Adobe Illustratorでツールパネルの文字サイズなど、UIを大きく表示する方法

学校でIllustratorの講師をしているのですが、スクリーンでデモンストレーションをする際や、受講生が高齢の方などの場合に、Illustratorの画面に表示されるツールパネルのアイコンや文字サイズなどの表示が小さくて「わかりにくい」「操作しづらい」という声をいただきました。

環境設定でUIのサイズを変更する方法を教えてもらったのでご紹介します。

デフォルトの表示サイズ

デフォルトだとこのような感じです

慣れていない方にはツールを探すのも一苦労。

UI変更の方法

メニューバーから環境設定を開く

ユーザーインターフェースの項目を開きます。

UIスケールを最大にする

UIスケールのスライダーを最大に変更します。

Illustratorを再起動する

UIスケールを変更した後はアプリケーションの再起動が必要になります。

再起動するとUIが大きくなっている

再起動すると、UIが大きくなりました。

初めの画像と比べてみてください。

メニューバーの文字サイズは変わらない

UIスケールを拡大しても、メニューバーの文字サイズは変わらないので、その点は注意が必要です。

Illustratorのツールパネルの文字サイズが見づらいと感じる方は、試してみてください。

Googleドライブからファイルをダウンロード出来ない時の解決法

Googleドライブにアップしてある複数のファイルをダウンロードしようとしたのですが、圧縮の際にエラーが表示されてダウンロードできない現象が起きてしまいました。

解決法

Google Chromeのブラウザを使っていて、ダウンロードができない状態だったので、ブラウザをSafariに変えたところ、無事に圧縮もダウンロードもできました。

詳細な原因は不明ですが、Chromeにはアドブロックなど、色々なプラグインを入れていたのでどれかが原因なのかもしれません。

当方はMac環境だったのでSafariで試しましたが、Googleドライブからデータをダウンロードできない方は、ブラウザを変えてみると解決するかもしれません。

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セブンイレブンのネットプリント(netprint)で1円でも安くプリントアウトする方法

コンビニプリント、セブンイレブンのネットプリントなどで、同じ文書を複数枚プリントアウトするとき、少しでも安くする方法をご紹介します。

通常の価格

例えば、A4サイズ、白黒のPDF文書をネットプリントでプリントアウトをする場合、1枚あたり20円かかります。

20枚プリントアウトをすると

20円×20枚=400円

となります。

白黒ということを考えると結構高く感じますよね。

これを少しでも安くする方法が以下になります。

少しでも安くする方法

それは、1枚目だけネットプリントでプリントアウトをし、残りの部数は1枚目をコピーすることでプリントアウトをする、というものです。

コピーの場合、白黒1枚10円なので、先ほどと同様の仕様で、1枚目をネットプリント、残り19枚をコピーにした場合、

20円+10円×19枚=210円

となります。

全てをネットプリントでプリントしたときよりも190円お得になりました!

もちろん、コピーの方が、コピー台の汚れを拾ってしまったり、かすれたりとネットプリントするよりはクオリティが下がる可能性があります。

文字だけの場合はあまり気にならないかと思いますが、写真やイラストなどを使用している場合、グラデーションなどが上手く出ないかもしれません。

クオリティをそこまで求めない場合はかなりお得になりますので、参考にしてください!

おまけ(枚数ごとの価格表)

セブンイレブンのnetprintを使用した際の枚数ごとの価格を表にまとめました。(2024年7月3日現在)

仕様:A4サイズ/白黒印刷

印刷枚数(枚) 全てをネットプリント 1枚目ネットプリント/残りを白黒コピー 差額
1 ¥20 ¥20 ¥-
5 ¥100 ¥60 ¥40
10 ¥200 ¥110 ¥90
20 ¥400 ¥210 ¥190
30 ¥600 ¥310 ¥290
40 ¥800 ¥410 ¥390
50 ¥1,000 ¥510 ¥490

仕様:A4サイズ/カラー印刷

カラーはB5、A4、B4はネットプリントが1枚60円/カラーコピーが1枚50円となります。

印刷枚数(枚) 全てをネットプリント 1枚目ネットプリント/残りをカラーコピー 差額
1 ¥60 ¥60 ¥-
5 ¥300 ¥260 ¥40
10 ¥600 ¥510 ¥90
20 ¥1,200 ¥1,010 ¥190
30 ¥1,800 ¥1,510 ¥290
40 ¥2,400 ¥2,010 ¥390
50 ¥3,000 ¥2,510 ¥490

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EPSON PX-S7050で黒インクのみがかすれる場合、応急処置的にプリントアウトする方法

EPSONのインクジェットプリンター、PX-S7050を使用しているのですが、黒いインクがかすれて文字などがうまくプリントアウトできない症状が起きてしまいました。

期限切れインクを購入して使っているので、インクタンクの中のインクそのものが原因だと思いますが、ヘッドクリーニングをしてもきれいになりません。

とはいえ、ブラックインクを丸ごと取り替えるのはまだもったいない。

そんなとき、印刷品質を「高精細」にしたところ、最低限綺麗にはプリントできるようになりました。

「普通」モードの場合、黒い色(文字など)は黒インクのみで印刷しているようなのですが、「高精細」にすると、黒い場所もCMYK全てのインクを使ってプリントされるようです。

これで、黒インクが不調でも他のインクでカバーされるようになりました。

ひとまずこの方法でしのいで、今使っているインクが無くなったら一旦純正の新品インクに替えようと思っています。

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A P-OTF、Std、Pr6、Pr6Nなど…モリサワのフォントについている英数字の意味をまとめました

A P-OTFA-OTFStdPr6Pr6N、など、モリサワのOpenTypeフォントについている英数字について、いつも何だか良くわからずにインストールしたり使用したりしているので、その意味を調べてまとめてみました。

モリサワのOpenTypeフォントについている英数字とは?

IllustratorやInDesignでフォントを選ぶ際にフォント名の前後についている英数字です。

Illustratorでのフォント選択画面

例えば以下のような、パターン

A P-OTF A1ゴシック Std

A1ゴシック」がフォント名なのでその前についている「A P-OTF」 や 後ろについている「Std」 という英数字です。

モリサワのWebサイトやnoteなどを参考に英数字の意味をまとめてみます。

フォント名の“前”についている英数字について

A P-OTF

  • OTFはOpenTypeフォントを意味する
  • A P-OTF で始まる書体は「AP版書体」を表す
  • 「AP版書体」とは、和文・欧文のペアカーニングと最新のIVSに対応している書体のこと
  • 2015年に登場。以降のOpenTypeフォントは全てこの「AP版書体」となっている

ペアカーニングとは、隣り合う文字の組み合わせごとに設定されている「文字詰め情報」のこと。

IVSとは異体字をより正確に表示する技術のこと。

適切な文字詰めと異体字の表示ができるフォント、ということになります。

A-OTF

  • Adobe規格の文字セットのフォント
  • A P-OTFフォントとの互換性は無い

「A-OTF リュウミン」と「A P-OTF リュウミン」は、文字の形は似ていても互換性は無いということです。

U-OTF

  • UはU-PRESSを意味する
  • U-PRESSとは、共同通信社による文字コードのセット
  • おもに報道関係に使われる

新聞や週刊誌、テレビ報道などに使われるイメージでしょうか。

報道以外のデザイン業務で選ぶ必要は無さそうですね。

UD-OTF

  • UDは「ユニバーサルデザイン書体」を表す
  • 「ユニバーサルデザイン書体」とは「読みやすさ」や「読み間違えの少なさ」を目指した書体
  • 高い視認性と可読性

企業のパンフレットや官公庁の書類など、多くの方に読まれる媒体に適している「ユニバーサルデザイン書体」。

私も良く使います。

フォント名の“後”についている英数字について

Std

  • 文字セットの仕様を表す
  • Std仕様(Adobe-Japan 1-3準拠)は9,354文字を収録

Pro

  • 文字セットの仕様を表す
  • Pro仕様(Adobe-Japan 1-4準拠)は15,444文字を収録

StdN

  • 文字セットStdにNが追加された形式
  • Nは“漢字の字形が2004年に改定されたJIS規格に対応している”ことを表す
  • Nあり、とNなし、では同じ文字でも字形が異なる場合がある

Pr5

  • 文字セットの仕様を表す
  • Adobe-Japan1-5準拠、2,0317文字を収録

Pr6

  • 文字セットの仕様を表す
  • Adobe-Japan1-6準拠、23,058文字を収録

Pr6N

  • 文字セットがPr6、かつ、字形がN(漢字の字形が2004年に改定されたJIS規格に対応)であることを表す

Min

  • コミック等での使用に適したポップな装飾書体の文字セット
  • 収録字数が5,000字以下と少ない
  • MinとMin2がある(収録字数の違い)

まとめ

  • 基本的には文字詰めや異体字が豊富なA P-OTFを使用する
  • 文字セットが多いフォントがあればそれを使う(Pr6など)
  • N付きのフォントとN無しのフォントは、字形が異なる場合があるので注意
  • Stdは収録文字数が少ない替わりに、独特な凝ったデザインのフォントがある

記事に間違っている箇所があればコメントなどで教えていただけたら助かります。

参考サイト

AP版書体について – Home https://mp-support.morisawa.co.jp/hc/ja/articles/26935103784857-AP%E7%89%88%E6%9B%B8%E4%BD%93%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6(2024/07/02アクセス)

A-OTF?Pr6? メニュー名からわかる! フォントの仕様と選び方|モリサワ note編集部 https://note.morisawa.co.jp/n/n1221b67fd50f(2024/07/02アクセス)

Std、Pro、Pr6、Nってなに?意味を知って賢くフォントを選ぶ!フォント名による違いと使い分け徹底解説|ヒラギノフォント公式note https://note.screen-hiragino.jp/n/n677df9b54262(2024/07/02アクセス)

ゼロから学ぶ「フォントのしくみ」③:Std、Pro、Pr5、Pr6……フォントの文字セットとは?|フォントワークス × Monotype 公式note https://note.fontworks.co.jp/n/nac674af6beb1?gs=c353c9fc7e39(2024/07/02アクセス)

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