Power Pointの16:9のスライドに、Illustratorのデザインをはめる場合、イラレのアートボードサイズはどの設定にするべきか?

Power Pointのスライドを16:9の比率で作成する際、

そこにAdobe Illustratorで制作したデザイン・レイアウトをはめ込んで行く場合、

Illustratorのアートボードはどのようなサイズで作成すれば良いでしょうか?

Web(モニター表示)専用の場合

基本的には、「新規ドキュメント」>「Web」にした際に表示される

Web(大)
1920px ×1080 px

「新規ドキュメント」>「Web」>「Web(大)」を選択

これが16:9の比率になっています。

1920px ×1080 px はFull-HDの規格になるようです。

プロジェクターで投影する場合は、プロジェクターの解像度を確認してください。

印刷でも使う場合

RGBで作成する場合は上記のように作成すれば問題ありませんが、

もし印刷用データにも展開する場合、CMYKでデータを作成した方が良いかもしれません。

その場合は

「新規ドキュメント」>「印刷」
タブをクリックし、
例えばサイズを

210mm × 118.125mm

などと入力すれば16:9の比率になります。

「印刷」タブをクリックし、サイズの部分に数値を入力する

210mmのサイズは文字のサイズ感がつかみやすいA4短辺の数値にしましたが、
16:9の比率であれば問題ありませんので、用途に応じて設定するのが良いと思います。

無料ダウンロード素材

参考までに「1920px × 1080 px」と「210mm × 118.125mm」のIllustratorアートボードを
無料ダウンロードしていただける素材として以下にアップします。

お急ぎの方はこちらのデータをぜひご使用ください。

Emigre(エミグレ)|デジタルタイポグラフィーにおける伝説的なデザインスタジオ!その書体と文化についてご紹介します

アメリカの歴史的に有名な書体制作会社「Emigre(エミグレ)」についてご紹介します。

https://www.emigre.com/

Emigreとは

Emigreは、アメリカ合衆国カリフォルニア州バークレーに拠点を置く、デジタル タイポグラフィーとグラフィック デザインの分野で重要な役割を果たした、有名な独立系活字鋳造所およびデザイン スタジオです。

1984年にRudy VanderLans(ルディ・バンダーランス)とZuzana Licko(ズザーナ・リッコ)によって設立された Emigre は、従来の写植からデジタル テクノロジーへの移行が起こっていたデスクトップ パブリッシング(DTP)の初期に登場しました。

Emigreは、書体デザインとデジタル フォントの作成に対する革新的なアプローチで有名になりました。 共同創設者で書体デザイナーのZuzana Lickoは、エミグレの最も有名な書体のいくつかの開発に貢献しました。

画期的な書体「Lo-Res」

彼らの初期の成功の 1 つは、Licko がデザインした「Lo-Res」書体を 1985 年にリリースしたことです。 これは、伝統的なタイポグラフィーの限界を押し広げる、一連の画期的な活字デザインの始まりとなりました。

Lo-Res

Lo-Res(Emigre 公式サイトより)

コンピューターが誕生した当初、今のような高解像度での出力は難しかった。

Lo-Resはそれを逆手に取り、あえて低解像度のビットマップのような書体をデザインすることで、従来の伝統的な書体と差別化を測り、新しい時代を象徴する書体デザインとなりました。

同社は、しばしば従来のデザイン基準に挑戦する、実験的かつ前衛的な書体で知られるようになりました。

Emigre フォントはグラフィック デザイン コミュニティで広く使用され、1980 年代と 1990 年代の視覚美を形作る役割を果たしました。

Emigreの有名な書体

Emigreの有名な書体をいくつかご紹介します。

Template Gothic

Template Gothic(Emigre 公式サイトより)

Senator

Senator(Emigre 公式サイトより)

Mr Eaves

Mr Eaves(Emigre 公式サイトより)

Triplex

Triprex(Emigre 公式サイトより)

Hypnopaedia

Hypnopaedia(Emigre 公式サイトより)

このようなパターンや記号を組み込んだ書体も開発している。

雑誌「Emigre」

Emigre は、タイプ デザインに加えて、1984 年から 2005 年まで「Emigre」というタイトルのデザイン雑誌も発行しました。(Emigre Magazineと呼ばれることも多いです。)

https://www.emigre.com/Magazine

この雑誌は、記事、インタビュー、さまざまなデザイナーの作品を特集し、デザインの問題について議論するための影響力のあるプラットフォームでした。

毎号ガラッと異なる表紙デザイン、紙面のエディトリアルデザインや使用されているEmigreの書体など、斬新なデザインの手法が詰まっていました。

本誌は、業界の変革期におけるテクノロジーとデザインの交差点に関する議論に貢献しました。

まとめ

Emigre がデザイン界に与えた影響は、単なる書体デザインにとどまりません。

同社の影響力は、デザイン思考、テクノロジー、従来のメディアとデジタル メディアの関係といった幅広い文脈で見ることができます。

Emigre は現在積極的にフォントを制作していませんが、その遺産はデジタル タイポグラフィーとデザインの歴史の不可欠な部分として残っています。

Emigreの書体や思想に触れる方法

Adobe Fonts

Emigre | Adobe Fonts
https://fonts.adobe.com/foundries/emigre

Adobeのサブスクリプションサービスを契約していれば、追加料金無しでEmigreの代表的な書体をデジタルフォントとして利用することができます。

Emigre Magazine

Search Online Archive at Letterform Archive
https://oa.letterformarchive.org/?dims=Periodical&vals0=Emigre%20magazine

こちらのオンラインアーカイブサイトで、かなりの冊数(網羅しているかはわかりませんが)を中身まで読むことができます。

また、以下のiPhone用アプリでも雑誌を読むことができます。

Emigre Fonts
Emigre Fonts
開発元:Emigre Inc.
無料
posted withアプリーチ

Emigreの書体が気になった方はぜひ、フォントを使ったり雑誌を読んでみてください!

Macの買い替えを検討中/グラフィックデザイナーはノートとデスクトップどちらを買うべきか

最も大きな課題は何ですか ?

今の最も大きな課題は、仕事用のMacの買い替えを検討していることです。

今使っているMac

フリーランスグラフィックデザイナーとして仕事をしている私の現在のMac環境はこちらです。

メイン

Mac Pro late 2013

サブ

MacBook Pro mid 2012

10年以上前のモデルなのでだいぶ厳しくなってきました。

主な用途

私が仕事で使うのはほぼDTPの印刷物。

使うソフトとしてはInDesign、Illustrator、Photoshop。

たまに簡単な動画を作るので

Premiereも少し使います。

DTPだけであればそれほどスペックいらないですが、時代性を考えるとある程度は動画作成できるスペックが欲しい。

OSのバージョンアップ問題

特にOSのアップデートができなくなりつつあるのが問題で、OSを上げないとAdobeソフトのバージョンも上げられないからです。

Mac Proはまだ最新のAdobeを入れられているのですが、MacBook Proの方は2022バージョンが限界で、これ以上上げられなさそうです。

少なくともノートの方は近いうちに買い替えたいのですが、Mac proの方もそろそろバージョンアップが打ち切られそう‥‥。

バージョンが上げられないと何が問題か

制作自体で大きな問題はないのですが、私は各種学校で講師の仕事もしているので、ある程度最新バージョンの新しい機能を把握しておかないといけません。

自分のパソコンでデモンストレーションをする事もあるので、その際に学生さんが使うソフトとバージョンが違うと、教わる方としては混乱が生じます。(学生さんは基本、最新のバージョンを使うので)

あとは個人的な欲求として、近年のアップデートで頻繁に更新される生成AIを使った機能も、試しておきたいので、できるだけ最新バージョンを試したいと思っています。

ノート(MacBook Pro)に一本化すべきか

いっそノートパソコンに一本化しようか、それとも、ノートだけ買い替えて、デスクトップは実際に更新できなくなってから考えるか。

ずっと逡巡しています。

セキュリティとサブ機が必要か

ノートに一本化する方に気持ちが傾いていたのですが、昨日、駅前のカフェまで行ってノートで作業をしてる時に感じたことがありました。

ノートに一本化して、持ち出した際に、無くしたり、盗まれたり、もしくは、落としたりして壊れたらその時点で仕事ができなくなる‥‥!

メイン機をノートにするにしても、デスクトップのままにするとしても、サブ機はやはり必要になりそうです。

そうすると、大人しくメインをデスクトップ、サブをノートで、OSアップデートに対応できるように買い替えるのが良さそうです。

2月から4月にかけて、入学・入社シーズンでMacが割引される、という情報も見かけたのでそのあたりの時期も狙ってみようと考えてます。

購入を検討している機種

現時点で購入したい機種。

デスクトップ

Mac mini(M2 または M2 Pro)

https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/mac-mini

モニターは持っているのでMac miniが一番リーズナブルな候補かと思います。

メモリは16GB-24GBに上げて、ストレージは1TBにカスタムしたいところです。

ノート

MacBook Pro(M3 または M3 Pro)

https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/macbook-pro

14インチで、メインで使うならメモリとストレージは上げたいです。

ただ、これを買うならメインをノートにしたいんですよね。

悩ましいです、、、、。

mm→pixel計算フォームと換算表(350dpi & 300dpi)|印刷に適した画像解像度を知るために

デザインの仕事をしているとよくお客様から、

「この画像、印刷するのに解像度足りますか?」

と質問をいただきます。

すぐに答えられるように、印刷に必要な解像度を調べるための早見表を作成しました。

印刷サイズが何mmの時に、おおよそ何pixelが必要かをまとめました。

Pixelとmmの相互変換

Pixel→mm / mm→Pixel計算フォーム

Pixel→mm

1 Pixel = 0.071 mm(350dpiの場合)

mm→Pixel

1 mm = 14 Pixel(350dpiの場合)

300dpiの場合

300dpiの場合は、上記のフォームでの計算結果×0.857としてください。

mm→pixel換算表(350dpi / 300dpiの場合)

mm(印刷サイズ)pixel(350dpiの場合)pixel(300dpiの場合)
11412
10138118
20276236
30413354
40551472
50689591
60827709
70965827
801,102945
901,2401,063
1001,3781,181
1101,5161,299
1201,6541,417
1301,7911,535
1401,9291,654
1502,0671,772
1602,2051,890
1702,3432,008
1802,4802,126
1902,6182,244
2002,7562,362
2102,8942,480
2203,0312,598
2303,1692,717
2403,3072,835
2503,4452,953
2603,5833,071
2703,7203,189
2803,8583,307
2903,9963,425
3004,1343,543
3104,2723,661
3204,4093,780
3304,5473,898
3404,6854,016
3504,8234,134
3604,9614,252
3705,0984,370
3805,2364,488
3905,3744,606
4005,5124,724
小数点以下は四捨五入

用紙サイズ毎の必要pixel数(350dpiで換算)

規格短辺(mm)長辺(mm)短辺(pixel)長辺(pixel)
A08411,18911,58916,384
A15948418,18511,589
A24205945,7878,185
A32974204,0935,787
A42102972,8944,093
A51482102,0392,894
A61051481,4472,039
A7741051,0201,447
B01,0301,45614,19320,063
B17281,03010,03114,193
B25157287,09610,031
B33645155,0167,096
B42573643,5415,016
B51822572,5083,541
B61281821,7642,508
B7911281,2541,764

より低い解像度での必要pixel数を調べたい場合はこの図を参考に

X(変更する解像度のdpi)÷350×Y(350dpi時のpixel数)

として計算してみてください。

例えば、A4の長辺297mm、300dpiの場合の必要pixel数は

300÷350×4,093=3,508pixel

となります。

基本の計算式

 1mm = 0.03937 inchとして、350dpiの場合、

350×0.03937=13.7795pixel

が1mmで印刷する場合に必要なpixel数となります。

300dpiの場合、

300×0.03937=11.811pixel

350dpiのときよりも300dpiの方が必要なpixel数が少ないことがわかりますね。

参考サイト

画像サイズと解像度|シメケンプリント
https://shimeken.com/print/make-manuscript/image_resolution

サイズ計算式 サイズ早見表 | 写真・イラスト/出版・報道・教育写真 |
amanaimages 料金表
https://help.amanaimages.com/price/photo/hayami_price/

文字サイズ「mm・級(Q)・ポイント」計算フォームと換算表

デザインする時に良く参照するので、文字サイズの単位、mm→級(Q)→pt(ポイント)の計算フォームと換算表をつくりました。

計算フォーム

1pt=0.3528mmで計算します。

pt(ポイント)→Q(級)計算フォーム

pt(ポイント)→Q(級)計算フォーム

Q(級)→pt(ポイント)計算フォーム

Q(級)→pt(ポイント)計算フォーム

換算表

私は主にQを使っているので、こちらの表ではptは小数点以下2桁で四捨五入した、ざっくりの数値です。

mmQ(1Q=0.25mm)pt(1pt=0.3528mm)
0.2510.7
0.521.4
0.7532.1
142.8
1.2553.5
1.564.3
1.7575.0
285.7
2.2596.4
2.5107.1
2.75117.8
3128.5
3.25139.2
3.5149.9
3.751510.6
41611.3
4.251712.0
4.51812.8
4.751913.5
52014.2
5.252114.9
5.52215.6
5.752316.3
62417.0
6.252517.7
6.52618.4
6.752719.1
72819.8
7.252920.5
7.53021.3
7.753122.0
83222.7
8.253323.4
8.53424.1
8.753524.8
93625.5
9.253726.2
9.53826.9
9.753927.6
104028.3
10.254129.1
10.54229.8
10.754330.5
114431.2
11.254531.9
11.54632.6
11.754733.3
124834.0
12.254934.7
12.55035.4
12.755136.1
135236.8
13.255337.6
13.55438.3
13.755539.0
145639.7
14.255740.4
14.55841.1
14.755941.8
156042.5
15.256143.2
15.56243.9
15.756344.6
166445.4
16.256546.1
16.56646.8
16.756747.5
176848.2
17.256948.9
17.57049.6
17.757150.3
187251.0
18.257351.7
18.57452.4
18.757553.1
197653.9
19.257754.6
19.57855.3
19.757956.0
208056.7
20.258157.4
20.58258.1
20.758358.8
218459.5
21.258560.2
21.58660.9
21.758761.6
228862.4
22.258963.1
22.59063.8
22.759164.5
239265.2
23.259365.9
23.59466.6
23.759567.3
249668.0
24.259768.7
24.59869.4
24.759970.2
2510070.9
※小数点以下2桁四捨五入