TAKEO PAPER SHOW 2023を観に行きました。イベントの雰囲気を写真でご紹介します!

紙の専門商社 竹尾が主催する紙の展示会、

TAKEO PAPER SHOW 2023「PACKAGING―機能と笑い」

を観に行きました。

ロナ禍で開催ができない年が続いていたため数年ぶりの展示会。
内容も非常に充実しており、お客さんも大盛況でした。
開場の雰囲気を写真でご紹介します。

展示写真

メイン会場となる神田スクエア
様々な企業の商品パッケージの展示
ユーモラスなものが多いです
カッコイイですね
懐かしの写ルンです型パッケージ

今回、森林認証紙やリサイクルなど、サスティナビリティにまつわる展示コーナーが非常に充実していました。

紙の循環についてのパネル。勉強になります

クリエイターによる紙を使った作品展示コーナー

こちらの「塗紙」という企画が非常に面白かったです。和紙の原料をそのまま日本酒の瓶に刷毛で塗り、乾くとそのままパッケージになるという内容です。

グラフィックデザイナー、三澤遥さんの作品。非常に繊細な表情で、紙を使ったアート作品のようでした。

竹尾の新商品サンプルをもらえるコーナー。

プラスチックの替わりに、紙を使ったスプーンやフォークなど、カトラリーに使えるノットプラペーパー、という商品もありました。

見本帳本店の2階も展示会場となっていました。

PEPETという紙を使ったおもちゃの商品が非常にかわいかったです。

紙の可能性を感じさせるとても勉強になる展示会でした。

カタログ

カタログも紙のオブジェのように美しくきれいな造本でした。

TAKEO PAPER SHOW 2023「PACKAGING—機能と笑い」

Illustratorから直接PNG書き出しする場合と比べて、Illustrator→PDF→PNGと書き出しをすると、形のズレが発生する

Illustratorで作成した図形を画像にする場合に、Illustratorから直接PNG書き出しをした場合は問題がないのですが、Illustratorを一旦PDFに書き出しして、そのPDFをAcrobatでPNG化すると、元のIllustratorデータと比較した際に微妙にズレる現象が発生しました。

重ねて確認しないと気づかないくらい微細なのですが、仕上がりに影響する場合もあると思うので、内容をご紹介します。

Illustratorから直接PNGに書き出した場合

Illustratorで以下の様な図形を作図し、「ファイル」→「書き出し」→「書き出し形式」で「PNG」を選んで書き出します。

Illustratorでこのような図形を作図
Illustratorから直接PNGに書き出した画像

検証のため、図形を重ねて乗算にしてみます。

重ねて乗算にしたもの

拡大してみます。

ピッタリ重なっていてズレていません。

IllustratorをPDFに書き出し、AcrobatからPNGを作成した場合

ややこしいですが、まず、先程同様の図をまずはPDFに書き出します。

区別するため色をマゼンタにしました。形は一緒です。

次にこのPDFをAcrobatで開き、「ファイル」→「書き出し形式」→「画像」→「PNG」を選択し、以下の設定でPNGに書き出しました。

Acrobatの書き出し設定

そしてPDFから書き出されたPNGを、元のIllustratorファイルと重ねて乗算にしてみます。

元の青い三角錐とPDFから書き出したピンクの三角錐を重ねて乗算にしたもの

一見、合っている様に見えますが、拡大してみると、、、、

更に拡大してみます。

ズレています

この様にズレが発生してます!

Illustratorから直接PNGに書き出した際は起きなかったズレが、IllustratorからPDFを経由して、Acrobatで書き出したPNGではズレが発生しています。

これが、形自体がズレているのか、図形のアートボード内での位置がズレているのか、そこまでは今回は検証していませんが、IllustratorからPNGを作成する場合は、PDFにはせずに、Illustratorから直接書き出す方が良さそうです。

Acrobatで大判PDFを分割印刷をする際、「画像として印刷」にチェックが入っていると「ポスター」機能が使えない

Illustratorで作成した大判のポスターデータを、家庭用のA3プリンターで分割プリントアウトをする際に、Acrobatの設定で注意すべき点がわかりました。

例えばB2サイズのポスターデータを作成、印刷用にトンボをつけてPDFに書き出しをします。

A3対応のインクジェットプリンターで、A3用紙4枚に分割してプリントアウトをする場合、Acrobatのプリントウィンドウにある「ポスター」の機能を使用します。

通常、分割印刷する場合は「ポスター」にチェックを入れて設定する

その際、「画像として印刷」にチェックが入っていると、「ポスター」のボタンがクリックできないことがわかりました。

「詳細設定」より「画像として印刷」にチェックが入っている場合
「ポスター」が選択できない!

Acrobatで「ポスター」印刷機能を使う際は「画像として印刷」のチェックはオフにしておきましょう。

Illustrator「シェイプ形成」と「パスファインダー」、分割した際の精度に違いがある

Illustratorで重なった図形を手前の図形で切り抜く時などに使用している「シェイプ形成」ツールと「パスファインダー」ツール。

同じ使い方ができる別のツールという認識で使用していたのですが、精度に差が出るケースがある事が分かりました。

その違いを作例と共にご紹介します。

基本図形

作例

円を、幅を変えて重ねた図形です。

手前にある楕円で、奥にある正円を切り抜きます。

左の紺×青の方を「シェイプ形成」ツールを使用、右の黄緑×黄の方を「パスファインダー」ツールを使用します。

シェイプ形成ツール。解説をよく見ると「単純なシェイプの…」と書かれています。複雑な場合はNGなのか
「パスファインダー」全面オブジェクトで型抜き、を使います

切り抜き

それぞれの機能で切り抜きました。

三日月型の様な形が残ります。

すでに結果に違いが出ているのですが、見づらいので拡大します。

拡大

さらに拡大します。

この様に、シェイプ形成ツールを使用した方は、中央にスペースが空いてしまっています。

パスファインダーを使用した方は、中央の接点がしっかりとくっついています。

もちろん、正しいのはパスファインダーを使用したくっついている方です。

まとめ

このように、一見同じ事ができるツールにも思える「シェイプ形成」ツールと「パスファインダー」ツールですが、ものすごい細い線やオブジェクトなど、精度が求められる点においては「パスファインダー」ツールのほうが正確に作業ができそうです。

ツールの説明にも書いてありましたが、「シェイプ形成」ツールは単純な図形や、そこまで精度が求められない時に使用するのが良さそうです。

私も、場面によって使い分けようと思います。

データ作成環境:Illustrator 2022

4ステップで超簡単!Illustratorで円を指定した角度で切り抜く方法

Illustratorで、円を中心から任意の角度で切り抜く方法をご紹介します。

今回は、円をパックマンのマークのように60°で切り抜きたいと思います。

完成見本。円を中心から60°で切り抜く

1. 円を描く

楕円形ツールを使って正円を描きます。

楕円形ツールで正円を描く。今回は130mm×130mmで作成

2.円を選択し、プロパティの詳細オプションを表示

円を選択したうえで、プロパティパネルから詳細オプションを表示させる。

プロパティパネルの「…」ボタンを押して詳細オプションを表示させる

3.「扇形の開始角度」に60°を入力

「扇形の開始角度」に60°を入力

すると、円が扇形に切り抜かれます。

円が指定した角度で扇形に切り抜かれる

4.「楕円形の角度」で角度を調整して完成

「楕円形の角度」に330°を入力
切り抜いた形が水平になるように調整して、完成。

以上です。

この円のプロパティに、扇形の機能がついていることは最近知りました。

とても簡単に円を指定した角度で切り抜けるので、ぜひ試してみてください。

動画にもしてみました