Illustrator「シェイプ形成」と「パスファインダー」、分割した際の精度に違いがある

Illustratorで重なった図形を手前の図形で切り抜く時などに使用している「シェイプ形成」ツールと「パスファインダー」ツール。

同じ使い方ができる別のツールという認識で使用していたのですが、精度に差が出るケースがある事が分かりました。

その違いを作例と共にご紹介します。

基本図形

作例

円を、幅を変えて重ねた図形です。

手前にある楕円で、奥にある正円を切り抜きます。

左の紺×青の方を「シェイプ形成」ツールを使用、右の黄緑×黄の方を「パスファインダー」ツールを使用します。

シェイプ形成ツール。解説をよく見ると「単純なシェイプの…」と書かれています。複雑な場合はNGなのか
「パスファインダー」全面オブジェクトで型抜き、を使います

切り抜き

それぞれの機能で切り抜きました。

三日月型の様な形が残ります。

すでに結果に違いが出ているのですが、見づらいので拡大します。

拡大

さらに拡大します。

この様に、シェイプ形成ツールを使用した方は、中央にスペースが空いてしまっています。

パスファインダーを使用した方は、中央の接点がしっかりとくっついています。

もちろん、正しいのはパスファインダーを使用したくっついている方です。

まとめ

このように、一見同じ事ができるツールにも思える「シェイプ形成」ツールと「パスファインダー」ツールですが、ものすごい細い線やオブジェクトなど、精度が求められる点においては「パスファインダー」ツールのほうが正確に作業ができそうです。

ツールの説明にも書いてありましたが、「シェイプ形成」ツールは単純な図形や、そこまで精度が求められない時に使用するのが良さそうです。

私も、場面によって使い分けようと思います。

データ作成環境:Illustrator 2022

2023年の夏に観に行きたい展示/美術館―国立公文書館、高麗博物館、国立ハンセン病資料館、など

2023年の夏に観に行きたい展覧会や美術館を備忘録としてメモしておきます。

「大正時代―公文書でたどる100年前の日本―」, 国立公文書館

会期:令和5年7月22日(土)〜9月18日(月・祝)
会場:国立公文書館 東京本館
Webサイト:https://www.archives.go.jp/exhibition/index.html

 今から約100年前、大正時代(1912~1926)には、政党を基盤とした議会政治の確立、男子普通選挙の実現、女性の社会進出、教育の充実と子どもの保護、国際連盟の発足といった、現在の私たちともつながりのある動きが生まれていました。一方、第一次世界大戦や、発生から100年を迎える関東大震災など、現在も多くの人々に記憶される出来事も起きています。  本展では、今から約100年前の日本がどの様な時代だったのか、国立公文書館が所蔵する資料からご紹介します。

https://www.archives.go.jp/exhibition/index.html

関東大震災について調べているので、こちらの展示は気になります。大正時代は期間が短かったこともあり、他の時代と比べて資料が少ないので色々見られると良いなと思っています。

関東大震災100年ー隠蔽された朝鮮人虐殺, 高麗博物館

会期:2023年7月5日(水)~12月24日(日)
会場:高麗博物館
Webサイト:https://kouraihakubutsukan.org/

1923年の関東大震災朝鮮人虐殺から100年。
虐殺の起きた背景には何があるのか、
そして事実の隠蔽行為はなぜ今も続いているのか。
高麗博物館は関東大震災朝鮮人虐殺をテーマとした企画展を過去3回行い、資料の蓄積があります。
さらに今回は、新たに発見された
淇谷「関東大震災絵巻」を本邦初公開します。
100年の記憶と歴史を継承するための多角的な展示です。
高麗博物館は今回の企画展を通して、
いわれなく殺された人々を追悼すると同時にご来場の皆さんと一緒に考える時間と空間を提供したい。

https://kouraihakubutsukan.org/

今年は関東大震災、そしてそこで起きた朝鮮人虐殺事件から100年。新大久保にある高麗博物館でも大々的な展示が開催されます。

本邦初公開の「関東大震災絵巻」という資料も展示されるとのこと、非常に楽しみです。

国立ハンセン病資料館

Webサイト:https://www.nhdm.jp/

ハンセン病問題に関する中核施設として、各療養所と連携を図りながら、医学的知識、治療の歴史、患者・元患者とその家族に対する偏見・差別の歴史、その苦難の体験についての情報を社会に示し、ハンセン病問題への理解を広く伝えています。そして、それをもとに来館者が人権等の問題について考えていただける場を提供しています。

https://www.nhdm.jp/

こちらは、企画展というよりも、前々から気になっていたので常設展を観に行きたいと思っています。

偏見、差別、人権といった問題にどのようにアプローチしてくか、展示の参考になりそうだと感じています。

まとめ

ひとまずは以上です。

また気になる展示や美術館があったら追加していきたいと思います。

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ネトフリドラマ「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」を一気見!凄惨ないじめ加害者への復讐譚は、視聴が止められない面白さ!

久しぶりにNetflixに加入して、またドラマなどを見始めました。最近ハマったのがこちら

「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」

です。

建築家になることを夢見るムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)は高校時代にいじめが問題になっても、相談相手が誰一人もいないことから、自主退学に追い込まれる。退学後、彼女の夢は復讐を果たすことへと変わり、高校退学後の人生を全て”復讐”に命を捧げ続けた。16年ぶりにドンウンと再会する加害者メンバーらは、自信に満ちたドンウンに恐怖を抱く[2]。ドンウンはいじめグループのリーダー格で現在はお天気キャスターのパク・ヨンジン(イム・ジヨン)への復讐から開始する。

ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜 – Wikipedia, https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC_%E3%80%9C%E8%BC%9D%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%8D%E5%BE%A9%E8%AE%90%E3%80%9C, 2023/07/05アクセス

ものすごく面白くて、普段は規則正しく寝ている私が睡眠時間を削ってまで見続けてしまいました。

面白かったポイント

復讐モノ

「キル・ビル」や「梨泰院クラス」など、復讐モノのドラマや映画が好きなので、まさに復讐をテーマ―にしているこの作品はハマりました。

主人公のムン・ドンウンは非常にクレバーですが、あくまでも女性なので、暴力を使うとか、アニメの様に特殊能力がある、というわけではありません。頭を使い、人脈を作りながらジワジワといじめグループを追い詰めていく様子が非常に惹き込まれます。

悪役の魅力

このドラマで私が特に魅力に感じたのは、復習される側、いじめグループの魅力です。

それはもう、清々しいほどに、劇中の言葉を借りるならクズばかりなのです。

いじめを主導した資産家のお天気キャスター、キャスターと不倫をしているゴルフ場経営者、その運転手のチンピラ、ドラッグ中毒の画家、グループ内で下っ端扱いながらいじめに加担したCAなど、様々な属性が盛りに盛られているのですが、彼らによる凄惨ないじめのシーンや普段の横暴な振る舞いがこれでもかというほど描かれます。

主人公のドンウンの計画にハマる中で、いじめグループは見苦しく慌てふためき、仲間すらも疑っていきます。悪役をしっかり描いているからこそ、復讐が達成された時のカタルシスが大きいです。

とりわけ、リーダーのパク・ヨンジンの演技と悪役ぶりが素晴らしく、主人公と対峙するシーンは毎回とてもハラハラします。ある意味、主人公以上に主人公していると感じました。

韓国ドラマならではのハードな描写

「梨泰院クラス」などを見ていても感じましたが、韓国のドラマは暴力シーンが結構過激です。

苦手な人には辛いと思いますが、あくまでもフィクションなのでこれらのハードな描写があることで物語の緊張感が増します。

セレブ描写

こちらも韓国のドラマでよく見られるのですが、セレブが良く登場します。本作ではいじめグループリーダーのパク・ヨンジンの周りが資産家の設定です。

韓国ドラマのセレブ描写は服からバッグなどの小物まで、本当にゴージャスで、服装を見るだけでも面白いです。

謎解き要素

現在と過去のエピソードがカットされて混ざるスタイルは、タランティーノの「パルプ・フィクション」を彷彿とさせます。

突然入る過去のシーンに「ここは何の意味があるのだろうか?」と初めは思うのですが、後半になるとその謎が解けていくので「なるほど!」という感じになります。

まとめ

「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」はNetflixを久々に契約した私がものすごくハマってしまった超オススメの作品です!

後半になるにつれて、謎が解けていくことが非常に面白いのですが、同時にドラマが終わりに向かっていく寂しさもありました。登場人物、特に敵が本当に魅力的なので、ぜひシーズン2をやって欲しいと思っているのですが、今のところストーリーは綺麗に終わっている感じですね。

今回の記事を読んで興味を持たれた方は是非観てみてください。

「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」

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