ギンザグラフィックギャラリー(ggg)へ、グラフィックデザイナー・大原大次郎さんの個展を観に行きました。
どんな展示?
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第399回企画展
Daijiro Ohara HAND BOOK | ギンザ・グラフィック・ギャラリー https://www.dnpfcp.jp/gallery/ggg/jp/00000826
Daijiro Ohara HAND BOOK
2023年12月11日(月)~2024年01月31日(水)
「大原大次郎」という名前を見て、聞いて、どんな景色を思い浮かべるでしょう。大原さんはその職能を一言で表せば「グラフィックデザイナー」となるのですが、グラフィックデザインが内包する、あるいはそこから想起させる概念やイメージでは捉えきれない存在感を放っています。
大原さんの創作活動に通底するのが「手」=HANDを使うということです。「手遊び」や「手探り」でつくり出されたものたちは、依頼主の声だけでなく、大原さんの感情や気分をも表出しているかのようです。
「HAND BOOK」と銘打たれた本展、彼の活動の様がまさに表されたタイトルとなっています。音楽関係の仕事はもちろん、文字や作字をキーワードに、これまでの仕事や自主活動の、完成までのプロセスを出し惜しみすることなくご紹介します。大原さんが「手」を動かす中で見えてくる風景が立ち上ってくるに違いありません。
大原大次郎さんのこれまでの活動をまとめた大回顧展のような展覧会です。
面白かったポイント
圧倒的なデザイン量!
完成したポスターやCDジャケットの見本だけでなく、そこに至るまでのスケッチも大量に展示されています。スケッチのクオリティと量もすごい!
展示会場のインスタレーションデザイン
木枠で組まれた什器を中心に、屋台のような空間デザインになっており、何度も行っているggg(ギンザグラフィックギャラリー)とはとても思えない展示会場になっていました。
アトリエ風のエリアが興味深い
地下階には、大原さんの使っている画材が並んだ、アトリエの一部を切り取ったかのようなエリアがあり、非常に面白かったです。どのような画材を使っているのか気になりました。
展示の写真
展示の雰囲気を写真でご紹介します。
1階
地下階
まとめ
とにかくデザインの“量”に圧倒される展示でした。
お仕事自体もそうですが、完成に至るまでの試行錯誤の量も圧倒的で、
大原さんはきっと、24時間デザインのことを考えているんだろうな
と深く納得しました。
また、大原さんの文字デザインは、伝統的なタイポグラフィとは少し違った印象で、文字を描いているのに本当に絵のように見えます。
会場に並んだたくさんの手描き文字を見ていると、リズムのある音楽が聞こえてくるようでした。
2024年の1月30日まで開催しているので、今回の記事を読んで興味を持たれた方はぜひ会場に足を運んでください!
自分も、時間が取れたら会期終了までにまた訪問したいと思っています。
展覧会情報
Daijiro Ohara HAND BOOK ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg) 〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 1F/ B1F tel. 03.3571.5206 MAP 2023年12月11日(月)ー 2024年01月31日(水) 開館時間:11:00am-7:00pm 日曜・祝日、2023年12月28日(木)ー 2024年1月8日(月・祝) 休館 入場無料
展覧会カタログ
本展に合わせて、カタログ的な作品集が刊行されました。
こちらも展覧会に負けず劣らず、ものすごいクオリティとボリュームでした!遠方で足を運べない方は本で作品を楽しんでください!