最近Audibleで聴いた本/ハンチバック、店長がバカすぎて、六人の嘘つきな大学生、など

最近Audibleで聴いた本をご紹介します。
それぞれの本の感想の最後に、個人的な満足度を100点満点で入れています。

ハンチバック/市川沙央(著)

第169回芥川賞受賞作品。
障がいを持った当事者による描写は非常にリアリティを感じました。
2時間以内で聴ける短さなので、次は同著者のもっと長いストーリーも読んでみたい!

満足度:80点

店長がバカすぎて/早見和真(著)

二〇二〇年本屋大賞ノミネート作。
吉祥寺の書店に務める女性店員の視点で描かれた、コメディ作品。
書店にまつわる様々な立場の方が登場し、色々な事件を起こしていきます。
ナレーションの方も非常に上手で、ストレスなく、気楽に聴ける名作です。
ちょっと謎解き的な展開があるのも面白いですね。
続編もあり、現在聴いています。

満足度:78点

六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成(著)

とある大手ベンチャー企業の就職試験、最終面接に残った6人の、最後の試験で起きた事件を描いたミステリー作品。
就職試験や就職活動に対する視点や、人間の持つ表と裏など読みやすいストーリーの中に普遍的な内容が込められていて非常に面白かったです。
ドラマやアニメになっても面白そうな作品!

満足度:85点

法廷遊戯/五十嵐律人(著)

法律家を目指す2人の学生の身に起きた、過去から現在につながる事件を描写した作品。
タイトルからわかるように、裁判ものです。
2023年11月に実写映画が公開されるのでそちらも見てみたいと思いました。

満足度:75点

Audibleは無料体験ができます

話題の本を料金内で何冊も読めるのは非常にお得だと思います。
Audibleは無料の体験もありますので、気になった方は以下のバナーからぜひ体験してみてください。

Header: Felix LichtenfeldによるPixabayからの画像

公共図書館の電子書籍サービスが、電車内での時間つぶしにちょうど良い

電車内でちょっと時間が空いた時、地域の図書館がやっている電子書籍サービスがちょうど良い便利さだと気づきました。

私は現在八王子市在住なので、八王子図書館の電子書籍サービスを使っています。

八王子市図書館電子書籍サービス
https://web.d-library.jp/hachioji/g0101/top/

八王子市電子書籍サービスの画面(2023年10月15日アクセス)

登録方法

地域によって異なると思いますが、私は最寄りの八王子市の図書館に行き、貸出カードを作った際に電子書籍利用のIDとパスワードを設定して使用できるようになりました。

便利な点

特別なアプリが必要なく、ブラウザで読める

kindleやkoboなどだとアプリをダウンロード、さらに、本自体もダウンロードする必要がありますが、図書館の電子書籍サービスはブラウザベースなので、iPhoneであればネットに接続できる環境があればsafariだけで使えます。

無料で読める

図書館のサービスなので料金はもちろん無料です。
無料なので普段読まないようなジャンルの本にも積極的に手が出ます。

ラインナップが定期的に変更される

体感ですが、わりと頻繁にラインナップが変更されている印象なので、飽きずに新しい本と出会えます。

不便な点

予約待ちになることがある

本ごとに借りられる定員(?)があるようで、新刊や人気の本は予約待ちになることが多いです。
自分はそこまでしてこのサービスで読む本は今のところは無いので、すぐ借りられる本だけを読んでいます。

一度に借りられる本は2冊まで

一度に借りられる本は2冊までという制限があります。
借りておかないと予約待ちになってしまうこともあるので、狙った本を読むのは多少ハードルがあります。

まとめ

不便な点もありますが、無料のサービスと考えると全然許容できます。
私は、都心の方に出かけると電車に乗る時間が結構長いので、英語の勉強などのやることがなくなった時は、図書館の電子書籍を借りて読んでいます。

グラフィックデザイナーの私がオススメする【フェミニズム】【ジェンダー問題】にまつわる本

フェミニズムやジェンダー問題に関心を持ち、本を読んだり動画を見て勉強しています。

私が読んだフェミニズム/ジェンダー問題にまつわる本をご紹介します。

順番はおおまかに、私が読んだ順になっています。

マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち

男性作家である杉田俊介さんが男性が持つ社会的特権について考える本。読みやすく、自分自身がマジョリティ男性でもあるので共感できる点も多かったです。

男性がフェミニズムを学ぶ際の入門編ともいえる一冊。

「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ

本ブログでも以前の記事で紹介しました。写真家・長島有里枝さんによる著書。写真界で起きた「女の子写真」ブームについて渦中にいたご本人の視点で界隈のジェンダー不平等について記述されています。

写真界だけでなく芸術・デザイン界全てに通じる印象もあり、ある意味衝撃的でした。

もう空気なんて読まない

BBC「100人の女性」に選ばれた「#KuToo」の発信者、俳優、フェミニスト、アクティビストである石川優美さんの著書。

まず、タイトルが最高だと思いました。今の時代、「空気を読む」ということが良い事の様に言われることが多いですが、自分を守り、世界を変えるためには「声を上げる」ことや「怒る」ことが必要になります。

石川さんの自伝的な内容ですが、男性優位社会でいかに苦しんできたか、フェミニズムを知って世界の見え方が変わっていく過程がとても熱い文章で書かれています。

#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム

石川優美さんの著書。発行された順番としてはこちらが先になります。

#MeToo運動は知っていたのですが、こちらのハッシュタグ#KuToo運動は恥ずかしながらリアルタイムでは知りませんでした。

こちらのツイートから始まり、世界にも広まった#KuToo運動。女性のパンプスがいかに足に負担がかかっているか、本書を読むまでは私は全く気づいていませんでした。

同じ仕事をするのに、男性とは異なる身体的な負担を強要されている状況がある事を知り、とても衝撃を受けました。

本書では#KuToo運動にまつわるバックラッシュ(反動)である誹謗中傷との戦いも記録されていて、その内容にも驚かされました。

ぜんぶ運命だったんかい—おじさん社会と女子の一生

青い顔に花を持ったアイコンが印象に残る、広告業界で働いている笛美さん。

広告業界で働く中で受けた女性差別についてかなりリアルに描写しているエッセイ本です。

私自身、デザイン業界にいるので分野が近いこともあり、かなりあるあるな内容が多かったです。これまでモヤッとしていたことも、男性優位社会であることに起因していたように思えてきました。

デザインや広告に携わる人は是非全員読んで欲しい本です。

インスタグラムでフェミニズムについてイラスト付きの記事で発信しています。とても勉強になる内容が多く、オススメです!

また新たに読んだ本があれば記事を書こうと思っています。

図書館で読んだ本メモ/流言や災害、ジェンダー問題などについて

今日は図書館へ行って資料を読み、次回作についてのリサーチをしていました。風評被害やうわさ、災害時のデマとトラウマ、ジェンダー問題など、本日読んだ本で印象に残っていたものをメモしておきます。

『流言とデマの社会学』広井 脩(著)

2001年の本なので事例がやや古いですが、流言とうわさの定義がわかりやすいことと、関東大震災のデマの解説などがとても詳細に書かれていてかなり参考になりました。

『自然災害とストレスマネジメント それでも僕らは歩み出す』磯野 清(著)

阪神大震災の際に自らも被災していながらも学校や地域の救援をしなくては行けなかった学校職員達のトラウマとケアについてリサーチした本。

かなりたくさんの教職員の方にアンケートを取っており、その回答がすごくリアルで胸が痛みました。

『よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門』清田隆之(桃山商事)(著)、死後くん(イラスト)

男性がよくやる失敗をジェンダーバイアスの観点から紹介・分析する本。自分もやったことのある内容が出てくると冷や汗が出ます。

合間に入ってくるコラムがとても読み応えがあり、ホモソーシャルやDVについての解説はかなり勉強になりました。

イラストや、マンガも入っているのでとても読みやすい内容です。

Header: Tide HeによるPixabayからの画像