ゲストハウス『Hanare』に宿泊し、谷根千の年末年始を堪能(1)

2018年の12月31日から2019年の1月1日まで、大晦日を気分を変えて過ごしたいと思い、普段あまり縁のない東京の下町、谷根千エリアに宿を取って年越しをしようと思いました。

12月28日くらいに思い立ち、調べてみた結果、デザインが素敵そうなこちらの宿に宿泊しました。

Hanare

元々は、東京藝術大学の学生寮だった建物をリノベーションした建物だそうです。

hanareは東京・谷中のホテルです。
しかし、単に一つの建物に完結したホテルではなく、まち全体を一つの大きなホテルに見立てることで 地域と一体になったホテルです。
ホテルのレセプションは最小文化複合施設「HAGISO」の2Fにあります。
宿泊室はまちの中。
大浴場はまちの銭湯。….

about | hanare

HAGISO(萩荘)

こちらの多目的施設の2階がレセプションになってます。1階のカフェも気になりますが、まずは受付。

とても趣のある建物で、内装も素敵でした。このHAGISOだけでも満足してしまった感はありましたが、歩いて2分くらいのゲストハウス、Hanareに移動。

Hanare

こちらが外観。玄関はプッシュ式のダイアル錠になっていて、出かける時は戸締まりをする形になります。

年末年始だったので玄関にはお正月飾りが。

Hanare館内

下駄箱はこんな感じ。部屋ごとに靴を入れます。上に乗っている下駄も借りられるようです。夏などは良さそうですね。

照明も素敵です。

吹き抜けの階段、角度は急ですが昔の日本家屋っぽさを感じられます。柱や梁のかかり方も機能的で美しい。

玄関脇にあるセルフサービスのお茶やアメニティコーナー。
引き出しには綿棒や、眠れない時用に耳栓も入っています。
私は使いませんでしたが、壁は結構薄く、他の部屋の音などが聞こえやすいので、気になる人のために耳栓が用意されています。

写真の左側には、飲料水のサーバーがあります。温水も出るのでカップ麺やインスタントコーヒーなどを買ってきて部屋で飲む事もできます。

谷根千や都内の旅行ガイドなどが置いてあります。


洗面台。壁の板が素材そのまま使われていてとても格好良かったです。蛇口の取っ手の形もあまり見たことがない形で細部までこだわりを感じました。

KONOHA

今回はKONOHA(木葉の間)という名前の客室に泊まりました。

広さは10.7㎡なのですが、天井がかなり高いので全く狭く感じません。


部屋の中央にこの重箱のような箱が置かれているのですが。。。

手前にずらすと、物書きが出来る机になります。そして、重なってる箱の中に、、、

オリジナルデザインのアメニティが美しく収納されています。シャンプー&ボディソープ、歯ブラシ、そして、旅の記録を書けるノートまで!

ガラスに描かれている木の葉の模様が光をとても美しく通してくれます。こういったガラスは現在では生産されていないそうです。部屋の名前KONOHAは、このガラスの模様から取られています。

2階建ての建物の2階なので、抜かれた天井から屋根の形を感じ取る事ができます。

梁になっている木材もとても歴史を感じる趣があります。

組木の跡が見える柱


個人的に秀逸だと思ったのはこの、タオル掛けなどのデザイン。普通のホテルでは、フックとハンガー付いているだけ、という所が多いですが、壁に始めからタオル掛けがデザインとして付けられており、タオルをかけた時のたたずまいもとても美しいです。

貴重品ボックスとお香立ても調和の取れたデザインで備え付けられている
写真左から加湿器、ティッシュボックス、ゴミ箱。悪目立ちしがちな実用的な家電なども、白で統一されて目立たずに配置されている

細長い姿見。こんなデザインは初めてみました。実際に使ってみると、この細さでも全身を見ることが出来ます。

電気のスイッチも押しやすい。細かい部分まで気が使われているデザイン
部屋のネームプレートもオリジナルのデザイン

HAGISO – CAFE

宿泊プランには朝食がセットになっており、こちらのHAGISOのカフェで食べることが出来ます。

年末年始は特別メニューの『お雑煮』でした。

本もたくさん取りそろえられている
展示などが行えるギャラリースペース
店内インテリアも素敵です

お雑煮ですが、コーヒー付き。マグカップが素敵です。味も深煎りで、わりとしっかりしていて朝飲むのに丁度良い感じ。

こちらがお雑煮。出汁がかなりしっかりと出ていて、とても美味しかったです。

年末年始以外の、通常時のモーニングメニューも気になったのでまた是非食べに来たいと思いました。

東京に旅行に来た方はもちろん、都内に住んでいる方でも東京の魅力を再発見できる素晴らしい宿です。興味を持った方は是非宿泊してみてください!

Information

Hanare

谷根千の街並みなどは、次回の記事でご紹介します。

ゲストハウス『Hanare』に宿泊し、谷根千の年末年始を堪能(2)
http://watanabedesign511.info/2019/01/16/hanare-2/

インフォグラフィックスの聖地? アムステルダムのスキポール空港のサインデザインを写真でご紹介します!

オランダ、アムステルダムのスキポール空港(Schiphol Airport)は世界でも有数の乗り換え客を誇り、トランジット空港とも呼ばれています。

様々な国籍の人が使用するため、どの国の人にも伝わりやすいように案内のサインシステムが物凄く明快になっている、インフォグラフィックスの聖地とも言える場所!

2017年の夏と2018年の冬にこちらの空港を使用したので、そこで撮影した世界でも有数の明快なサインデザインを写真でご紹介します。(プライバシーへの配慮から、人の顔は黒く消しています。)

2017年夏

フランスのアルルに旅行をした際、マルセイユからオランダ経由で東京行きの飛行機に乗りました。トランジットの際にスキポール空港を使いました。

駐車場やタクシー乗り場の案内もわかりやすい
建築がかっこいい!
喫煙所を案内する看板が見える
鉄道の乗車口へのトンネル。未来的なデザイン
アムステルダム市内への案内はブルーのカラーで、空港内のイエローと対比させており、わかりやすい
電車の券売機
ショッピングゾーン。乗り場への案内板が大きく、すぐ目に入る場所に掲示されている
搭乗口の数字が大きい。遠目からでも視認性が高い
KLMのチェックインカウンター
広場
どこにいても、搭乗ゲートへの誘導が明快である
黒ベースと黄色ベースのサインがあるが、どちらも、方向を示す矢印は白抜きの矩形の中に入っているので見やすい
スキポール空港の有名な時計台。人が針を動かしているように見える
インフォメーションの「? | !」マークも大きい
英数字のメリハリの付け方が気持ち良い

2018年冬

今度はアムステルダム宿泊時に利用。冬の早朝なので薄暗いが、2017年の画像と比較してみてください。

電車やタクシー、トイレなどのピクトグラムも見やすい
非常口のサインも
「Departures / Arrivals」のサイン。見やすいだけでなく、デザインとしても洗練されている
トイレの案内。日本と比べて、サインの看板自体のサイズが大きい!
早朝ですが人通りが多い
床にもサインが貼ってあるのが見える
エレベーターのサイン
 搭乗ゲート直近のサイン。これも文字が大きい!

空港の中にいるだけで楽しめます。

旅行やトランジットでスキポール空港を訪れた際には是非、空港のサインシステムにも注目してみてください。


オススメの関連書籍

駅をデザインする(ちくま新書)

駅や空港などのサインシステム、インフォグラフィックスについて解説している書籍です。

荻窪の隠れ家レストラン ZINGARA(ザンガラ)へ行ってきました

友人夫婦とディナー、荻窪にあるZINGARA(ザンガラ)というレストランへ行ってきました。

テーブルは一席なので基本的にはカウンターになります。

店名のZINGARA(ザンガラ)とは、「ジプシー」を意味するそうで、世界各地の文化や伝統を取り入れた民族料理の様な食事が楽しめるお店でした。

メニューはその時々での仕入れによって異なるそうです。アラカルトで注文したので、いくつか写真でご紹介します。

地図はこちら → https://goo.gl/maps/Daw6cC5Xz7N2

店舗は建物の二階なので、このジプシーの看板が目印です。

ウニたっぷりのプリン。プリンの表面がカリッカリになっていて、中のやわらかさとの食感のコントラストを楽しめます。


パテ。手前のジャムはなんとバラのジャム!シャリシャリした歯ごたえで、パテと一緒にパンに乗せるととても美味しいです。

白子のクリームソースとカラスミ。白子は濃厚ですが、控えめの味つけ。対してカラスミはしっかりと塩が効いていて、ワインにすごく合いそうです。

カキのパエリア。こちらもカキがたっぷり入っています。贅沢な味!

デザートのチョコレートケーキ。ちょっとアイスっぽくなっていて、食べると冷たい。ですが、口当たりも良く、さっぱりしていてデザートにちょうどいい。


どの料理も一工夫されていて食材や食感にかなりこだわっている感じが感じられ、とても刺激を受けました。普段料理をする方が行くととても発見があるのでは無いでしょうか。

ボリュームもしっかりしているので男性でも満足できると思います。

店内のインテリアや、器もとても素敵で、またぜひ行ってみたいお店です。


店舗情報

レストラン ZINGARA(ザンガラ)

  • 〒167-0051 東京都杉並区荻窪4-25-10 2F
  • 月〜土 17:00~23:00(フードL.O.22:00/ドリンクL.O.22:30)
  • 定休日 日曜日
  • 東京メトロ丸の内線荻窪駅/JR荻窪駅 各徒歩5分
  • Google MAP → https://goo.gl/maps/Cspk7vqf1eT2

オランダの廃棄食材活用レストラン「INSTOCK(インストック)」へ!

オランダ・アムステルダム旅行の記事です。最近話題になっている様々なレストランから廃棄予定の食材を集めて再活用したレストラン「INSTOCK(インストック)」

こちらのアムステルダム店でモーニングを食べてきました。朝はグラノーラのメニューだけですが、お店のコンセプトやオランダの食の豊富さを十分感じる事ができる内容でした。

Instock Amsterdam

場所はトラム7号線「Amsterdam, 1e Coehoornstraat」駅のすぐそばです。

店頭に置かれた「THE FOOD RESCUE BIKE」

朝は8:30からオープンです。予約は不要で入れます。

店内。12月の朝なので、まだ暗い

店内中央の黒板の下にある「607924」というカウンターは、様々なレストラン等から回収してきて、料理に使用するための食材ストックの数だそうです。

メニュー

モーニングの時間帯(オープン〜11:30まで)はグラノーラとドリンクのセットのみの1メニューとなります。

まずはコーヒー

これがモーニング(BREAKFAST)のセットです。

右の器に入っているのはなんと、珍しい、ビールを使ったグラノーラだとか。

ビールを使ったグラノーラ
混ぜます

ザクザクとした独特な歯ごたえとほのかな甘さで食べごたえがありました!

りんごの下には酪農国家オランダの名物、ヨーグルトがたっぷり入っています。水抜きされているのか、ズッシリとしたボリュームでとても美味しい!

モーニングセットなのでもっとあっさりしているかと思ったのですが、インストックのコンセプトを体験できるとても満足な内容でした!

次回はぜひランチやディナーで行ってみたいと思います。

INSTOCK アムステルダム店・モーニングタイムの評価


INSTOCK

https://www.instock.nl/

Restaurant Amsterdam
月-日 AM8:30 – PM11:00
Czaar Peterstraat 21, Amsterdam

こちらの紹介動画を見ると、雰囲気やコンセプトがわかりやすいと思います。

Instock Turns Surplus into Delicious Meals「一流シェフが腕をふるう」オランダの廃棄食品レストランInstock

荻窪カフェ「wood good brothers」の斬新なピクトグラム

今日、荻窪に行った際にwood good brothersというカフェに入ったのですが、店内にあったトイレのピクトグラムがとても面白いデザインでした。

型抜きされた板に上から照明が当たり、その影がサインとして機能しています。こういったピクトグラムは初めて見ました。

店内にある家具を実際に購入できる珍しいカフェとの事で、全体的なインテリアデザインも統一感があり、グレーを基調とした色使いなどセンスが良かったです。

webサイト
【公式】荻窪のカフェ コンセント・プロジェクター完備|wood good brothers -ウッドグッドブラザーズ-