あざみ野フォト・アニュアル「とどまってみえるもの」を鑑賞!新時代の写真のあり方を問う展示

田園都市線のあざみ野駅から徒歩10分程度の場所にある『横浜市民ギャラリーあざみ野』へ。

あざみ野フォト・アニュアル「とどまってみえるもの」という展示を観に行きました。

あざみ野フォト・アニュアルは毎年観に行っている企画展で、毎回キュレーションがとても良いので今年も期待していました。

今回は宇田川直寛、川島崇志、木原結花、チバガク、新居上実、平本成海、吉田志穂(敬称略)という、7名の作家による展示。

「これからの写真とは何か?」という問いに、それぞれの感性で応えているようで、大変刺激的な内容になっていました!

写真撮影OKでしたので、会場の雰囲気をご紹介します。

ギャラリーのサイトに、作家へのインタビュー動画がありましたのでそちらのリンクもご紹介します。

川島崇志

木材にも写真が印刷されています!
写真に文字がプロジェクターで投影されている

宇田川直寛

平本成海

地方の新聞に掲載されている写真をコラージュして作っている作品。

チバガク

新居上実

木原結花

吉田志穂

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勝井三雄展「視覚の共振」宇都宮美術館|シャワーのごとく降り注ぐ1000点以上のグラフィックデザイン!

2019年04月14日~06月02日まで、宇都宮美術館で開催されたグラフィックデザイナー勝井三雄さんの作品展、「視覚の共振」を観に行きました。

ポスター、書籍、雑誌、VI/CIなど、1000点を越えるデザイン制作物が展示されており、グラフィックデザインのシャワーをあびているような体験ができました。

写真と共に展覧会の雰囲気をご紹介します。

Contents

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「日本のグラフィックデザイン2019」で最新の日本グラフィックデザインを学ぶ!

2019年7月27日、トーキョーミッドタウンのデザインハブで開催されていた「日本のグラフィックデザイン2019 」の展示を観に行きました。

どんな展示?

日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が発行する年鑑『Graphic Design in Japan』の2019年版に掲載される作品の中から、約300点をピックアップして、ポスターやステーショナリーなどの実物を中心に展示した展覧会です。

観に行った動機

私は毎年、日本のグラフィックデザインの潮流や流行を勉強するために観に行っています。

会期

2019年6月20日(木)~8月7日(水)11:00‒19:00/会期中無休・入場無料

会場

六本木にあるトーキョーミッドタウンの5F「東京ミッドタウン・デザインハブ」にて入場料無料で開催されています。

内容

ミッドタウン・デザインハブ
「にんげんレストラン」のグラフィック
「にんげんレストラン」のグラフィック
「デザイン あ展」
「print & print」
good design companyによるお茶ブランドのデザイン
会場風景
ポスターは中央にこのように展示されています
亀倉雄策賞を受賞した「Osaka Metro」のグラフィック
kigiの渡邉良重によるパッケージデザイン
クリアケースをスライドすると服のデザインが変化する
「ブリジットライリー展」の展示デザイン。菊地敦己さんによるもの。素麺などもあります
色部義昭さんによる「リキテックス」のデザイン。これかなり好きです
クッキーのパッケージデザイン
有機的な化粧品のパッケージデザイン。とても素敵です
「中尾清月堂」。タイポグラフィを用いたどらやきのパッケージデザイン
「京都水族館」のお土産チョコレート
この方は展示台までしっかりデザインしています
「アルヴァ・アアルト展」カタログ
マスキングテープブランド「mt」のデザインブック
「フィリップ・ワイズベッカー作品集」。葛西薫さんによるブックデザイン
「音楽ノート」
「山小屋の灯」。菊地敦己さんによるブックデザイン
「野生のベリージャム」
「WONOBI」古美術の記録集。菊地敦己さんによるブックデザイン
工藤強勝さん著・デザインの「文字組デザイン講座」
「東京造形大学2019」学校案内。高田唯さんによるブックデザイン
7色に光を反射する名刺デザイン
分厚いボール紙を用いたフライヤーデザイン
「建築家・安井武雄展」のフライヤー。こちらも分厚いボール紙を使用しています
「(有)常磐土木」の軍手や名刺のデザイン
山にまつわる写真企画のDM。ハガキが山型にカットされています
自主制作の分度器と一体化した定規
新聞広告
「資生堂」ポスター
「富山県立美術館」ポスター
「女子美術大学」ポスター。林規章さんのデザインはとても好きです
壁面の展示風景
よく見ると「梅」の漢字が浮かび上がります
こちらも資生堂のポスター。とてもカッコイイです
音楽レーベルの通販サイト用ステッカー。牧寿次郎さんによるデザイン
「HB Gallery」ポスター
田部井美奈さんによる自身の展覧会告知ポスター
「歌舞伎のモノコト展」ポスター。歌舞伎を連想させる色と抽象形態の組み合わせが素敵です
「京都六条 薫玉堂」のポスター
「はじまりの線刻画展」ポスター
ISSEY MIYAKE「PLEATS PLEASE」のポスター。プリーツがついた布がタコを連想させる形でレイアウトされています
ISSEY MIYAKE「me」のポスター。シャツにストライプ状の折り目がついています
シュールな魅力があるポスター
展覧会「THEORY OF THE ELEMENTS」の告知ポスター
武蔵野美術学院のポスター
武蔵野美術学院のポスター
「JAGDA東北地域大会2017岩手」イベントポスター
「2018 HAKUHODO Design Summer Camp」イベントポスター
「東京」という漢字が東京タワーとスカイツリーの形に組み合わされたデザインのポスター
「越後亀紺屋 藤岡染工場」ポスター
「エンジン01 in 釧路」イベントポスター
「ダンスコ」ブランドイメージポスター

こんな人にオススメ!

  • デザインを勉強中の学生さん
  • 駆け出しのグラフィックデザイナーさん
  • デザインを教える立場の講師の方

日本を代表するグラフィックデザイナーの制作物を入場無料で観られるので、行って損は無い展覧会です!

おまけ:図書館「リエゾンセンター・ライブラリー」

今回の会場であるミッドタウン・デザインハブ内にリエゾンセンター・ライブラリー 【 Liaison center Library 】という図書室ができていました。

閲覧用のテーブルと椅子、wifiや電源なども用意されていてちょっとしたコワーキングスペースのようになっています。

広くて快適

窓からの眺めはとても良く、開放的な空間です。

収蔵図書の一例。様々なデザインにまつわる本が並び、室内で自由に読むことができます。

リクエストに応じて新規で本の入荷などもされているようです。

開館日・時間が不定期なので以下の公式サイト・SNSなどでご確認のうえ、訪れてください。

本のラインナップはこちらから
https://librize.com/jdp


Graphic Design in Japan 2019

横田大輔展「Room. Pt. 1」:写真を再定義するイメージのオブジェ

2019年5/14~6/22まで、銀座のガーディアンガーデンで開催される横田大輔さんの写真展「Room. Pt. 1」へ。

「The Second Stage at GG」と題された展示企画シリーズで、ガーディアン・ガーデンの公募展入選者たちのその後の活躍を紹介する内容になっています。

今回の横田さんの展示、写真とは何か?に挑戦するかのような圧巻の展示でした。

個々の作品解説は殆ど無いにも関わらず、作品自体がメッセージを発しているようなオーラを感じました。

会場奥に展示されていた黒いモノリスのような作品がディストピア感抜群で、この展示を象徴しているように感じました。

入り口看板
会場風景
モニターを複数台使用した映像作品
動画
動画
まるで鉱物の様なテクスチャーを持つ写真
写真の集合体
写真(イメージ)が融解して混ざっている様なグラフィック
人らしき物が見える
有機的なだけでなくデジタルノイズの様なジャギーも入っている
奥にある黒いモノリス
もはや写真というよりオブジェです
黒いモノリスの表面

横田大輔さんの写真集

CORPUS

site/cloud

MATTER/BURN OUT

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色部義昭展「目印と矢印」:亀倉雄策賞を受賞したインフォグラフィックス

2019年4/4~5/21まで、銀座のクリエイションギャラリーG8で開催された色部義昭さんの作品展へ。

第21回亀倉雄策賞の受賞記念展である本展では、Osaka Metroのサインシステムや市原湖畔美術館東京都現代美術館などのVI(ヴィジュアルアイデンティティー)、インフォグラフィックスなどが展示されていました。

こういった作品が亀倉雄策賞を受賞するのはとても嬉しいです!

会場内撮影可でしたので、写真で雰囲気をお伝えします。

エントランス
ポスター
会場1

市原湖畔美術館

千葉県にある市原湖畔美術館のVI、サインシステムのプロジェクト。

ロゴなどと共通でドットを使ったデザインになっています。

cof
フロアマップ
禁止行為を示すピクトグラム。ユーモアがあり可愛い
これらの文字やピクトグラムもドットやピクセルのイメージで統一されています
出口案内

DIC川村記念美術館

こちらも千葉県、DIC川村記念美術館のサインシステム。

ロッカーの案内
フロアマップ
円や正方形など、単純な矩形を組み合わせたデザインのピクトグラム

tette(テッテ) 須賀川市民交流センター

以下は福島県にあるtette テッテ 須賀川市民交流センターという施設のサインシステム。

お子様向けのサイン
ロッカーの案内
案内サイン
バス停の様なデザインの案内サイン
フロアガイド

天理駅前広場コフフン

奈良県天理市の天理駅前にある広場コフフンの地図やインフォグラフィックス

cof
開いた本の様なトイレサイン
ユニークです
マナーを記載したインフォグラフィックス
ポール状の案内サイン
子ども向け遊具のマナーサイン
コフフンの全体マップ。円形にカーブしたパネルにデザインされています
古墳状の施設がたくさんあります
地図を見るだけで実際にこの場所に行ってみたくなりますね

東京都現代美術館

2019年3月にリニューアルオープンした東京都現代美術館(MOT)のサインシステム。

案内サイン
フロアマップ
キャプション
フロアマップ
木の素材感を活かしたサインシステム
企画展示室への案内

富山県美術館

富山県美術館のフロアマップ。

オープンとクローズを示すデザインの時計
会場風景
こちらはどこのサインなのか確認しそびれてしまいました
このフロアマップも

Osaka Metro

大阪市営地下鉄Osaka Metroのロゴ・サインシステム。

会場風景
駅のサイン
ロゴはメトロの「M」の中に大阪の「O」を内包するようなデザインになっています
動画:ロゴマークのアニメーション
動画:ロゴマークのアニメーション
電車内にある表示板のデザイン
コンセプトムービー
コンセプトムービー
コンセプトムービー
コンセプトムービー
コンセプトムービー
動画:会場風景
動画:コンセプトムービー
会場風景

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色部義昭さんの作品集です。

デザインノート No.85: 最新デザインの表現と思考のプロセスを追う

特集記事で色部義昭さんのデザインが紹介されています。

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