InDesignの合成フォントで、「ひらがな」と「カタカナ」に異なるフォントを設定する方法

InDesignの合成フォントで、ひらがなとカタカナを異なるフォントにしたい場合の設定がすぐに分からなかったので調べてみました。

合成フォントの例と共にご紹介します。

目標とする合成フォント

  • 漢字とカタカナ→凸版文久見出しゴシック 
  • ひらがな→秀英四号太かな
  • 英数字→Gill Sans/Bold

このような設定です。

日本語は、ひらがなだけを「秀英四号太かな」にしたいです。

InDesignでの設定方法

1.書式→合成フォント→新規→合成フォントの名前をつけてOK

新規合成フォントを作成

2.漢字とかな、半角欧数字を設定する

漢字とかな、英数字を設定

漢字とかなに「凸版文久見出しゴシック」、英数字に「Gill Sans MT/Bold」を110%で設定しました。

このままだとひらがなも文久見出しゴシックになっているので、、、

3.特例文字をクリック

特例文字のボタンをクリックします

4.新規をクリック

新規をクリック

5.新規特例文字セット→元とするセットひらがなを設定

元とするセットで「ひらがな」を選択。「カナカナ」にすることもできる

保存する。

6.ひらがなのフォントを変更する

最下部に「ひらがな」の設定が表示されるので、ここでフォントを設定します。

7.完成

完成しました。

まとめ

特例文字で追加をするので、初見だと悩みますね。

ひらがなとカタカナでフォントを変える意識がつくと、合成フォントにも広がりが出るので、今後は積極的に使用していきたいと思います。

Adobe InDesign バージョンごとの新機能まとめ|バージョン19.4(2024年4月)まで

Adobe InDesignのバージョンごとの新機能をまとめておきます。
Adobeのサイトでも一覧になっているページが無かったので作りました。
本記事では新機能の見出しを記載しますので、詳細はAdobeのサイトをご覧ください。

InDesign バージョン 19.4(2024年4月)

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024-2.html

InDesign バージョン 19.3(2024年3月)

  • InDesign でのユーザー設定の書き出しと読み込み

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024-1.html

InDesign バージョン 19.0 (2023年10月)

  • 複数のテキストフレームのスタイルの自動設定、スタイルパックの作成および管理
  • 公開ドキュメント内のテキストを検索して分析をカスタマイズする
  • JPEG および PNG の書き出しでのファイル名のサフィックス
  • スプレッドを隠す
  • デフォルトのシェーピングエンジンとしての Harfbuzz(多言語対応コンポーザー)

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024.html

InDesign バージョン 18.5(2023年7月)

  • ドキュメントをレビュー用に共有
  • UXP を使用した InDesign プラグインの作成

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023-2.html

InDesign バージョン 18.4(2023年6月)

  • 公開されたドキュメント内のテキストを検索する

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023-1.html

InDesign バージョン 18.0(2022年10月)

  • スタイルの自動設定(テクノロジープレビュー)
  • Illustrator と InDesign 間での効率的なコピーとペースト
  • InDesign でサポートされる新しいグラフィックフォーマット
  • ページやスプレッドを選択範囲の直後に簡単に複製
  • UXP スクリプティング
  • InDesign ドキュメントのプレビュー

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023.html

引き続き、更新があったらこの記事に追記してまいります。

出典

新機能と機能の強化 | InDesign の最新リリース
https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new.html

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InDesignで半角スラッシュ「/」後の半角スペース「 」を見つけるワイルドカードを使った検索文字列

InDesignで半角スラッシュ「/」後の半角スペースを検索するワイルドカード文字列をご紹介します。
偶に、URLの文字列の中に不要な半角スペースが入っていたりするのでそれを発見する時に使用します。

例えばこの様な例です

https:// watanabedesign511.info/

//とwの間に半角スペースが入っています。この状態だとURLと認識されないので問題があります。

検索文字列

/ 

WordPressだとうまくコピペできなかったのですが、

半角スラッシュ + 半角スペース + ワイルドカード:欧文アルファベット文字

です。

ワイルドカードは検索文字列のボックスの右隣の@マークのボタンを押すと選べます。

検索置換ボックスはこのようになります

良ければ参考にしてください。

InDesignではフォントのアウトライン化をしない方が良い/事故無くデータを印刷するために

以前の記事で、InDesignでフォントのアウトラインを取る方法を書きましたが、SNSを見ていたら

InDesignではフォントのアウトライン化はしない方が良い

というTweetを目にしましたのでまとめておきます。

アウトライン化すると文字の効果が消える

アウトライン化すると詰めが変わったり書式が飛んでしまうことも

InDesignでフォントのアウトライン化を求めるような印刷会社だったら替えてもらう方が良い、とまで書かれています、、、!

InDesignでアウトライン化をしないで入稿するためには

1.PDFで入稿する

PDF入稿であれば、フォントをアウトライン化せずにすみます。

2.indd入稿の場合、和文は印刷会社が持っているフォントを使用する

印刷会社が持っている和文フォントを使えば、アウトライン化をする必要がありません。(※欧文フォントはパッケージの際にコピーされる)

Morisawa Fonts(旧モリサワパスポート)やフォントワークスのLETSなど、大手企業のフォントサブスクリプションサービスのフォントであれば、対応している印刷会社が多いです。

制作を始める前に、印刷会社に確認しましょう。

3.Google Fontsなど、フリーの日本語フォントを使用する

Google Fontsなどでダウンロード可能なフリーの日本語フォントを使用すれば、入稿時にフォントも一緒に渡せます。

まとめ

フォントのこだわりも重要ですが、やはり作成したデザインデータが事故無く印刷されることがプロとしては必須だと思います。

私も改めて、今後InDesignでデータを作成する際にはフォントの選び方により一層注意したいと思います。

Header: Gerd AltmannによるPixabayからの画像

私のInDesignデータ入稿手順&チェックリスト

私がInDesignデータを入稿する際の手順をまとめました。デザインが校了してからの流れです。簡易的なチェックリストも作成しましたので、使いたい方はページ下部よりダウンロードしてください。

1. 校了したinddファイルを複製して、入稿用データを作る

-念の為校了したデータと入稿したデータを分けておきたいので、校了したinddファイルを複製する。

2. 不要なレイヤー、ドキュメント外のオブジェクトなどを削除

-レイヤーパネルの「未使用レイヤーを削除」機能などを仕様

3. ファイル>パッケージ

-入稿用inddをパッケージする。以下、作成されてできたパッケージ内の作業

4. Linksフォルダ内のaiデータ内の画像をチェック

-画像をリンク配置しているaiファイルが無いかチェック。aiに配置しているリンク画像はパッケージ機能では収集してくれないので、aiファイルのリンク画像をaiのパッケージ機能などで収集し、Linksフォルダに入れる

-以降のファイルのチェックなどはAdobe Bridgeでおこなうのが便利。ファイル形式などでフィルターをかけられます

5. Linksフォルダ内の画像をコピーして保存

-この後で画像の色変換(RGB→CMYK)やサイズ変換をおこなうが、不可逆の作業なので編集前の画像を複製保存しておきます

6. RGB形式の画像をCMYK形式に変換

Linksフォルダ内の画像でRGB形式のものはCMYKに変換します

7. 画像の配置サイズを調整

-InDesignで画像を選択し、大きすぎる画像は解像度を調整します

-目安としては拡大率0~30%くらいのものは元画像が大きすぎるので小さくしています

8. InDesignでレイアウトデータにプリフライトをかける

-印刷用のプリフライトでエラーが出なければOK

-私は下記サイトのプリフライトプロファイルを編集して使用しています

ttps://www.graphic.jp/data_guide/other_applications/data_notice/adobe_indesign

9. プリントアウトして最終確認

-塗り足しがあるかを特にチェック!

-レイアウトの崩れなども無いかチェック

10. 印刷会社により、ネイティブデータ、PDFなどで入稿

-PDFの場合は、Acrobatでプリフライトもかけています

ex1. フォントをアウトライン化する場合

7.の後、inddデータをコピーし「アウトライン化前」ファイルと「アウトライン化後」ファイルに分ける

「アウトライン化後」ファイルを開き、必要なフォントにアウトラインをかける


InDesignデータ入稿フローチェックリスト

簡易的なチェックリストを作成しました。随時、使いやすく更新するつもりです。

InDesignデータ入稿フローチェックリスト

大きいサイズのものは以下↓

この様な感じです。感想や、不足しているフローがあればコメントで教えていただけると助かります。