Ubuntuの個性をすべてのメニュー、ボタン、ダイアログで体感できるようにすることを目指して開発されました。このサンセリフ書体は、OpenTypeの機能を利用しており、デスクトップやモバイルの画面上で鮮明に表示されるように手動でヒントが追加されています。

Ubuntuフォントファミリーには、世界中のさまざまなUbuntuユーザーが使用するすべての言語が含まれており、Ubuntuの哲学である「すべてのユーザーが好きな言語でソフトウェアを利用できるようにする」という考えと一致しています。そのため、Ubuntu Font Familyプロジェクトは、さらに多くの言語をカバーするために拡張される予定です。

https://fonts.google.com/specimen/Ubuntu/about?query=Ubuntu (DeepLで翻訳)

8. Poppins

https://fonts.google.com/specimen/Poppins?query=Poppins


ジオメトリックなサンセリフ書体は、俳優たちが世界の舞台で活躍して以来、人気のデザインツールとなっています。その中でもPoppinsは、この長い伝統に新たに加わった書体のひとつです。Poppinsはデーヴァナーガリー文字とラテン文字の両方に対応しており、国際的な視点でこのジャンルを捉えています。

Poppinsのラテン語のグリフ(アンパサンドなど)は、一般的なものよりも構築的で合理的なデザインが多く見られます。特にデーヴァナーガリーのデザインは新しく、このジャンルで初めてウェイトの幅があるデーヴァナーガリー書体となっています。ラテン語と同様に、デーヴァナーガリーも純粋な幾何学、特に円に基づいています。

各字形はほぼ単線で構成されており、均等な組版のバランスを保つために、必要に応じてストロークの継ぎ目に光学的な補正が加えられています。また、デーヴァナーガリーの基本文字の高さとラテン語のアセンダーの高さは等しく設定されており、ラテン語の大文字はデーヴァナーガリー文字よりも短く、ラテン語のエックスハイトはやや高めに設定されています。

https://fonts.google.com/specimen/Poppins/about?query=Poppins (DeepLで翻訳)

9. Playfair Display

https://fonts.google.com/specimen/Playfair+Display?query=Playfair+Display

Playfairは、過渡期のデザインです。18世紀末のヨーロッパの啓蒙時代において、広い羽ペンから尖ったスチールペンが一般的な筆記具として普及しました。印刷技術やインク、製紙技術の進歩に伴い、高いコントラストと繊細なヘアラインを持つ文字が印刷されるようになり、手書きの文字との差異が広がっていきました。

このデザインは、当時の時代精神にふさわしく、特定のデザインを復活させたものではありませんが、John Baskervilleのデザインや「Scotch Roman」のデザインから影響を受けています。トランジショナルジャンルのディスプレイ(大判)デザインであり、Georgiaと組み合わせて本文を書くことが、機能的にもスタイル的にも可能です。

https://fonts.google.com/specimen/Playfair+Display/about?query=Playfair+Display (DeepLで翻訳)

10. Merriweather

https://fonts.google.com/specimen/Merriweather?query=Merriweather

Merriweatherは、スクリーン上で快適に読みやすいテキストフェイスとしてデザインされました。その特徴は、非常に大きな文字の高さ、やや凝縮された字形、穏やかな斜めのストレス、頑丈なセリフ、そしてオープンなフォームです。

さらに、このセリフファミリーには、ウェイトやスタイルと密接に調和するサンセリフ版のMerriweather Sansも存在します。

https://fonts.google.com/specimen/Merriweather/about?query=Merriweather (DeepLで翻訳)


これらのフォントは、その汎用性、可読性、美しさによって人気を博しており、ウェブサイト、アプリ、プレゼンテーションなど、さまざまな種類のデジタルメディアで広く使用されています。

フォントはすべて無料で利用でき、ウェブサイトやプロジェクトに簡単に組み込むことができます。

気になったフォントがあった方は各フォントのリンクよりぜひダウンロードして使ってみて下さい。

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Gill Sansに似たフリーフォントを探しています

Gill Sansに似たフォントで、以下の条件を満たすフォントを探しています。

Gill Sansとは

Gill Sans(ギル・サンズ)は、イギリスの書体デザイナーであるEric Gill(エリック・ギル)によって設計されたサンセリフ書体です。1926年に最初にリリースされ、今日まで使用され続けています。

Gill Sansは、クリーンで明瞭なラインと、大文字と小文字の均一な比率、そして多様なウェイトとスタイルが特徴です。この書体は、様々なデザインプロジェクトに使用され、ポスター、広告、ロゴ、本のタイトル、ウェブサイトのテキストなど、多くの場面で目にすることができます。

Gill Sansは、イギリスを代表する書体として知られており、特に20世紀初頭のイギリスのグラフィックデザインに大きな影響を与えました。

求める条件

  • ウェイト展開が豊富
  • 開発された年が新しめ
  • 無料で使える(フリーフォント)

Gill Sansに似た書体の候補

ネットなどで調べると、以下のような記事が出てきます。

https://www.graphicpie.com/gill-sans-similar-fonts/

https://www.fontshop.com/people/stephen-coles/fontlists/gill-sans-alternatives

Google fontsのMontserratというフォントが良さそうな感じ。

https://fonts.google.com/specimen/Montserrat

使いたい日本語フォントと組み合わせてみます。

欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド) 

モリサワの気になるフォント「あおとゴシック」/ニュートラルさが特徴の使い勝手が良さそうなゴシック体

モリサワパスポートのフォントで、シンプルなゴシック体が無いかを探していました。

新ゴやUD新ゴだとちょっと機械的すぎるし、

游ゴシックやこぶりな、秀英角ゴシックだとウェイトの少なさが気になる、、、

そんな中、モリサワのサイトを見ていたら良さそうなフォントを見つけました。

2021年の新書体として搭載された「あおとゴシック」です。

あおとゴシックの特徴

オンスクリーンでの本⽂利用を目的に開発されたゴシック体です。ややモダンなスタイルで、シンプルかつクリーンな骨格に、小さめの字面を採用することでUD書体などの従来のモダンゴシック体とは異なる表情の組版が可能になります。なお本書体の欧文はSharoa Proをベースに作成され、イタリック体も搭載されています。

https://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/6553

オンスクリーン向けという文言を見てこれまでスルーしていたのですが、クセのない字形が今風で良さそうです。

ウェイト展開もEL、L、R、M、DB、B、EBとかなり豊富!

モリサワ以外の会社のフォントだと今後の文字数の拡張などが不安ですがこの「あおとゴシック」はモリサワ純正。今後のサポートも期待できます。

モリサワのnoteにもフォントの紹介記事が掲載されいます。

自然な文字の形を追求した「あおとゴシック」【2021年新書体】https://note.morisawa.co.jp/n/n4804e381ff47

記事によると、「ニュートラル」さを追求したフォント、とのことで今求めているものにぴったりです。「あおと」は天然砥石の「青砥石」から取った名前だそうです。

ぜひ試しに使ってみたいと思います。

欧文がFrutiger/Myriad系な点が、Univers/Helvetica系に置き換えるか悩ましいです。

【年5万円近く浮くかも!?】モリサワフォントに似たフォントを無料のGoogle Fontsで考えてみた!

デザイナー、特に印刷系の媒体を扱っているデザイナーであれば多くの方が契約していると思われるモリサワパスポート(Morisawa Passport)。

今度から新サービス、Morisawa Fontsに変わるようですが、年間で5万円と、決して安くは無い金額がかかります。もちろん、この価格であれだけたくさんのプロフェッショナル向けフォントが使い放題なので、それを考えると安すぎるくらいなのですが。。。

フォントにそんなにこだわらない、または、特にモリサワのフォントを使わなくても良い、というお仕事をされている方も多いと思うので、今回の記事では、モリサワの有名なフォントを、無料のGoogle Fontsで代用できないかを考えてみます。

1. スタンダード明朝体

豊富なウェイト(太さ)を揃え、オールマイティに使えるスタンダードな明朝体です。

【モリサワ】リュウミン

リュウミン/R-KL

モリサワの明朝体といったらこの書体です。

豊富なウェイトとニュートラルな表情が特徴です。

デザイナーでなくとも名前は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

【モリサワ】黎ミン

黎ミン/R

モニターなどで見る横組みでの見やすさを意識して開発された現代的な書体です。

ウェイト展開が「グラデーション」と呼ばれるくらい細かく刻まれていて、なんと34書体もあります!

【Google Fonts代替】Noto Serif Japanese

Noto Serif JP/Regular

Google Fontsでリュウミンや黎ミンの代替で使用できそうなのはこのNoto Serif Japaneseだと思います。

オーソドックスな書体の場合、最も重視すべきはウェイトの豊富さです。

Noto Serif JPは7ウェイトあるので、本文から小見出し、大見出しまで柔軟に使用できます。

Noto Serif JP
https://fonts.google.com/noto/specimen/Noto+Serif+JP

2. モダンゴシック体

【モリサワ】新ゴ

新ゴ/M

これもとても有名な書体です。フォント名としてはリュウミンよりも知られているのでは無いでしょうか。

機械的な印象もあるクールな書体。パンフレットなどでもよく見かけると思います。

【Google Fonts代替】M PLUS 1p

PLUS 1p/Medium

最近追加された書体ですが、これはかなり新ゴの代替として良さそうです!

新ゴの英数字は設計が古いので今見ると古さを感じてしまうのですが、このM PLUS 1pの英数字は、現代的なデザインになっているので、そのままで使うならこちらの方がモダンな印象になると思います。

M PLUS 1p
https://fonts.google.com/specimen/M+PLUS+1p

3. スタンダードゴシック体

新ゴよりもよりオールマイティに使えるゴシック体です。

【モリサワ】ゴシックMB101

ゴシックMB101/B

この書体は先にB/H/Uという太い方のウェイトから開発されて、後年になりL/R/M/DMといった細いウェイトが生まれた、という特徴的な書体です。

歴史があるだけあってB/H/Uという太いウェイトの完成度はかなり高いです。

【モリサワ】見出しゴ MB31

見出ゴMB31

こちらも歴史のある見出し向けゴシックです。MB101と異なり、こちらは1ウェイトだけです。

【Google Fonts代替】Noto Sans Japanese

Noto Sans JP/Black

Google Fontsで代替するとしたら、このNoto Sans Japaneseだと思います。

6ウェイトあります。

形もかなり良い感じなのですが、太さに関しては、MB101BとNoto Sans JPのBlackを比較すると、Noto Sansはやや細いです。

一番太いウェイトでもMB101よりはやや細い、という印象になります。さすがMB101は太いウェイトから開発されただけありますね。

Noto Sansでさらに太さを求める場合は、アプリケーション側で線幅で太らせるなどの調整が必要になります。

Noto Sans Japanese
https://fonts.google.com/noto/specimen/Noto+Sans+JP

4. 丸ゴシック体

【モリサワ】新丸ゴ

新丸ゴ/DB

新ゴの丸ゴシック体バージョンです。

【Google Fonts代替】M PLUS Rounded 1c

Rounded Mplus 1c /Bold

M PLUSフォントの丸ゴシックです。新丸ゴよりもかわいい雰囲気になりますね。

結構特徴的なので、使いどころを選ぶかもしれません。

M PLUS Rounded 1c
https://fonts.google.com/specimen/M+PLUS+Rounded+1c

5. オールドスタイル明朝体

小説やエッセイなど、雰囲気が重視される媒体で使いたいオールドスタイルなあたたかみのある明朝体です。

【モリサワ】秀英明朝

秀英明朝/M

これもモリサワパスポートを代表する書体だと言えるのでは無いでしょうか。大日本印刷の伝統的な書体がモリサワのフォントとして提供されることは、当時とても話題になりました。

ただの復刻では無く、「平成の大改刻」として現代向けにリ・デザインされています。

【モリサワ】リュウミンM-KO(漢字はR-KL)

リュウミンM-KO

リュウミンの仮名のみの書体、オールドスタイルを表すOを含むR-KOをR-KLの漢字と合成フォントにしたものです。リュウミンKLよりも仮名がやわらかい印象になっています。

【Google Fonts代替】Zen Old Mincho

Zen Old Mincho/Bold

ZENオールド明朝は、1997年にリリースされたファンの多い書体です。

近年、突然Google Fontsに搭載されて話題になりました。

秀英明朝よりはリュウミンのKOにかなり似ていますね。ウェイトは3展開。とても美しい書体なので積極的に使ってみたいです。

Zen Old Mincho
https://fonts.google.com/specimen/Zen+Old+Mincho

6. オールドスタイルゴシック体

仮名などに味のあるゴシック体です。

【モリサワ】秀英角ゴシック銀

秀英角ゴシック銀/M

秀英明朝のゴシック体バージョン。

金と銀がありますが、私はこの銀の方が好きで、よく使います。

【Google Fonts代替】Zen Kaku Gothic New

Zen Kaku Gothic New/Medium

Google Fontsで近い書体はこちらのZen Kaku Gothicです。

明朝体は3ウェイトでしたが、こちらの角ゴは5ウェイトあるのでより使い勝手が良さそうです。

字形も、「の」の形などが非常に似ていますね。似ていない文字もありますが、こちらの書体もこの書体ならではの美しさがあります。

Zen Kaku Gothic New
https://fonts.google.com/specimen/Zen+Kaku+Gothic+New


いかがでしたでしょうか。

Google FontsもZenフォントなどが搭載されて、グッとバリエーションが増えた感じがします。

このようにまとめてみると、モリサワフォントのクオリティの高さを再確認すると共に、お仕事の内容次第ではGoogle Fontsの書体だけでも対応できそうな気もします。

他にもこんなフォントがある、などありましたらコメント欄などで教えて頂けると嬉しいです。


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