THE LAST SUMMIT 製本日誌:カバーの糊づけ

昨日はカバーの糊づけ作業をしました。3mmの板紙にプリントアウトした紙を貼る作業。

のりは製本を始めた当初よりも水を多めにしてます。のりが伸びやすい方が実はシワにならない場合が多い印象。

これまで、一枚ごとに、表紙面から折り込みまでを一気に行っていましたが、今回は表紙面のみに糊を塗り、一旦重しを置いて待つ。
その後、折り込みをまとめて作業するようにしてみました。

こちらの方が作業はやりやすいかも……?

今後も試行錯誤していきます。

表紙面のみ貼り、重しを乗せて置いてから折り込む

手製本についてのリファレンス|のり、参考書、糸かがり綴じ、ワークショップなど

教えている専門学校で学生から「手製本について教えて欲しい」という質問をもらったので、ハードカバーで本を作りたい初心者の方に向けてのリファレンスをまとめておきます。もし、リンクが切れているページなどあればコメントで教えて頂ければ幸いです。

◆製本のり(のりボンド)について

人(制作する本)によって異なりますが、私は自分の本(THE LAST SUMMIT)では「フエキのり」と「水」と「木工用ボンド」を混ぜ合わせたものを使用しています。

フエキのり40g:水30cc:木工用ボンド7〜14g

くらいの割合です。

混ぜることが大変だったら、「製本のり」という商品もあるので、これを適度に水で薄めたりしても良いかと思います。(この商品は私は未使用です。)

◆製本のやり方について

私はこの本を買って参考にしてます

「素材を活かした手製本の教室」

YouTubeで「製本」と検索すると動画が出てくるのでそういうのを観るのも良いかと思います

本の作り方 | how to bind a book

以下の、大石さんという方のチャンネルの動画は順を追っていて分かりやすいと思いました。

https://www.youtube.com/channel/UC5EXMlPYQNNf-lFSeJ5n0gg

◆糸かがり綴じの縫い方

糸かがり綴じにするなら、こちらの「横浜市中央図書館サービス課」さんが公開している「修理講座テキスト」PDFの15ページ目に書いてあるリンクステッチという綴じ方が簡単でオススメです。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kyodo-manabi/library/fororganization/forgroup/oyakudachi/volunteer.files/0002_20180820.pdf

私のTHE LAST SUMMITもリンクステッチで綴じています。

製本用の糸は基本的にはこちらの麻糸がオススメです。

エスコード麻糸

◆製本ワークショップ

本気で手製本で本を作って売りたいなら、一度はワークショップに参加してみることをオススメします。

現在、コロナ禍なので開催を縮小しているところが多いのですが、、、

・空想製本屋

1回で参加できる単発クラスというものがありました。

どんなことができるかメールで聞いてみても良いかもしれません。

・本作り協会

https://shop.honzukuri.org/

オンライン開催ですが、製本道具もセットになっているみたいです。

ハードカバーの本を作るならワークショップに参加しないと難しいかと思いますが、ソフトカバーであれば、厚紙と糊を使うシーンが減るので、初心者の方でもより簡単に綺麗にできると思います。

「がんだれ製本」とか

https://blog.goo.ne.jp/6216671ct/e/6dd61fe04883c367dcd5a4706f1c36db

「フランス装」とか

https://ameblo.jp/bookbinding-rema/entry-12295519290.html

ハードカバーにしなくても素敵な本はできます。

Header: Patrice AudetによるPixabayからの画像

渡部周写真集『THE LAST SUMMIT』、スイスのVOLUMES Award 2021にエントリー!投票受付中です!

渡部周写真集『THE LAST SUMMIT』、現在、スイスのVOLUMES Award 2021というブックアワードにエントリーしています。
イベント公式サイトを下の方までスクロールすると私の本が現れます。

サイトを下の方までスクロールすると私の本が現れます

クリックしていただくと、本の情報と見開き写真が現れます。

本の情報と見開き写真

動画のリンクには英語のプレゼンテーション動画を入れました!

“THE LAST SUMMIT” Shu Watanabe’s Artistbook〈English Presentation〉

2021年12月12日まで、オーディエンスによる投票も受け付けているので、良いと思った方は是非投票をお願いします!

VOLUMES (@volumeszurich)
https://www.volumeszurich.ch/

渡部周写真集『THE LAST SUMMIT』〈日本語版〉
https://reminders-project.org/rps/thelastsummit_salejp/

Shu Watanabe’s artist book, “THE LAST SUMMIT,” is entering Switzerland’s VOLUMES Award 2021 book award.
If you scroll down to the bottom of the official event website, you will see my book.
If you click on it, information about the book and a photo spread will appear.
I’ve included a video of my presentation in English in the video link!
This site is also accepting votes from the audience until December 12, so if you think my book is good, please vote for it!

VOLUMES (@volumeszurich)
https://www.volumeszurich.ch/

Shu Watanabe’s artistbook “The Last Summit”
https://reminders-project.org/rps/thelastsummit_saleen/

『THE LAST SUMMIT』制作メモ:糊の配合比率を変更

写真集『THE LAST SUMMIT』の制作時に使用している糊の配合を変更しました。

水:フエキのり木工用ボンド

の比率を

60:80:20 に変更しました。

水が多いと接着力が低くなるのでフエキのりの割合を増やしました。

ボンドを入れた段階で伸びが悪いようであれば、ここに水を足していきます。

フエキ でんぷんのり どうぶつカラー 5色セット

ボンド 木工用速乾 50g(ボトル)

私が本作りの際に使用している製本のり

手製本の写真集『THE LAST SUMMIT』の制作において、私が使用している製本のりはこちらです。

フィルムルックス 製本のり ブックグルーミニ

こちらののりは背固めの際に使用しています。

少々値段が高めなのですが、『THE LAST SUMMIT』は背がむき出しになるタイトバックなので、こちらののりが弾力と接着力の高さで信頼できます。

渡部周写真集『THE LAST SUMMIT』の背

公共図書館の本の補修にも使われているものということです。

背固め以外にはこちらを使用しています。

フエキ でんぷんのり

コニシ ボンド 木工用

フエキのりと木工用ボンドに水を加えて混ぜて「のりボンド」という製本用のボンドを作り、使用しています。

のりボンドの良さは、水を加えて溶かしているので、ボンドが柔らかく良く伸び、塗りやすい点です。

また、乾くまでの時間も余裕があるので、貼り直しがしやすいという良さがあります。

『THE LAST SUMMIT』の製本においては、カバーと板紙の接着、および、本文とカバーの接着にこちらの「のりボンド」を使用しています。

渡部周写真集『THE LAST SUMMIT』本文とカバーの接着前の状態

「のりボンド」作成時のフエキのりと木工用ボンドの配合比率についてはこちらの本を参考にしました。

素材を活かした手製本の教室―革装・布装・和装の作り方から本の直し方まで

のりだけでなく、製本の方法も写真を使って分かりやすく解説されているのでオススメです。