Illustratorで「等間隔に分布」のウィンドウに単位が表示されなくなる場合の対処法

Illustratorで整列ウィンドウの「等間隔に分布」の機能を使っている際、ウィンドウに単位が表示されなくなることがあります。

整列ウィンドウ:通常時
このように単位が消えることがある

基本はmmで設定しているのですが、単位が表示されなくなると「1」と入力しても1mmの間隔にならず、非常に困ります。

調べてみたところ、バグのようです。。。

メモリ使用量が増加した時に起こることが多いそうで、Illustratorを再起動すれば治ることもあるそうですが、そうでない場合、整列ウィンドウではなくプロパティパネルの整列のエリアで指定するのが良いようです。

プロパティパネルの整列

プロパティパネルは近年登場したので、私はこれまであまり使っていなかったのですが、Adobe的にはプロパティパネルを今後も推していく方針のようなので使い方に慣れていきたいと思います。

参考:解決済み: 等間隔に分布の単位が表示されない – Adobe Support Community – 10847059(2023/06/02アクセス)

Illustratorファイルがどうしても開けない時に、フォント周りを見直したら解決した

他の人から支給されたIllustratorのデータが開かず、非常に困りました。

環境設定ファイルを削除しても変わらず。

セーフモードで開いたところ、データが開けたのでそこから原因を追求していきました。

開けたIllustratorファイルではフォントが見つからない表示。

これは、FontExplorer Xで管理をしているのでセーフモードではこのソフトを起動していないので、フォントエラーが出るのは納得。

ですが、もしや、フォント周りの不具合なのかも…?

と、考えセーフモードから戻り、通常モードでもフォントエクスプローラーを起動せずにイラレファイルを開いてみました。

すると…

ファイルが開けた!

しかし、フォントは非表示です。

このままでは困る…と思いつつ、考えをめぐらせました。

表示されない、フォントはモリサワパスポートのフォントなのですが、そもそもモリサワフォントはある時点からFontExplorer Xで管理するのをやめて、別フォルダで管理していたのでした。

もしや、フォントが重複していて、それがエラーの原因になっているのでは…?

FontExplorer Xの方にも過去に登録したモリサワフォントの情報が、ゾンビのように残っていました。

試しに、このフォント情報を削除したところ…

無事に開けました!

Illustratorファイルが開けない際は、フォント周りが原因となっていることもあるという事がわかりました。

同じような症状が起きている方は参考にしてください。

How to convert InDesign data to Illustrator data as much as possible

These days, I do most of my layout in InDesign, even for printed materials, but some printers require me to submit Illustrator data.
Here are the steps I take when creating in InDesign until the last minute and then converting to Illustrator submission data at the end.

Note: This is risky because it involves outlining text and relinking images. This method is imperfect. Ideally, of course, everything should be created entirely in Illustrator from the beginning.

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グラフィックデザイナーの私がInDesignとIllustratorをどう使い分けているか?

グラフィックデザイナーの私が、InDesignとIllustratorをどう使い分けているかについて、媒体毎にご紹介します。

主にInDesignで制作する媒体

  1. 書籍
  2. カタログ
  3. パンフレット
  4. 文字の多いチラシ
  5. プレゼンテーション用のスライド

1.2.3.はInDesignが最も得意とするページものなので、当然InDesignを使用します。

4.のようなチラシでも、文字が多い場合はInDesignの方がデータが重くならないのでこちらを使用します。

巻き3つ折りのパンフレットなどもInDesignで作成します。

5.は、パワーポイントの必要が無くPDFでもOKなプレゼンテーションの場合、InDesignで作成してPDF書き出しして使用することもあります。

主にIllustratorで制作する媒体

  1. 書籍、カタログ、パンフレットの表紙
  2. ビジュアル重視のチラシ
  3. Webのバナーデザイン
  4. ビジュアル重視のポスターデザイン
  5. グラフや地図などのインフォグラフィック
  6. 展示の計画書

1.は、本文はInDesignで作成していても表紙はビジュアル要素が多いのでIllustratorで作成することが多いです。

2.3.4.は私がIllustratorを使用することが最も多いパターン。

5.はIllustratorのグラフ機能が便利なので、こちらで作成することが多いです。

6.は展示の構成案をIllustratorで作成することがあります。InDesignよりも最大ドキュメントサイズを大きく設定できるので、展示の原寸でプランを作成して、そのまま大判印刷データとして流用することもできます。

以上が私の使い分けです。

また思いついたら追記していこうと思います。

イラレ講師をしていて感じた、Adobe Illustratorで初心者が操作につまづくところ

授業で講師をしていて、初めてIllustratorを触る初心者の方を教える事が多いのですが、そういった方がつまづきがちだと感じた箇所をまとめておきます。

選択がうまくできない

選択ツールでパスやオブジェクトを触って、選択することが難しい。又は、どこを選択しているかがわからないで、カーソルがさまよってしまう方が多い印象です。

また、選択ツール(黒矢印)とダイレクト選択ツール(白矢印)の使い分けを理解していないので、ダイレクト選択ツールの方をメインで使用して形が変わってしまうことも多かったです。

ショートカットキーを使わない

そもそも、ショートカットキーというものがあることを知らない方が多い。

  • command+Z:取り消し
  • command+shift+Z:やり直し
  • command+C:コピー
  • command+V:ペースト
  • command+F:元の位置にペースト
  • command+S:保存
  • command+shift+S:別名で保存
    ※全てMac版

など、基本的なショートカットキーを知らないので、毎回メニューバーまでカーソルを移動させてクリックして一つの操作に時間がかかる印象です。

ペンツールでパスとアンカーポイントを上手く使うことが難しい

初心者の方にはペンツールを使って直線を引いたり、そこからアンカーポイントを使って曲線にするという事がまず難しいようでした。

特に、線として引いたパスと、そこから伸ばしたアンカーの違いが分からず、アンカーを線だと認識している方も多かったです。

これは練習あるのみですね。

塗りと線の色設定についての理解

塗りと線、それぞれに色を設定する必要がある、という事もしっかり伝える必要があると感じました。

特に、線のみで良い箇所に不要な塗りを設定していたり、塗りだけで良い箇所に線を設定していたりする事も多かったです。

これはプリントアウトをして確認しないと実感するのが難しそうですが。

また思いついたら追記していこうと思います。


Header: janeb13によるPixabayからの画像