QRコードの最小印刷サイズは何mm?スマホカメラで検証してみた

QRコードを印刷する時、最小何mmまで小さくしても読み取れるのでしょうか?

13mm〜4mmのサイズでQRコードを印刷し、スマートフォンのカメラを使って読み取りテストをしてみました。テスト環境と結果についてご紹介します。

Contents

  1. テスト用QRコード作成
  2. QRコードを印刷
  3. 読み取り・検証環境
  4. 検証結果
  5. まとめ

1.テスト用QRコード作成

QRコードに使用するサイト・URL

URLが長い方がQRコードが複雑になるので、当サイトのこちらの記事のURLを使用します。

InDesignのデータをIllustratorデータに、可能な限り変換する | | WATANABEDESIGN.Blog
http://watanabedesign511.info/2015/03/10/indd-to-ai/

QRコードを書き出すサイト

QRコードを開発した「デンソーウェーブ」さんによる公式のQRコード作成サイトを使用します。

QRコード作成|QRの解析 無料【公式】|商用利用可|QRコードメーカー
https://m.qrqrq.com/

画像をクリックするとこちらのサイトに飛びます

QRコード書き出し時の設定

1-上記サイトの「URLを入力…」の欄にURLを入力(コピー&ペースト)

2-入力欄下の「アクセス解析」のチェックボックスは今回は「無効」にチェック

3-「QRコード作成」をクリック

4-QRコードが作成され、以下の様な画面が表示されたら「サイズオプション」をクリック

サイズオプションをクリック

5-「サイズオプション」ウインドウで「セルサイズ」を最小の「4」に設定し「OK」

セルサイズを4に

6-作成されたQRコードをダウンロード

2.QRコードを印刷

作成したQRコードを最大13mm〜最小4mmまで、以下の様にレイアウトしA4用紙に原寸でプリントアウト。

13mm〜4mmまで1mm刻みで縮小してレイアウト
A4用紙にプリントアウト

プリンターはこちらを使用しました。

エプソン プリンター A3 インクジェット ビジネス向け PX-S7050

3.読み取り・検証環境

スマートフォン

検証用にはこちらのスマートフォンを使用しました。

エイスース SIMフリースマートフォン ZenFone 2 Laser ホワイト

2016年7月発売の機種。3年前の古い機種なので、これで読み取れるサイズなら、よりカメラ機能が進化している現行機種なら読み取れるに違いない、という仮定から、あえて古い機種を使用しました。

QRコード読み取りアプリ

公式QRコードリーダー“Q”

公式QRコードリーダー“Q”
開発元:arara
価格:無料
平均評価: 4.3/5(合計3,844件)
インストール:100万回以上
(2019年7月24日時点)

デンソーウェーブ公式の読み取りアプリがあったのでこちらを使用。

4.検証結果

上記の環境で13mmから順に読み取ったところ、以下のような結果になりました。

  • 13mm →〇…読み取りOK
  • 12mm →〇…読み取りOK
  • 11mm →〇…読み取りOK
  • 10mm →〇…読み取りOK
  • 9mm →〇…読み取りOK
  • 8mm →△…自動では読み取れず、QRコードをクリックしてフォーカスすると読み取れた
  • 7mm →△…自動では読み取れず、QRコードをクリックしてフォーカスすると読み取れた
  • 6mm →×…読み取りできず
  • 5mm以下 →×…読み取りできず
結果

〇はスマートフォンのカメラのオートフォーカス機能が効き、自動で読み取れる範囲。

△は自動では読み取れず、QRコードの部分をタップしマニュアルでフォーカスすることによって読み取れる範囲。

×は読み取り不可となりました。

QRコードにする情報は重要度が高い場合が多いので△の範囲は避けた方が良いですね。

5.まとめ

今回の検証から、QRコードの最小印刷サイズは「9mm」という結果になりました。

余裕を見ると、10mm〜12mm程度と考えておくのが良さそうです。

※注意1: この結果は今回のテストでの条件・環境における内容です。QRコード化するサイトのURLの長さや印刷方式、読み取るスマートフォン・アプリの性能によって、最小読み取り可能サイズは変わってくるので、あくまでも目安と考えてください。

※注意2: 前述のデンソーウェーブのサイトで作成するQRコードの推奨最小サイズは約「14mm」となっておりますので、それ以下のサイズで使用する場合は自己責任としてください。(不具合が起きても当サイトでは一切の責任は負えません。)


より新しいスマートフォンの方が、QRコードを読み込む性能は高いと思います。

QRコードの奇跡―モノづくり集団の発想転換が革新を生んだ

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小川 進
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エムニュースエム L | 書体見本 | モリサワのフォント | 株式会社モリサワ
https://www.morisawa.co.jp/fonts/specimen/1169

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Discourse | Adobe Fonts
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設定画面

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エムニュースエム L + Discourse Wide Light

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文字設定ウインドウ
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会場の雰囲気

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美術館に着くとすでにたくさんの人が並んでいました!

雨の日だったのですがアートブックファンの方々のエネルギーはすごいです。

オープン当初から大盛況!

出展者とお客さんがお喋りしたり、コミュニケーションを取りながら本と出会えるのがこのイベントの醍醐味です。

今回は美術館での開催という事もあり、本にまつわる展示もいくつか開催されていました。

海外書籍の展示
テキスタイルなども。ディスプレイデザインの参考になります
「ニューススタンド」と書かれた屋台のようなブースも
横断幕による展示
屋台にはZINEやグッズなどが。中には店主のような男性がいました

イギリスの写真家、スティーブン・ギル(Stephen Gill)の展示ブース。

ギルのこれまでの出版物が並んでいます
プリントも

購入したもの

Vinca Petersen写真集『Future Fantasy』

flotsambooksさんのブースで購入。

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ブックデザインもフューチャリスティックでとても素敵です。

「ZA」ステッカー

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戦利品①:WORKERS’ BOX

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紙袋もオリジナル
これを3冊購入

WORKERS’ BOXは公式WebサイトやAmazonなどでいつでも購入できるのですが、イベント会場で買うと1冊ずつ買える上に送料がかからないのでかなりお得になります。

WORKERS’BOX | 書類を案件ごとに「全部まとめて」片づけるボックス
https://www.workers-box.com/

ハイモジモジ ワーカーズボックス 紙製A4書類収納箱 10冊セット

会場で気になったブース

空押しができるエンボッサーキット

自分で紙などにロゴや模様を刻印できるエンボッサーキットが売っていてちょっと気になりました。

ただし、1セット18,000円で模様を変える毎にエンボスの型代が11,880円かかるという事でショップなどを経営されている方が自分のショップグッズを作る場合などは便利そうですが、試しに買うにはなかなかシビアな価格だと感じました。。。

Webでも購入できるようです。

EMBOSSER STAMP | あなたの図案がエンボスになる。エンボッサー、エンボススタンプ作成
http://hightide.co.jp/embosser/

こちらの作家さんのブースにあった、QRコードを紙袋に印刷して展示するアイデア、とても良いと思いました!

QRコードってどうしても無機質になりがちなのですが、紙袋に印刷することでグッズっぽくなり、かわいさが出ます。

遠くからでも読み込めそうなサイズなのも効果的ですね。

戦利品②:スクラップブック

手紙社さんの本コーナーに陳列されていた個人のスクラップブックがとても興味深く、そのうちの1冊を購入しました。

『Picture of Passed Days』と書かれたアルバム

何のスクラップブックかというと…..

このように、1964年東京オリンピック当時のタバコのパッケージを採集した内容になっていました。

今のように健康に対する警告表示をする必要性も無かった時代なので、デザインの自由度が高く、印刷もとても綺麗です。

抽象形態を用いたデザイン、シンプルでとても可愛いですね!

タバコのパッケージの表面なので、決して大きくない面積ですが、グラフィックデザインの見本市のようになっています。

オリンピックの記念のピクトグラムを用いたデザインもあり、素敵です。

紙博ならではの、普段なかなか入手できない貴重な資料を購入することができたので、行って良かったです。

「wpDisquz」プラグイン導入。コメント欄をシンプルにしてみた

当サイトのコメント欄はWordpressデフォルト物を使用していたのですが以下のような不満点を感じてきました。

コメント欄の天地サイズが大きくスマートフォンで見たときにかなりスクロールしないとフッターまでたどり着けないために、ユーザビリティが良くない、という事です。

そこで、以下のサイトを参考にして「wpDisquz」というコメントプラグインを導入しました。

WordPressコメント拡張プラグインDisqus VS wpDiscuzを比較検証!
https://wpno.jp/2017/03/4525/

プラグインはデフォルトでは設定画面が英語のみなのですが上記のサイトで日本語化のためのファイルも配布しています。

導入してみて、デフォルトのコメント欄がwpDisquzに置き換わりました。

今のところ見た目はコンパクトでとても良い感じです。

しばらく使用してみようと思います。

※コメントを記入する際、スクリーンネームとメールアドレスの入力を必須で求められますが、メールアドレスは公開されません。