Power Pointの16:9のスライドに、Illustratorのデザインをはめる場合、イラレのアートボードサイズはどの設定にするべきか?

Power Pointのスライドを16:9の比率で作成する際、

そこにAdobe Illustratorで制作したデザイン・レイアウトをはめ込んで行く場合、

Illustratorのアートボードはどのようなサイズで作成すれば良いでしょうか?

Web(モニター表示)専用の場合

基本的には、「新規ドキュメント」>「Web」にした際に表示される

Web(大)
1920px ×1080 px

「新規ドキュメント」>「Web」>「Web(大)」を選択

これが16:9の比率になっています。

1920px ×1080 px はFull-HDの規格になるようです。

プロジェクターで投影する場合は、プロジェクターの解像度を確認してください。

印刷でも使う場合

RGBで作成する場合は上記のように作成すれば問題ありませんが、

もし印刷用データにも展開する場合、CMYKでデータを作成した方が良いかもしれません。

その場合は

「新規ドキュメント」>「印刷」
タブをクリックし、
例えばサイズを

210mm × 118.125mm

などと入力すれば16:9の比率になります。

「印刷」タブをクリックし、サイズの部分に数値を入力する

210mmのサイズは文字のサイズ感がつかみやすいA4短辺の数値にしましたが、
16:9の比率であれば問題ありませんので、用途に応じて設定するのが良いと思います。

無料ダウンロード素材

参考までに「1920px × 1080 px」と「210mm × 118.125mm」のIllustratorアートボードを
無料ダウンロードしていただける素材として以下にアップします。

お急ぎの方はこちらのデータをぜひご使用ください。

デザイナーが他のデザイナーのデザインを批判することが良くないと考える6つの理由

私は、(主にSNSなどの公共の場で)デザイナーをやっている人間が他のデザイナーが作ったデザインを批判することは、あまりしない方が良いことだと考えています。

その理由をまとめてみました。

批判は、特に求められていない場合や共感を持って伝えられない場合、デザイナーの自信や創造性を損なう可能性があります。デザイナーが他のデザイナーの作品を批判することに慎重になるべき理由をいくつか挙げます。

1. 主観性

デザインの良し悪しは主観的なものであり、あるデザイナーが嫌うものでも、別のデザイナーが高く評価するものもあります。個人的な好みだけに基づいて批判することは、生産的ではありません。

2. 自信への影響

批判は、建設的でない場合でも、批判を受けたデザイナーの意欲を削ぎ、自信を低下させ、成長や創造性を妨げる可能性があります。

3. コンテキスト(文脈)の重要性

デザインの背後にある制約、目的、プロセスを理解していなければ、批判は誤解される可能性があります。公正な評価には文脈への知識が不可欠です。

4. プロフェッショナリズムと敬意

デザイナーはお互いにプロフェッショナルな敬意を持って接する必要があります。批評は建設的であり、作品を破壊するのではなく改善することに重点を置くべきです。

5. 成長を促す

批判するのではなく、建設的なフィードバックを提供することで、デザイナーの成長とスキルの向上に役立ちます。前向きなフィードバックは、好意的に受け取られ、それに基づいて行動される可能性が高くなります。

6. コミュニティとコラボレーション

デザインコミュニティは、コラボレーションとアイデアの共有によって繁栄します。サポートと励ましの文化を築くことは、現場の全員に利益をもたらします。

まとめ

批評は思慮深く建設的に行われれば価値がありますが、デザイナーとその作品に対する共感と敬意を持って批評に取り組むことが不可欠です。

Header: Gerd AltmannによるPixabayからの画像

gggで大原大次郎さんの個展「Daijiro Ohara HAND BOOK」を鑑賞|膨大な量の手描きスケッチとgggとは思えない屋台のような空間デザインに圧倒されました!

ギンザグラフィックギャラリー(ggg)へ、グラフィックデザイナー・大原大次郎さんの個展を観に行きました。

どんな展示?

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第399回企画展
Daijiro Ohara HAND BOOK
2023年12月11日(月)~2024年01月31日(水)
「大原大次郎」という名前を見て、聞いて、どんな景色を思い浮かべるでしょう。大原さんはその職能を一言で表せば「グラフィックデザイナー」となるのですが、グラフィックデザインが内包する、あるいはそこから想起させる概念やイメージでは捉えきれない存在感を放っています。
大原さんの創作活動に通底するのが「手」=HANDを使うということです。「手遊び」や「手探り」でつくり出されたものたちは、依頼主の声だけでなく、大原さんの感情や気分をも表出しているかのようです。
「HAND BOOK」と銘打たれた本展、彼の活動の様がまさに表されたタイトルとなっています。音楽関係の仕事はもちろん、文字や作字をキーワードに、これまでの仕事や自主活動の、完成までのプロセスを出し惜しみすることなくご紹介します。大原さんが「手」を動かす中で見えてくる風景が立ち上ってくるに違いありません。

Daijiro Ohara HAND BOOK | ギンザ・グラフィック・ギャラリー https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/jp/00000826

大原大次郎さんのこれまでの活動をまとめた大回顧展のような展覧会です。

面白かったポイント

圧倒的なデザイン量!

完成したポスターやCDジャケットの見本だけでなく、そこに至るまでのスケッチも大量に展示されています。スケッチのクオリティと量もすごい!

展示会場のインスタレーションデザイン

木枠で組まれた什器を中心に、屋台のような空間デザインになっており、何度も行っているggg(ギンザグラフィックギャラリー)とはとても思えない展示会場になっていました。

アトリエ風のエリアが興味深い

地下階には、大原さんの使っている画材が並んだ、アトリエの一部を切り取ったかのようなエリアがあり、非常に面白かったです。どのような画材を使っているのか気になりました。

展示の写真

展示の雰囲気を写真でご紹介します。

ギンザグラフィックギャラリー入り口

1階

入ってすぐ、木枠で組まれた什器に圧倒されました
展示パネルも面白いデザイン
手描きスケッチの数々。試行錯誤の量が半端ないです
写真では見えづらいですが、手描きスケッチのクオリティもすごいです
星野源さんのお仕事
とにかくスケッチの量がすごい!
SAKEROCKのお仕事
写真左の台車には販売中のカタログが並んでいます

地下階

地下も、いつものgggと全く雰囲気が違います!
紙をくり抜いてローラーで色を着けている表現、とその試行
大原さん使用の画材が展示されているコーナー
個人的に非常に興味深かったです
観音状のパンフレット
看板のデザイン
今回の展示の図録についてのエリア
クレジットが描かれた黒板

まとめ

とにかくデザインの“量”に圧倒される展示でした。

お仕事自体もそうですが、完成に至るまでの試行錯誤の量も圧倒的で、

大原さんはきっと、24時間デザインのことを考えているんだろうな

と深く納得しました。

また、大原さんの文字デザインは、伝統的なタイポグラフィとは少し違った印象で、文字を描いているのに本当に絵のように見えます。

会場に並んだたくさんの手描き文字を見ていると、リズムのある音楽が聞こえてくるようでした。

2024年の1月30日まで開催しているので、今回の記事を読んで興味を持たれた方はぜひ会場に足を運んでください!

自分も、時間が取れたら会期終了までにまた訪問したいと思っています。

展覧会情報

Daijiro Ohara HAND BOOK
ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 1F/ B1F
tel. 03.3571.5206
MAP
2023年12月11日(月)ー 2024年01月31日(水)
開館時間:11:00am-7:00pm 
日曜・祝日、2023年12月28日(木)ー 2024年1月8日(月・祝) 休館 
入場無料

展覧会カタログ

本展に合わせて、カタログ的な作品集が刊行されました。

こちらも展覧会に負けず劣らず、ものすごいクオリティとボリュームでした!遠方で足を運べない方は本で作品を楽しんでください!

HAND BOOK 大原大次郎 Works & Process

HAND BOOK 大原大次郎 Works & Process

HAND BOOK 大原大次郎 Works & Process

大原 大次郎
4,180円(05/04 12:26時点)
Amazonの情報を掲載しています

Macの買い替えを検討中/グラフィックデザイナーはノートとデスクトップどちらを買うべきか

最も大きな課題は何ですか ?

今の最も大きな課題は、仕事用のMacの買い替えを検討していることです。

今使っているMac

フリーランスグラフィックデザイナーとして仕事をしている私の現在のMac環境はこちらです。

メイン

Mac Pro late 2013

サブ

MacBook Pro mid 2012

10年以上前のモデルなのでだいぶ厳しくなってきました。

主な用途

私が仕事で使うのはほぼDTPの印刷物。

使うソフトとしてはInDesign、Illustrator、Photoshop。

たまに簡単な動画を作るので

Premiereも少し使います。

DTPだけであればそれほどスペックいらないですが、時代性を考えるとある程度は動画作成できるスペックが欲しい。

OSのバージョンアップ問題

特にOSのアップデートができなくなりつつあるのが問題で、OSを上げないとAdobeソフトのバージョンも上げられないからです。

Mac Proはまだ最新のAdobeを入れられているのですが、MacBook Proの方は2022バージョンが限界で、これ以上上げられなさそうです。

少なくともノートの方は近いうちに買い替えたいのですが、Mac proの方もそろそろバージョンアップが打ち切られそう‥‥。

バージョンが上げられないと何が問題か

制作自体で大きな問題はないのですが、私は各種学校で講師の仕事もしているので、ある程度最新バージョンの新しい機能を把握しておかないといけません。

自分のパソコンでデモンストレーションをする事もあるので、その際に学生さんが使うソフトとバージョンが違うと、教わる方としては混乱が生じます。(学生さんは基本、最新のバージョンを使うので)

あとは個人的な欲求として、近年のアップデートで頻繁に更新される生成AIを使った機能も、試しておきたいので、できるだけ最新バージョンを試したいと思っています。

ノート(MacBook Pro)に一本化すべきか

いっそノートパソコンに一本化しようか、それとも、ノートだけ買い替えて、デスクトップは実際に更新できなくなってから考えるか。

ずっと逡巡しています。

セキュリティとサブ機が必要か

ノートに一本化する方に気持ちが傾いていたのですが、昨日、駅前のカフェまで行ってノートで作業をしてる時に感じたことがありました。

ノートに一本化して、持ち出した際に、無くしたり、盗まれたり、もしくは、落としたりして壊れたらその時点で仕事ができなくなる‥‥!

メイン機をノートにするにしても、デスクトップのままにするとしても、サブ機はやはり必要になりそうです。

そうすると、大人しくメインをデスクトップ、サブをノートで、OSアップデートに対応できるように買い替えるのが良さそうです。

2月から4月にかけて、入学・入社シーズンでMacが割引される、という情報も見かけたのでそのあたりの時期も狙ってみようと考えてます。

購入を検討している機種

現時点で購入したい機種。

デスクトップ

Mac mini(M2 または M2 Pro)

https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/mac-mini

モニターは持っているのでMac miniが一番リーズナブルな候補かと思います。

メモリは16GB-24GBに上げて、ストレージは1TBにカスタムしたいところです。

ノート

MacBook Pro(M3 または M3 Pro)

https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/macbook-pro

14インチで、メインで使うならメモリとストレージは上げたいです。

ただ、これを買うならメインをノートにしたいんですよね。

悩ましいです、、、、。

mm→pixel計算フォームと換算表(350dpi & 300dpi)|印刷に適した画像解像度を知るために

デザインの仕事をしているとよくお客様から、

「この画像、印刷するのに解像度足りますか?」

と質問をいただきます。

すぐに答えられるように、印刷に必要な解像度を調べるための早見表を作成しました。

印刷サイズが何mmの時に、おおよそ何pixelが必要かをまとめました。

Pixelとmmの相互変換

Pixel→mm / mm→Pixel計算フォーム

Pixel→mm

1 Pixel = 0.071 mm(350dpiの場合)

mm→Pixel

1 mm = 14 Pixel(350dpiの場合)

300dpiの場合

300dpiの場合は、上記のフォームでの計算結果×0.857としてください。

mm→pixel換算表(350dpi / 300dpiの場合)

mm(印刷サイズ)pixel(350dpiの場合)pixel(300dpiの場合)
11412
10138118
20276236
30413354
40551472
50689591
60827709
70965827
801,102945
901,2401,063
1001,3781,181
1101,5161,299
1201,6541,417
1301,7911,535
1401,9291,654
1502,0671,772
1602,2051,890
1702,3432,008
1802,4802,126
1902,6182,244
2002,7562,362
2102,8942,480
2203,0312,598
2303,1692,717
2403,3072,835
2503,4452,953
2603,5833,071
2703,7203,189
2803,8583,307
2903,9963,425
3004,1343,543
3104,2723,661
3204,4093,780
3304,5473,898
3404,6854,016
3504,8234,134
3604,9614,252
3705,0984,370
3805,2364,488
3905,3744,606
4005,5124,724
小数点以下は四捨五入

用紙サイズ毎の必要pixel数(350dpiで換算)

規格短辺(mm)長辺(mm)短辺(pixel)長辺(pixel)
A08411,18911,58916,384
A15948418,18511,589
A24205945,7878,185
A32974204,0935,787
A42102972,8944,093
A51482102,0392,894
A61051481,4472,039
A7741051,0201,447
B01,0301,45614,19320,063
B17281,03010,03114,193
B25157287,09610,031
B33645155,0167,096
B42573643,5415,016
B51822572,5083,541
B61281821,7642,508
B7911281,2541,764

より低い解像度での必要pixel数を調べたい場合はこの図を参考に

X(変更する解像度のdpi)÷350×Y(350dpi時のpixel数)

として計算してみてください。

例えば、A4の長辺297mm、300dpiの場合の必要pixel数は

300÷350×4,093=3,508pixel

となります。

基本の計算式

 1mm = 0.03937 inchとして、350dpiの場合、

350×0.03937=13.7795pixel

が1mmで印刷する場合に必要なpixel数となります。

300dpiの場合、

300×0.03937=11.811pixel

350dpiのときよりも300dpiの方が必要なpixel数が少ないことがわかりますね。

参考サイト

画像サイズと解像度|シメケンプリント
https://shimeken.com/print/make-manuscript/image_resolution

サイズ計算式 サイズ早見表 | 写真・イラスト/出版・報道・教育写真 |
amanaimages 料金表
https://help.amanaimages.com/price/photo/hayami_price/