あざみ野フォト・アニュアル「とどまってみえるもの」を鑑賞!新時代の写真のあり方を問う展示

田園都市線のあざみ野駅から徒歩10分程度の場所にある『横浜市民ギャラリーあざみ野』へ。

あざみ野フォト・アニュアル「とどまってみえるもの」という展示を観に行きました。

あざみ野フォト・アニュアルは毎年観に行っている企画展で、毎回キュレーションがとても良いので今年も期待していました。

今回は宇田川直寛、川島崇志、木原結花、チバガク、新居上実、平本成海、吉田志穂(敬称略)という、7名の作家による展示。

「これからの写真とは何か?」という問いに、それぞれの感性で応えているようで、大変刺激的な内容になっていました!

写真撮影OKでしたので、会場の雰囲気をご紹介します。

ギャラリーのサイトに、作家へのインタビュー動画がありましたのでそちらのリンクもご紹介します。

川島崇志

木材にも写真が印刷されています!
写真に文字がプロジェクターで投影されている

宇田川直寛

平本成海

地方の新聞に掲載されている写真をコラージュして作っている作品。

チバガク

新居上実

木原結花

吉田志穂

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レトロカメラ × CAMERAer「暗くて明るいカメラーの部屋」 at 横浜
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国立新美術館の「佐藤可士和展」へ!ユニクロやセブンイレブンなど多彩な仕事を一同に展示!

六本木の国立新美術館で開催されている「佐藤可士和展」を観に行きました。

ユニクロやセブンイレブンのPB商品パッケージなど、誰もが知っているブランドのデザイン・ブランディングを手がけるアートディレクター、佐藤可士和さんの大規模な個展です。

会場内、撮影可能な場所がありましたので写真で展覧会の雰囲気をご紹介します。

チケットについて

ネットで事前予約チケットを販売しているので、以下のURLから予約をしてから行くのがオススメです。

https://kashiwasato2020.com/ticket/

展示風景

ボトルに入ったUT(ユニクロTシャツ)。懐かしい!

こちらも懐かしい、Hi-STANDARDのアルバム『ANGRY FIST』!これも可士和さんのデザインだったとは!

可士和さんが手がけたロゴマークが、巨大なオブジェになって展示されています。迫力がある!

Rの中で映像が動きます。

LDHのロゴも!
こちらも懐かしい雑誌『広告批評』のデザインも一時期手がけていたようです
子供のころの作品も展示されています。この頃からすでにデザインセンスの片鱗が

セブンイレブンのPBブランド、セブンプレミアムの商品パッケージが、壁一面に貼られていました。多くの人が触れるデザインなのでかなり色々な制約があると思いますが、その中でもより良いデザインを追求していて、すごいと感じます。

新しい商品が次々と登場するコンビニのパッケージ。詳細な指定紙も展示されていました。これは貴重な資料!

「ふじようちえん」リニューアルのお仕事。過程が書かれていて勉強になります。
お土産ゾーンで販売されていたUT。現在は雑誌のようなパッケージなのですね。
ユニクロ原宿店の内装をそのまま持ってきたかのようなディスプレイ

他にも、ポスターなどのグラフィック作品や店舗の空間ディレクションなど多彩なお仕事が展示されていました。展示の趣向も凝らされておりボリュームも含めてとても満足できる内容になっていました。

様々なお仕事をされている佐藤可士和さんですが、個人的には、ロゴマークや、セブンイレブンのお仕事が、多くの人が目にする日常のデザインをより良く変えているという点でとても興味深かったです。ブランディングにも深く関わってくる部分なので、クライアントとの間に相当な信頼関係が無いと成し遂げられない事だと思います。

デザインに興味がある方だけでなく、ビジネスをする全ての方に観ていただきたい展示だと思いました。

『デザインアート思考』の本もありました!

関連書籍

佐藤可士和の超整理術

デザインアート思考 使い手のニーズとつくり手のウォンツを同時に実現する10のステップ

東京都現代美術館で開催された『石岡瑛子』展へ。充実の大回顧展!

 東京都現代美術館へこちらの展示を観に行きました。

石岡瑛子-血が、汗が、涙がデザインできるか

公式サイト:
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/

アートディレクター、デザイナー・石岡瑛子さんの大規模な回顧展です。

コロナ禍で入場制限がかかる可能性がある、ということでしたので、以下のWebサイトから事前予約チケットを取ってから行きました。

https://www.e-tix.jp/mot/

石岡瑛子展の感想

▶ポスターの現物だけでなく、色校正紙も展示されている

石岡さんの印刷指示が描かれた色校正紙が展示されていて、どれほどシビアにこだわって仕事をしていたのかが伝わってきます。

▶ブックデザインやパッケージデザインなども含め、様々な仕事が展示されている

広告や舞台衣装のデザインはよく知っていたのですが、ブックデザインもたくさんしていた、という事を今回初めて知りました。

マキシムのコーヒーボトルや、海苔のパッケージデザインなども日常に溶け込んでいる商品なだけに改めて展示されていると、石岡さんのデザインが日常化していた事を実感します。

▶マイルスデイビスのレコードジャケットデザイン

こちらの、超有名なレコードジャケットのデザインも石岡さんがされていたということを知って驚きました。

TUTU [Analog] / マイルス・デイビス 

展示では、マイルスと直接やりとりしたメッセージ入りのラフスケッチや写真を撮影したアーヴィングペン(Irving Penn)への指示書などを見ることができます。豪華すぎるチーム!

▶舞台衣装も実物で展示

石岡さんの手がけた様々な舞台衣装を実物で見ることが出来ます。

スケッチも合わせて展示されているので見比べてみると面白いです。

ファッションデザインは実物が見られるととても良いですね!

▶残念だった点

基本的には素晴らしい展示だったのですが、以下の点が気になりました。

展示室内にBGM代わりに石岡さんのインタビューが流れているのですが、それが個人的には邪魔に感じてしまいました。3分くらいのインタビューをループしているので、同じコメントが何度も流れてくることと、内容が必ずしも今見ている展示部屋の作品と関連しているわけでは無いので、集中をそがれてしまうというが、作品の世界に入り込めない感じがありました。

この辺りの感じ方は人それぞれだと思いますが、やはり美術展は静かな環境で見たい気持ちがあります。

ランチ:100本のスプーン

お昼は美術館内のレストラン『100本のスプーン』で食べました。

Soup Stock Tokyoと同じ系列ですが、ファミリー層をテーマにしたレストラン。こちらの現代美術館店では、家族でアートを楽しみながら食事が出来る仕掛けがたくさんありました。

光がたくさんはいる開放的な店内だったので、普通に食事するだけでもとても気持ち良かったです。

ランチパスタ

本日のパスタとコーヒーを注文しました。

この日のパスタは、温泉卵が乗ったボロネーゼ(1300円くらい)。

コーヒーは有機農園で作られた豆を使ったものだそうです(450円くらい)。しっかりとした味で、美味しかったです。

コロナ禍で海外作家の展覧会が難しくなってしまった中、本展示はしっかりと準備して高いクオリティで実現したことが伝わってくる内容でした。

観て損は無い展示だと思います!

緑内障の父が見る世界; 鈴木萌 写真展「底翳 SOKOHI」を鑑賞

Reminders Photography Strongholdギャラリーで開催されていた鈴木萌さんの写真展「底翳 SOKOHI」を観に行きました。

緑内障により少しずつ視力を失っていく作家のお父さんの見ている世界を視覚化したプロジェクト。

壁面に描かれたドローイングは視神経をイメージしたものでしょうか?ダイナミックでとても印象に残りました。

写真集のダミーブックの変遷

丁寧に作られたアーティストブックもとても素敵でした!

王露 写真展「いまここ、いまあそこ」を鑑賞

2020年の9月12日〜22日まで、東向島のReminders Photography Strongholdギャラリーで開催されている王露さんの写真展『いまここ、いまあそこ』へうかがいました。

本作は『covid-19パンデミック』をテーマにした緊急企画展公募の最優秀作品。

繰り返し手を洗うようなメインビジュアルがとても印象に残ります。

写真を縁取るキラキラと輝くフレームも幻想的で素敵でした。

私は公募の告知ビジュアルから関わらせてもらっているのでこのような素晴らしい展覧会になっていて大変感慨深かったです。

会期情報

王露 写真展「いまここ、いまあそこ」
会期:2020年9月12日(土)〜22日(火・祝)
13:00~19:00 会期中無休、入場無料

Facebookライブ配信アーティストトーク
2020年9月12日(土)午後7時~

開催場所:Reminders Photography Stronghold Gallery
住所:東京都墨田区東向島2-38-5
(東武スカイツリーライン曳舟駅より徒歩6分・京成曳舟駅より徒歩5分)