InDesignでリンク配置された画像の解像度を変更すると、トリミングが崩れてしまう場合の原因と解決法

InDesignにリンク配置している画像の解像度を変更すると、トリミングが変わってしまう現象が起き、困っていたのですが、原因と解決法がわかりました。

症状

InDesignでデータを作成。
配置画像の解像度を入稿前に解像度を変更します。
主に、大きすぎる解像度を小さくするのですが、通常であれば、解像度を変えてもInDesignに配置した画像のトリミングは変わりません。
しかし、時折、リンク画像の解像度を変えて上書き保存をした際、InDesignでのトリミングが大きく変わってしまう現象が起こります。
解像度変更は基本的に入稿の前に行うので、そこでトリミングが変わる現象が起こるのはかなり危険です。
原因がずっと分からなかったのですが、ようやく判明しました。

原因

原因は、InDesignで画像を配置するフレームに対して、「自動調整」にチェックが入っている、ということでした。
「自動調整」とは、画像を配置したフレームを拡大・縮小、さらにフレームの縦横比を変えても、中にリンク配置している画像を自動でサイズ調整をしてくれる、という機能です。
便利なのでたまに使っています。

ここにチェックが入っているとPhotoshopで画像の解像度を変えた際に、InDesignでのトリミングが変更されてしまうことがわかりました。

InDesignでこのようなレイアウトを用意します。画像はリンク配置。左右とも、同じ画像ファイルをリンクしています
右の画像はフレームを選択して「自動調整」にチェックを入れています
Photoshopで解像度を変更して、上書き保存
自動調整にチェックを入れている右側だけ消えてしまいました!

解決法

Photoshopで画像の解像度を変える際には、InDesignで画像フレームの「自動調整」チェックを外しておくことが必要なようです。

同様の症状が起きて困っている方は参考にしていただけたら嬉しいです。

バージョン:InDesign 2022

Image: AlexaによるPixabayからの画像

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