Illustratorの授業の課題を考えていたところ、神聖幾何学模様(Sacred Geometry)というものがあることを知りました。

シンプルなものからかなり複雑な図形まであるのですが、いくつか見てみて形が非常に面白いと思ったので、神聖幾何学模様とはどのようなものか? そして、私が代表的だと感じた5つの図形をご紹介します。

神聖幾何学模様(Sacred Geometry)とは

神聖幾何学模様は、幾何学的な形状やパターンを通じて、宇宙の秩序や創造の原理を表現しているものです。これらの図形は、古代の宗教、哲学、スピリチュアリティの中で重要な役割を果たしてきました。

神聖幾何学模様は、幾何学的なシンボルやパターンの形で表されます。円、三角形、正方形、菱形、六角形など、さまざまな形状が使用されます。正確な比率や幾何学的な配置に基づいて作られており、バランスや調和の原則を反映しています。

これらの図形は、宇宙や自然界の法則、エネルギーの流れ、生命のサイクルなど、深い意味を持っています。また、神聖幾何学模様は、視覚的な美しさとともに、スピリチュアルな実践や瞑想のツールとしても使用されます。

図形を視覚化したり、瞑想の対象としたりすることで、内的な平和や洞察、意識の拡大を促すと考えられています。

神聖幾何学模様の代表的な種類

神聖幾何学模様の有名な例としては、以下のようなものがあります。

1.フラワー・オブ・ライフ〈the Flower of Life〉

フラワー・オブ・ライフ〈the Flower of Life〉

フラワー・オブ・ライフは、神聖幾何学の中でも特に有名な図形の一つです。この図形は、古代からさまざまな文化や宗教で使用されてきました。

この図形は、宇宙の創造や万物の起源を表現するとされています。同心円は、統一や連続性を象徴し、全ての存在が相互に関連していることを示しています。また、フラワーオブライフは、エネルギーの流れやパターンを示すものとしても解釈されます。

さらに、フラワー・オブ・ライフは他の神聖幾何学模様やシンボルの基礎としても使用されます。たとえば、フラワー・オブ・ライフの一部を取り出すことで、シリウス星の輝きを表現するシリウスのシード(Seed of Life)と呼ばれる図形が生成されます。

フラワー・オブ・ライフは、その美しい模様と意味深さから、スピリチュアルな実践や瞑想、アートやデザインなど、さまざまな分野で利用されています。

2.シード・オブ・ライフ〈the Seed of Life〉

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Seed-of-Life.svg

シード・オブ・ライフは、円を中心に6つの等しい円が配置されたパターンで構成されています。

古代の宗教や哲学、幾何学的な思想において、生命の始まりや宇宙の創造を表現するシンボルとされています。

この図形は、最初の円が創造の中心であり、それに続く6つの円は成長や展開を象徴しています。

3.スリ・ヤントラ〈the Sri Yantra〉

https://en.wikipedia.org/wiki/File:The_Sri_Yantra_in_diagrammatic_form.svg

スリ・ヤントラは、ヒンドゥー教の信仰において重要な役割を果たしています。
この図形は、インドの古代の聖典である「タントラ」に由来し、シヴァ神とシャクティ女神の統合を象徴しています。

スリ・ヤントラは、中央に点があり、その周りに9つの連続した三角形と5つの連続した菱形が配置されています。

この図形は、人々が精神的な成長、瞑想、内なる調和、豊かさ、そして幸福を追求するためのツールとして使用されます。

その形状と幾何学的な配置から、視覚的に美しいだけでなく、エネルギーの流れを活性化し、ポジティブな変化や内的な平和をもたらすと信じられています。

4.ベシカ・ピシス〈the Vesica Piscis〉

ベシカ・ピシス〈the Vesica Piscis〉

ベシカ・ピシスは、ラテン語で「魚の膀胱」という意味を持ちます。この図形は、2つの同心円が重なった部分で構成されています。

古代の宗教や神秘主義で使用され、特にキリスト教の芸術やシンボルに広く見られます。
この図形は、二元性の融合や統一を表現し、創造の力や神聖な結合を象徴しています。

図形の中心には、二つの円が接触しており、この領域は共通領域として知られています。
二つの異なる要素が交わる領域を示し、新たな創造や融合の可能性を象徴しています。

また、男性と女性の原理や神聖な結びつきを表現するためにも使用されます。
その形状は、生命の源や創造の根源と関連付けられることがあります。

5.メタトロン・キューブ〈the Metatron’s Cube〉

メタトロン・キューブ〈the Metatron’s Cube〉

メタトロン・キューブは、ユダヤ教やキリスト教の伝説で知られるメタトロンという天使に関連しています。

13個の同じ大きさの球体(または円)で構成されており、幾何学的なパターンが球体や円と結びついた形状であり、宇宙の秩序や創造の原理を表現しています。

この図形は、エネルギーの流れやパターンを視覚化し、バランスや調和を促すために使用されます。
また、スピリチュアルな実践や瞑想において、内的な成長や洞察、高次の意識へのアクセスをサポートするツールとしても活用されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。図形の持つ意味については、諸説あるので正確な意味が気になる方は書籍や文献などで調べていただければと思います。

実際にIllustratorで作るとなると、スリ・ヤントラが、曲線や角度の異なる三角形が使用されているため描き方が分からず、難しそうな印象でした。

気になった図形があった方はぜひ作図してみてください。

宇宙の最終形態「神聖幾何学」のすべて12[十二の流れ]

宇宙の最終形態「神聖幾何学」のすべて12[十二の流れ]

トッチ, 礒 正仁
2,420円(04/23 22:15時点)
Amazonの情報を掲載しています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA