私が本作りの際に使用している製本のり

手製本の写真集『THE LAST SUMMIT』の制作において、私が使用している製本のりはこちらです。

フィルムルックス 製本のり ブックグルーミニ

こちらののりは背固めの際に使用しています。

少々値段が高めなのですが、『THE LAST SUMMIT』は背がむき出しになるタイトバックなので、こちらののりが弾力と接着力の高さで信頼できます。

渡部周写真集『THE LAST SUMMIT』の背

公共図書館の本の補修にも使われているものということです。

背固め以外にはこちらを使用しています。

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フエキのりと木工用ボンドに水を加えて混ぜて「のりボンド」という製本用のボンドを作り、使用しています。

のりボンドの良さは、水を加えて溶かしているので、ボンドが柔らかく良く伸び、塗りやすい点です。

また、乾くまでの時間も余裕があるので、貼り直しがしやすいという良さがあります。

『THE LAST SUMMIT』の製本においては、カバーと板紙の接着、および、本文とカバーの接着にこちらの「のりボンド」を使用しています。

渡部周写真集『THE LAST SUMMIT』本文とカバーの接着前の状態

「のりボンド」作成時のフエキのりと木工用ボンドの配合比率についてはこちらの本を参考にしました。

素材を活かした手製本の教室―革装・布装・和装の作り方から本の直し方まで

のりだけでなく、製本の方法も写真を使って分かりやすく解説されているのでオススメです。

本作りメモ-斜め断裁本の製本手順

こちらの記事の動画でご紹介している、斜め断裁本の製本手順の覚え書きです。

RPSアーティストブックフェア2021で制作中の写真集についてトークをしてきました

  1. 天地を断裁機でカット

秋葉原製作所の電動断裁機を使用しました。すごい切れ味!

2. L型定規を使い、1枚ずつ折る

ボール紙をカットして、自家製のL型定規を作りました。

3. とじ穴を空ける

千枚通しを使いましたが、結構紙が堅かったので電動ドリルの方が良いかもと思いました。

4. かがり綴じ

綴じ方はこちらの本を参考にしました。

糸は以下を使用。

5. 背固め

この工程が一番苦戦しました。紙が滑るので結構難しい。

一番マシだったやりかたで今回は背固め。

一度、ざっと糊をつけて仮止め。
10分くらい経ったら位置を直してまた糊づけ。これを3回くらい繰り返して背の垂直を出しました。

万力は締めすぎて紙がずれるので使わずに、漬物石とMDF板で行いました。

のりはこちらを使用

6. 5と平行して表紙を3mmボール紙に貼る。

本文の小口を断裁。折の前半と後半で均等にしたいので、表1側からカットした後で表4側からを行う。

7. 表紙と本文を接着。

見返しと表紙の間に必ずA3の紙を挟むこと。※のりがはみ出すので。

8. 漬物石で押さえて完成。

背固めがやはり難関でした。もうすこし綺麗にできるようになりたいです。

本作り日誌:ナイロン樹脂へのサーフェイサースプレーがけ

3Dプリントした表紙のサンプルを白く塗り直す作業にトライ。

1.ナイロンプライマー

2.グレーのサーフェイサー

3.白のサーフェイサー

の順でスプレーしていく。

元の状態。このままだと素材感が強すぎた
グレーのサーフェイサーを数回かけたところ

プライマーが不十分だったのか、なかなかスプレーが乗らない…

白サーフェイサー(途中)

白いサーフェイサーは、スプレーして5分乾かし、またスプレー、という工程を6回くらい繰り返しましたが、まだ下地が見える。

調べたところ、白はファインサーフェイサーという仕上げ用のものだったようで、粒子が細かい分、ムラになりやすいとのこと。動画などを見るとモデルを手で持って、角度を変えながら吹いているのでそれを試してみようと思う。

サンドペーパーをかけたので明日さらに仕上げのスプレーをしようと思います。

2021.02.24追記

模型屋さんに聞いたところ、ムラが出たのは、グレーのサーフェイサーが不足しているから、との事。

まず、缶の振り方から教えてもらいました。

普通にシェイクするだけだと混ざらないらしく、天地を逆にして、さらに振るのが大事とのことです。

グレーのサーフェイサーを20〜15cm離してスプレー。

冬時期は一時間程度乾かして塗り重ねる方が良いそうです。

スーパーで魚を販売しているプラスチックトレーなどが質感が似ているので、それでテストしてみたらどうか?との事だったのでテストしてみたい。

本作り日誌:写真の再スキャン&補正

レイアウトがだいぶかたまってきたので、使用する写真を再度、適性解像度でスキャン→Photoshopで補正。という工程を進める。

  1. Photoshopの修正は、基本的には、
  2. 画像レイヤーを複製
  3. スマートオブジェクトに変換
  4. CameraRawフィルターで色やスポット飛びの修正をおこなう

という順番です。

CameraRawフィルターのトーンカーブの場所をようやく理解。写真のボリューム感を出すのはやはりトーンカーブが良いですね。

元の写真を探すのに時間を取られてしまった、、、

明日はナイロン板が届くので塗装のテストをしてみたい!

本作り日誌:本文完成〜ナイロン板への塗装を検討

先日購入した製本用のノリは乾きの早さと接着度が、さすが専門のグッズという感じで、背固めは良い感じにできていました。

フィルムルックス 製本のり ブックグルーミニ

小口を半折りずつカッターで断裁。これがなかなか綺麗にいかない。

ひとまず本文は製本完了。

3Dプリンターで出力した表紙を塗装するとしたらどうするか…

桜新町にある、こちらの模型屋さんに行って塗料を見てきました。

AXIALプラモデル店
東京都世田谷区駒沢3丁目26−3 WoodCourt桜新町 1F
http://axialkomazawa.jugem.jp/

オーナーさんがとても優しい方で、アドバイスをいただきました。

素材はナイロンなので、ナイロンプライマーをかけ、その上にグレーのサーフェイサー、さらに白のサーフェイサーをかけると、表面のザラザラも取れて、白い下地ができる、という事でした。

いきなり本番は怖いので、MonotaROでナイロン板の小さいものを購入し、試してみようと思います。