モリサワの2023新書体「つぶてん」を使ってポップな雰囲気のイベントバナーをデザインしました

モリサワの2023年の新書体、「つぶてん」を早速使ってイベントのバナーを作ってみました。

「つぶてん」とは

明るく元気な印象の見出し用太ゴシック風デザイン書体です。コロコロとした印象のかなに安定感のある漢字を合わせており、可愛らしさの中に真面目さを感じさせます。動画テロップやパッケージ、ポスターの見出しなどで、キャッチーな印象を与えます。

つぶてん | 2023 モリサワ新書体 | 株式会社モリサワ https://www.morisawa.co.jp/topic/upg2023/detail/tsubuten/
引用:モリサワ公式サイト

「つぶてん」はとてもポップな雰囲気の書体です。

ウェイト(太さ)は「H」のみですが、漢字もしっかりセットになっています。

「つぶてん」を使ったデザイン

これを使って作ったのがこちらのイベントのバナーです。

百年(ペンニョン) at 高麗博物館
NOジェノサイドのワッペンをつくって、かたろう!
関東大震災朝鮮人虐殺と植民地主義
ミニレクチャー+ワークショップ

イベントのWebサイト

「つぶてん」を使ったバナー

どんなイベント?

私が参加している百年(ペンニョン)主催のイベントです。

大久保(東京都新宿区)の高麗博物館という場所で、NOジェノサイドの願いを込めたワッペンを作りながら、関東大震災で起きた朝鮮人虐殺事件と植民地主義についてかたりあおう、という内容です。

デザインのコンセプト

シリアスなテーマですが、できるだけ若いお客さんにたくさん参加してほしい、という思いがあったので、ポップなテイストでデザインをしました。

「つぶてん」は、可愛らしさがありながらも、しっかりとしたウエイトの太さで可読性も高いのでイベントのバナーにピッタリだと思いました。

背景のイラストは、様々な形のワッペンのシルエットをグラデーションをかけて入れることで、「多様性」を表現しています。

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今後も、色々なデザインで使ってみたいと思います。

Illustratorの生成AI機能を使って色々なアイコンやピクトグラムを生成してみた/トイレ、車、人、地球、など

Illustrator 2024(ver.28)から搭載された生成AI機能。

テキストを入力するとベクターイラストを生成してくれます。

今回は実験として、アイコンやピクトグラムを生成してみました。

基本的な設定

プロパティパネルの「テキストからベクター生成(Beta)」のパネルを展開し、

「種類」の箇所を今回は「アイコン」にします。

そして「プロンプト」のところに生成するベクターの説明(テキスト)を入力します。

長方形ツールなどで、範囲を設定してから生成するのが良いみたいです。

トイレのピクトグラム

プロンプト:Toilet pictogram

プロンプトは英語で入れています。

3種類表示されるなかで、自分が気に入ったものを掲載しています。

なかなか良いのでは無いでしょうか。

次はモノクロで生成してみます。

プロンプト:Toilet pictogram monochrome

怪しいクオリティですね、、、、。

車のピクトグラム

プロンプト:Car pictogram front

正面向きのものから。

車には見えますが、もう少し手直しした方が良さそうです。

モノクロになっているのは前の設定を引き継いでいるのでしょうか。

プロンプト:Car pictogram side

人間のピクトグラム

まずは男性のピクトグラムを生成してみます。

プロンプト:Male pictogram

ネクタイやスーツ、髪型の部分があいまいですね。

プロンプト:Female pictogram

突然カラーになりました。モノクロにしてみます。

顔だけになりました

龍(ドラゴン)

2024年は辰年なので、龍を生成してみます。

プロンプト:Dragon pictogram

中華っぽいデザインですね。

3Dプリンター

プロンプト:3D printer pictogram

3Dプリンターを持っていないので正解がわからないのですが、どうでしょうか?

スニーカー

プロンプト:Sneakers pictogram

一部、線が消えていますが、クオリティは高いです。

ペットボトル

ビルのアイソメトリックアイコン

プロンプト:Plastic bottle pictogram

3D風で描かれたアイソメトリックアイコンを作ってみます

プロンプト:Building icon isometric

謎の欠けている部分がありますが、クオリティは高いです。

地球のアイコン

プロンプト:Earth icon color

よく見ると怪しいですが、パッと見はいい感じです。

木のアイコン

プロンプト:Tree icon

カラフルなアイコンができました。

まとめ

プロンプトの言葉を工夫すればもう少し思い通りにイラストを生成できるかもしれません。

引き続き、色々試してみたいと思います。

[映画感想]「ロード・オブ・カオス」/Mayhemのユーロニモスを主役とした、救いなき青春のブラックメタル物語

ノルウェーの超有名ブラックメタルバンドMayhem(メイヘム)のフロントマン、ユーロニモスを主人公とした映画「ロード・オブ・カオス」をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
あらすじや感想をご紹介します。

映画「ロード・オブ・カオス」公式サイトより

Amazon.co.jp: ロード・オブ・カオス(字幕版)を観る | Prime Video
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%82%B9%EF%BC%88%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88%EF%BC%89-%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%B3/dp/B099P1YD9M

あらすじ

それは狂乱の青春が辿り着いた絶望の果て。
1987 年、ノルウェー・オスロ。19 歳のギタリスト、ユーロニモスは、ヴォーカルのデッドたちとともに「真のブラック・メタル」を追求する全く新しいバンド「メイヘム」の活動に熱中していた。デッドは、ライヴ中に自身の身体を切り刻み、観客にその血をかけた上、豚の頭を投げるなどの行為を繰り返し、その過激さもあって「メイヘム」は熱狂的にブラック・メタル・シーンに受け入れられる。しかしある日、デッドはショットガンで頭をブチ抜き、自殺を果たした…。発見者のユーロニモスは、親友の脳漿が飛び散る遺体の写真を撮り、頭蓋骨の欠片を友人らに送付し、喧伝することでカリスマ化。レコードショップ「ヘルヴェテ(地獄)」を根城に、“誰が一番邪悪か”を競うインナーサークルを作り、王として君臨するようになる。しかし、メンバーのヴァーグが起こした教会放火を契機に、主導権争いは熾烈化。歯止めが効かなくなった果て、彼らですら想像しえなかった狂乱が待ち受けていた。

イントロダクション – 映画『LORDS OF CHAOS ロード・オブ・カオス』公式サイト https://lordsofchaos.jp/introduction.html

面白かった点

ブラックメタル伝説のエピソードが映像作品に!

私は10代のころからヘヴィメタルが好きで、ずっと聴いています。

本作で描かれるMayhemやBurzum、ブラックサークル(インナーサークル)のエピソードは初めて知った時は「ブラックメタルはここまでするのか!」と衝撃を受けました。
そのエピソードが、(映画用に演出されているとは思いますが)映像作品で見られる事は非常に価値があると感じました。

登場する人物名や、キーワードも、ブラックメタルに詳しい方にはお馴染みのものばかりなので、映画に登場するとリスナーとしては感動します。

ユーロニモス、デッド、カウント、ファウスト、ヘルハマー、などの人名や、
インナーサークル、ヘルヴェテ(レコード屋)、ケラング(メタル雑誌)、コープスペイント、デスライク・サイレンス(プロダクション)

などのキーワードを映像で見られるとは!

映画としてのクオリティも高い

音楽は当然、MayhemやBurzumなど、その他有名なメタルの曲が使われるのですが、映像や脚本のクオリティも高く、ただの音楽B級映画ではなく、ホラー/サスペンス映画としてもしっかりと完成されていました。
見応えがあります。

どことなくユーモラス

決して愉快な話では無いのですが、主役のユーロニモスがややヘタレに描かれていたり、要所要所にユーモアがあります。

青春を感じる

登場人物たちは過激な行動をしていますが、彼らの年齢はまだ20代半ば。
何者かになりたいけど、まだ何者でもない自分、に対しての葛藤を感じます。

ユーロニモスとデッド、ユーロニモスとヴァーグの関係性は、友情や才能への嫉妬、などを感じ非常に青春を感じます。

オススメしづらい点

暴力的でグロテスク

ブラックメタルに詳しい方は言わずもがな、初見の方もあらすじを読んでいただければわかるように、かなりグロテスクです。
現実でも同じ様な行為をしていた(言われている)のである意味リアルなのですが、映像で見ると衝撃度が高いです。

主人公たちの犯罪行為

主人公であるユーロニモスや、ヴァーグなど、インナーサークルのメンバーが行う、教会放火などの犯罪行為は、映像で観るとより悪質さを感じ、普通に気分が悪くなりました。

救いが無い

ストーリー的にも救いがない感じで終わるので、爽快感などありません。
この後味の悪さまで含めて、ブラックメタルらしい、とは思いますが。

まとめ

救いが無い作品ですが、ブラックメタル好きにはかなりオススメできる作品です!
ブラックメタルを知らない方でも、ダークな雰囲気や救いがないストーリーを求めている方は、見たら楽しめると思います。

満足度

90点/100点満点中

ブラックメタル好きとしてはこの点数です!

本映画と関連する音楽作品

De Mysteriis Dom Sathanas / Mayhem

  • アッティラ(ボーカル)
  • ユーロニモス(ギター)
  • カウント・グリシュナック〈ヴァーグ〉(ベースギター)
  • ヘルハマー(ドラム)

メイヘムの1stスタジオアルバムです。映画内でもユーロニモスがこのアルバムを制作しているシーンが登場しますが、このメンバーで作られたアルバムは最初で最後となります。

ノイジーながらもほのかにメロディアスなギターリフと、かすれたボーカル、疾走するブラストビートはこれぞブラックメタル!という伝説的作品です。

私は2曲目の「Freezing Moon」という曲が、美しいイントロとそこからの疾走感のコントラストにより、好きです。

Burzum/Aske / Burzum

カウント・グリシュナック(ヴァーグ)による1人ブラックメタルプロジェクト、Burzumの1stアルバムと2ndアルバムをセットにしたコンピレーション。

ヴィーケネスは、可能な限りひどい音質でレコーディングすることを目論んでいた。

バーズム – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%A0

とのことで、かなりくぐもった演奏と、叫んでいるだけに聞こえるボーカルが、Burzumらしさ全開です。

映画でブラックメタルに興味を持たれた方は、ぜひ音楽も聴いてみてください!

[ふるさと納税]個人事業主もふるさと納税は得になる?楽天のシミュレーターで試算してみた

この時期になるとふるさと納税のCMなどをよく見かけます。
お得!やった方がいい!という声を良く聞くのですが、私は会社員ではなく、個人事業主として、自分で経費精算や確定申告をしています。
そんな自分も特になるのかどうか、いつも分からなかったので、調べてみました。

ふるさと納税で得になるか調べられるサイト

楽天ふるさと納税、のサイトにシュミレーターがあります。
こちらの詳細版シュミレーターに、確定申告した際の内容を入力することで、ふるさと納税の寄付上限金額がわかります。

【楽天市場】ふるさと納税|マイページ – 詳細版シミュレーター
https://furusato-nouzei.event.rakuten.co.jp/mypage/deduction-details/?l-id=furusato_pc_mypage_deductions_navi_details

シミュレーターを試した結果

昨年の確定申告の内容を入力したところ、私の寄付金上限金額は

0円

でした。

ふるさと納税をするメリットが無いということです。
やる前に調べてみてよかったです。

今回は昨年度の内容で試算しましたが、もしかしたら今年度以降はインボイス制度などの関係で、ふるさと納税を使うメリットが生まれるかもしれません。

ふるさと納税に興味がある方は、購入前にぜひシミュレーターで計算してみてください。

[読書感想]「正体」 染井為人/逃亡する死刑囚の少年が様々な人物の心を動かす長編ドラマ

染井為人さんの小説「正体」をAudibleで読みました。
面白かった点とイマイチだった点をご紹介します。

あらすじ・解説

埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死に逃亡を続ける彼の目的は? その逃避行の日々とは? 映像化で話題沸騰の注目作!

Audible版 あらすじ・解説より

面白かった点

脱獄した死刑囚の少年が逃亡先で出会う様々な人たちと
人間関係を築いていくドラマ性

章ごとに別の小説かと思うくらいシーンが変わるのですが、逃亡している少年が色々な登場人物と交流を深めていく描写が面白かったです。
少年と関わる人達も、自分自身が抱えてる問題を、少年との関わりの中で解消していくようにも書かれていて、一人ひとりの綴るドラマが印象に残りました。

個人的には、最初の方の、元不良の少年の話と、編集者の女性とのエピソードが面白かったです。

イマイチだった点

少年の結末

結末のネタバレになるので、具体的書くのは避けますが、こうなるのかぁ…。と個人的には思ってしまいました。筆者も読者の意見を気にされていたようで、あとがきでフォローが入っていました。

少年がスーパーマンすぎる

死刑が決まっていて脱獄する時点ですごいですが、関わった人たちを救っていく様子や、頭の良さなども優秀に書かれすぎていて、スーパーマンすぎない?と思ってしまいました。

中盤でちょっとダレる

新しい舞台→新登場人物→トラブル→少年が解決
というテンプレートが分かってくるので中盤はちょっとダレました。

警察側のドラマももう少し描いて欲しかった

とてもクセの強い刑事さんが出ていたのですが、あまり掘り下げされていなくて残念でした。

まとめ

最終章で、これまで少年と関わった人が勢ぞろいするシーンは、かなりグッときました。
長い物語ですが、それぞれの章が独立したストーリーといった感じなので、読みやすいと思います。
WOWWOWで実写ドラマも放映されたようなので、機会があったら見てみたいと思います。

満足度

70点/100点満点中

書籍版

正体 (光文社文庫) Kindle版