銀座で写真と遊ぶイベント「PHOTO Playground」を体感!

銀座にあるSony Parkで開催されていた「#005 PHOTO Playground -写真と出会う、写真と遊ぶ」という展示を観に行きました。関健作さんによるブータン×ラップ×トイレの作品「GOKAB」を中心に、興味深かった展示を写真でご紹介します。

イベント概要

写真のある豊かな暮らしを提案する〔IMA(イマ)〕をコラボレーターに迎え、”写真”の可能性を広げ、見るだけでなく新たな発見や体験ができる、アートフォトの立体展示です。
私たちにとってより身近な存在となっている”写真”。 「#005 PHOTO Playground」では、”写真”が持つ可能性や自由度に着目し、写真の可能性を広げ、写真と遊べるプログラムとなります。

Ginza Sony Park | Program | #005 PHOTO Playground – 写真と出会う、写真と遊ぶ –

本城直季さんによるメインヴィジュアルが目印。代々木公園をミニチュア風に撮影しています。


このように地上階から地下3階にかけて、様々な作家の作品が点在しています。

今回のお目当てはこちら。写真家・関健作さんの「GOKAB」です。

関健作「GOKAB」(2018)

公園といえば、公衆トイレ。地下二階の会場のトイレを模した扉を開けると、中の壁には写真の上にグラフィティが施された作品が現れます。これは2007年から3年間、ヒマラヤの麓の小国ブータンの小中学校で教鞭をとった関健作が、現地の若者たちの日常を追ったもの。独自の文化を守り、「国民総幸福量」を標榜するブータンは、時の止まったおとぎの国のようなイメージで知られていますが、実際には近代化が進み、他の都市と同様、街にはヒップホッパー達がいます。私たちの勝手なイメージを裏切るギャップに溢れた作品からは、彼らの社会に対するメッセージを読み取ることができます。

Ginza Sony Park | Program | #005 PHOTO Playground – 写真と出会う、写真と遊ぶ –

こちらの4台並ぶトイレの個室が展示となります。この日は、一番左側の部屋は調整中という事で観られず。

「female」の個室を開けると…

このようにブータンの若いラッパーを関さんが撮影した写真、その上に彼ら自身がグラフィティを施した「GOKAB」プロジェクトの写真が現れます。※GOKABとはブータン語で『チャンス』という意味だそうです。

床にはブータン式の便器も!

こちらのmonk(僧侶)の扉を開けると…

それぞれメッセージを持ったラッパー達の写真が現れます。

なぜラッパーが僧侶なのか?

以前に作家である関さんに聞いたところ、「ブータンのラッパー達はその歌で若者達に希望を与えている。国内各地を巡りながらポジティブなメッセージを届けるその姿が、僧侶のように感じます。」と仰っていました。

こちらのyouの個室には何があるのでしょうか、、、?

扉を開けると….

このような強烈なイメージが!

元から展示されている関さんの作品の上に来場者が自由にペンでメッセージを描けるインスタレーション作品になっているのです!

私が訪問したのは展示が始まってから1週間経った時だったのですでにたくさんのメッセージが描かれていました。

この部屋はとても人気で訪れた家族連れや若者達が次々と入っていき、思い思いのメッセージを描いていました。

こういった来場者とコラボレーションする作品はすごく良いですね!

個人的には難しいテクノロジーなどを使わずに、ペンで描くだけというアナログな方法で誰もが気軽に楽しめる展示になっていたことがとても面白く感じました。

その他で気になった作品

3連休中日に訪問したのでかなり混雑したためゆっくりとは観られなかったのですが、関さんの作品以外で気になった作品を写真でご紹介します。

小池健輔(Kensuke Koike)「Ikebana」(2018)

顔のパーツが植物のようにニョキニョキ生えてます。

始め見た時は遊び方が分からなかったのですが、この顔の裏からのぞいて顔ハメみたいにして撮影している方が多かったです。なるほど!

木藤富士夫 「公園遊具」(2015)

夜の公園の遊具をライティングして撮影した作品。この作品もかなり好きです!日常で意識せずに観ている物が、写真の力によって彫刻作品の様にその存在感が際立ってきます。

スフィンクスの遊具など、強烈ですね。

かなり世界観があるシリーズなので、この作品だけの展覧会を観てみたくなりました。

小山泰介 「RAINBOW VARIATION」(2009-2019)

自動販売機に掲示された虹色のポスターを接写したグラフィック作品。

藤原聡志「Untitled(Timeline #1)」(2019)

パトカーと馬をモチーフにした写真を巨大なターポリンに印刷しオブジェのように丸めて積み重ねた作品。

この作品もとても面白いと思いました!展示会場となっている駐車場の天井につきそうなくらいの巨大さに圧倒されます。

この場所に来ないと体感できない作品といった感じで見に来た甲斐がありました。

他にもVRを活用した作品などがあったのですが、会場の混雑もあり体験型の展示はなかなか難しかったです。

会期終了までに平日にもう一度行けたら、今回観られなかった展示も体験したいと思います。

展示情報

Webサイト:https://www.ginzasonypark.jp/program/009/
開催日:2019年2月1日(金)- 3月3日(日)
※地下3階の小山さんと藤原さんの作品は2月27日(水)まで
時間:10:00ー20:00
会場:GL / 地上階、B1〜B3 / 地下1階〜地下3階
料金:無料

野村浩さんの「CAMERAer -カメラになった人々」を購入!- 写真+コミックという新ジャンル!

先週、代官山で開催されたDaikanyama Photo Fair。

中目黒の写真ギャラリー、POETIC SCAPEさんのブースで、アーティスト・野村浩さんの「CAMERAer -カメラになった人々」を購入。
発売前から野村さんのツイートなどをチェックしていてずっと欲しかった本をようやく買えました!

手に持ちやすいサイズ。おまけの御札がついてきます

写真+コミックという新ジャンルの作品。

こちらがカメラーくん

親しみやすいキャラクターとシニカルなストーリーはそのままでも楽しめますが、写真業界の事を知っていると、なお面白いです。
実在の人に似ているキャラクターも何人も登場して、クスッとできます。

マンブくん

とても面白くて、お昼を食べに入ったお店で読みふけってしまいました。

10月6日(土)からPOETIC SCAPEで開催される展示もとても楽しみです!!

展覧会情報

野村浩 展|“NOIR” and “Selfie MANBU”
http://www.poetic-scape.com/

ご購入はこちらなどから

野村浩作品集: カメラー: HIROSHI NOMURA: CAMERAer|flotsambooks
http://www.flotsambooks.com/SHOP/PH03892.html

神保町の「bistro feve (ビストロフェーヴ)」で旬の食材を使った丁寧な料理を堪能

神保町駅から徒歩3分の場所にある「bistro feve (ビストロフェーヴ)」。自然派ワインを提供してくれるこちらのお店で、上京してきた友人と夕食をしてきた。隠れ家的な落ち着く店内で、新鮮な野菜や魚、ジューシーなお肉を堪能することができた。

この日に頼んだコースの料理を紹介したい。

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「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017」に行ったら圧巻の写真イベントだった

京都の街中を使って大規模に行われる写真イベント「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。2017年春に開催されたイベントに初めて行った。

2017年のテーマは「LOVE」。様々な写真家が思い思いの方法で「愛」を表現した作品が並んだ。

とにかくどの展示もクオリティが物凄く高く、京都の歴史ある建物などの空間を上手く活かした展示空間になっていてとても見応えあるものだった。

印象に残った展示を写真とともに紹介する。

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