文字サイズ「mm・級(Q)・ポイント」計算フォームと換算表

デザインする時に良く参照するので、文字サイズの単位、mm→級(Q)→pt(ポイント)の計算フォームと換算表をつくりました。

計算フォーム

1pt=0.3528mmで計算します。

pt(ポイント)→Q(級)計算フォーム

pt(ポイント)→Q(級)計算フォーム

Q(級)→pt(ポイント)計算フォーム

Q(級)→pt(ポイント)計算フォーム

Q(級)→mm計算フォーム

Q(級)→mm計算フォーム

換算表

私は主にQを使っているので、こちらの表ではptは小数点以下2桁で四捨五入した、ざっくりの数値です。

mmQ(1Q=0.25mm)pt(1pt=0.3528mm)
0.2510.7
0.521.4
0.7532.1
142.8
1.2553.5
1.564.3
1.7575.0
285.7
2.2596.4
2.5107.1
2.75117.8
3128.5
3.25139.2
3.5149.9
3.751510.6
41611.3
4.251712.0
4.51812.8
4.751913.5
52014.2
5.252114.9
5.52215.6
5.752316.3
62417.0
6.252517.7
6.52618.4
6.752719.1
72819.8
7.252920.5
7.53021.3
7.753122.0
83222.7
8.253323.4
8.53424.1
8.753524.8
93625.5
9.253726.2
9.53826.9
9.753927.6
104028.3
10.254129.1
10.54229.8
10.754330.5
114431.2
11.254531.9
11.54632.6
11.754733.3
124834.0
12.254934.7
12.55035.4
12.755136.1
135236.8
13.255337.6
13.55438.3
13.755539.0
145639.7
14.255740.4
14.55841.1
14.755941.8
156042.5
15.256143.2
15.56243.9
15.756344.6
166445.4
16.256546.1
16.56646.8
16.756747.5
176848.2
17.256948.9
17.57049.6
17.757150.3
187251.0
18.257351.7
18.57452.4
18.757553.1
197653.9
19.257754.6
19.57855.3
19.757956.0
208056.7
20.258157.4
20.58258.1
20.758358.8
218459.5
21.258560.2
21.58660.9
21.758761.6
228862.4
22.258963.1
22.59063.8
22.759164.5
239265.2
23.259365.9
23.59466.6
23.759567.3
249668.0
24.259768.7
24.59869.4
24.759970.2
2510070.9
※小数点以下2桁四捨五入

Illustratorから直接PNG書き出しする場合と比べて、Illustrator→PDF→PNGと書き出しをすると、形のズレが発生する

Illustratorで作成した図形を画像にする場合に、Illustratorから直接PNG書き出しをした場合は問題がないのですが、Illustratorを一旦PDFに書き出しして、そのPDFをAcrobatでPNG化すると、元のIllustratorデータと比較した際に微妙にズレる現象が発生しました。

重ねて確認しないと気づかないくらい微細なのですが、仕上がりに影響する場合もあると思うので、内容をご紹介します。

Illustratorから直接PNGに書き出した場合

Illustratorで以下の様な図形を作図し、「ファイル」→「書き出し」→「書き出し形式」で「PNG」を選んで書き出します。

Illustratorでこのような図形を作図
Illustratorから直接PNGに書き出した画像

検証のため、図形を重ねて乗算にしてみます。

重ねて乗算にしたもの

拡大してみます。

ピッタリ重なっていてズレていません。

IllustratorをPDFに書き出し、AcrobatからPNGを作成した場合

ややこしいですが、まず、先程同様の図をまずはPDFに書き出します。

区別するため色をマゼンタにしました。形は一緒です。

次にこのPDFをAcrobatで開き、「ファイル」→「書き出し形式」→「画像」→「PNG」を選択し、以下の設定でPNGに書き出しました。

Acrobatの書き出し設定

そしてPDFから書き出されたPNGを、元のIllustratorファイルと重ねて乗算にしてみます。

元の青い三角錐とPDFから書き出したピンクの三角錐を重ねて乗算にしたもの

一見、合っている様に見えますが、拡大してみると、、、、

更に拡大してみます。

ズレています

この様にズレが発生してます!

Illustratorから直接PNGに書き出した際は起きなかったズレが、IllustratorからPDFを経由して、Acrobatで書き出したPNGではズレが発生しています。

これが、形自体がズレているのか、図形のアートボード内での位置がズレているのか、そこまでは今回は検証していませんが、IllustratorからPNGを作成する場合は、PDFにはせずに、Illustratorから直接書き出す方が良さそうです。

Acrobatで大判PDFを分割印刷をする際、「画像として印刷」にチェックが入っていると「ポスター」機能が使えない

Illustratorで作成した大判のポスターデータを、家庭用のA3プリンターで分割プリントアウトをする際に、Acrobatの設定で注意すべき点がわかりました。

例えばB2サイズのポスターデータを作成、印刷用にトンボをつけてPDFに書き出しをします。

A3対応のインクジェットプリンターで、A3用紙4枚に分割してプリントアウトをする場合、Acrobatのプリントウィンドウにある「ポスター」の機能を使用します。

通常、分割印刷する場合は「ポスター」にチェックを入れて設定する

その際、「画像として印刷」にチェックが入っていると、「ポスター」のボタンがクリックできないことがわかりました。

「詳細設定」より「画像として印刷」にチェックが入っている場合
「ポスター」が選択できない!

Acrobatで「ポスター」印刷機能を使う際は「画像として印刷」のチェックはオフにしておきましょう。

InDesignでリンク配置された画像の解像度を変更すると、トリミングが崩れてしまう場合の原因と解決法

InDesignにリンク配置している画像の解像度を変更すると、トリミングが変わってしまう現象が起き、困っていたのですが、原因と解決法がわかりました。

症状

InDesignでデータを作成。
配置画像の解像度を入稿前に解像度を変更します。
主に、大きすぎる解像度を小さくするのですが、通常であれば、解像度を変えてもInDesignに配置した画像のトリミングは変わりません。
しかし、時折、リンク画像の解像度を変えて上書き保存をした際、InDesignでのトリミングが大きく変わってしまう現象が起こります。
解像度変更は基本的に入稿の前に行うので、そこでトリミングが変わる現象が起こるのはかなり危険です。
原因がずっと分からなかったのですが、ようやく判明しました。

原因

原因は、InDesignで画像を配置するフレームに対して、「自動調整」にチェックが入っている、ということでした。
「自動調整」とは、画像を配置したフレームを拡大・縮小、さらにフレームの縦横比を変えても、中にリンク配置している画像を自動でサイズ調整をしてくれる、という機能です。
便利なのでたまに使っています。

ここにチェックが入っているとPhotoshopで画像の解像度を変えた際に、InDesignでのトリミングが変更されてしまうことがわかりました。

InDesignでこのようなレイアウトを用意します。画像はリンク配置。左右とも、同じ画像ファイルをリンクしています
右の画像はフレームを選択して「自動調整」にチェックを入れています
Photoshopで解像度を変更して、上書き保存
自動調整にチェックを入れている右側だけ消えてしまいました!

解決法

Photoshopで画像の解像度を変える際には、InDesignで画像フレームの「自動調整」チェックを外しておくことが必要なようです。

同様の症状が起きて困っている方は参考にしていただけたら嬉しいです。

バージョン:InDesign 2022

Image: AlexaによるPixabayからの画像

Illustrator「シェイプ形成」と「パスファインダー」、分割した際の精度に違いがある

Illustratorで重なった図形を手前の図形で切り抜く時などに使用している「シェイプ形成」ツールと「パスファインダー」ツール。

同じ使い方ができる別のツールという認識で使用していたのですが、精度に差が出るケースがある事が分かりました。

その違いを作例と共にご紹介します。

基本図形

作例

円を、幅を変えて重ねた図形です。

手前にある楕円で、奥にある正円を切り抜きます。

左の紺×青の方を「シェイプ形成」ツールを使用、右の黄緑×黄の方を「パスファインダー」ツールを使用します。

シェイプ形成ツール。解説をよく見ると「単純なシェイプの…」と書かれています。複雑な場合はNGなのか
「パスファインダー」全面オブジェクトで型抜き、を使います

切り抜き

それぞれの機能で切り抜きました。

三日月型の様な形が残ります。

すでに結果に違いが出ているのですが、見づらいので拡大します。

拡大

さらに拡大します。

この様に、シェイプ形成ツールを使用した方は、中央にスペースが空いてしまっています。

パスファインダーを使用した方は、中央の接点がしっかりとくっついています。

もちろん、正しいのはパスファインダーを使用したくっついている方です。

まとめ

このように、一見同じ事ができるツールにも思える「シェイプ形成」ツールと「パスファインダー」ツールですが、ものすごい細い線やオブジェクトなど、精度が求められる点においては「パスファインダー」ツールのほうが正確に作業ができそうです。

ツールの説明にも書いてありましたが、「シェイプ形成」ツールは単純な図形や、そこまで精度が求められない時に使用するのが良さそうです。

私も、場面によって使い分けようと思います。

データ作成環境:Illustrator 2022