InDesignに配置したIllustratorファイルが表示されない時の解決方法

InDesignに配置したIllustratorファイルが上手くプレビュー表示されない(真っ白に表示される)現象が起きたので、解決した方法をご紹介します。

症状

InDesignに.aiファイルをリンク配置した際に、InDesignにIllustratorのプレビューが表示されない。

原因

不明。
Illustratorの方でレイヤーの表示、プリント、なども確認。
別名で保存などをしても解決せず。

解決法

  1. Illustratorで、表示エラーが発生したファイルと同じ設定で新しいドキュメントを作成。
  2. 次に、問題のあるファイルからオブジェクトをコピーして、新しいドキュメントに「前面にペースト」。
  3. その後、この新しいIllustratorファイルをInDesignで再リンクすると、正しく表示されるようになる。

新規ドキュメントにコピー、ペーストして再リンクをしたら無事に表示されるようになりました。
最近同様の症状が時折出るのでこれからはこの方法で解決したいと思います。

追記

同様の症状が別のファイルでも起こったのでこの方法を試しました。

その際、Illustrator新規ドキュメントに、

アートボードの外にあるオブジェクトを一緒にコピー&ペーストすると非表示のまま。

アートボードの外にあるオブジェクトを選択せず、アートボード内のオブジェクトだけをコピー&ペーストすると表示される。

という事が起きました。

アートボードの外にオブジェクトを置くこと自体が悪いのか、アートボードの外に置いたオブジェクトに何か非表示にさせるような要素があったのかはまだ分かりません。

また、同様の症状が起きたら検証してみたいと思います。

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InDesignの合成フォントで、「ひらがな」と「カタカナ」に異なるフォントを設定する方法

InDesignの合成フォントで、ひらがなとカタカナを異なるフォントにしたい場合の設定がすぐに分からなかったので調べてみました。

合成フォントの例と共にご紹介します。

目標とする合成フォント

  • 漢字とカタカナ→凸版文久見出しゴシック 
  • ひらがな→秀英四号太かな
  • 英数字→Gill Sans/Bold

このような設定です。

日本語は、ひらがなだけを「秀英四号太かな」にしたいです。

InDesignでの設定方法

1.書式→合成フォント→新規→合成フォントの名前をつけてOK

新規合成フォントを作成

2.漢字とかな、半角欧数字を設定する

漢字とかな、英数字を設定

漢字とかなに「凸版文久見出しゴシック」、英数字に「Gill Sans MT/Bold」を110%で設定しました。

このままだとひらがなも文久見出しゴシックになっているので、、、

3.特例文字をクリック

特例文字のボタンをクリックします

4.新規をクリック

新規をクリック

5.新規特例文字セット→元とするセットひらがなを設定

元とするセットで「ひらがな」を選択。「カナカナ」にすることもできる

保存する。

6.ひらがなのフォントを変更する

最下部に「ひらがな」の設定が表示されるので、ここでフォントを設定します。

7.完成

完成しました。

まとめ

特例文字で追加をするので、初見だと悩みますね。

ひらがなとカタカナでフォントを変える意識がつくと、合成フォントにも広がりが出るので、今後は積極的に使用していきたいと思います。

Adobe InDesign バージョンごとの新機能まとめ|バージョン20.0(2024年10月)まで

Adobe InDesignのバージョンごとの新機能をまとめておきます。
Adobeのサイトでも一覧になっているページが無かったので作りました。
本記事では新機能の見出しを記載しますので、詳細はAdobeのサイトをご覧ください。

InDesign バージョン 20.0(2024年10月)

  • 境界線を越えて画像を拡張することで複雑な編集を自動化
  • シンプルなテキストプロンプトでの画像の生成
  • InDesign ドキュメントを Adobe Express に書き出し
  • MathML サポートを使用してドキュメントに数式を追加
  • HTML5 パッケージへの書き出し
  • クラウドドキュメントのワークフローの機能強化
  • コンテキストタスクバーによる集中的な創作
  • 「スプレッドを隠す」の機能強化
  • アクセシビリティの最新情報
  • UXP の機能強化

機能の概要は以下のページにまとめられています。

InDesign の機能の概要(2024年10 月リリース)
https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2025.html

InDesign バージョン 19.4(2024年4月)

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024-2.html

InDesign バージョン 19.3(2024年3月)

  • InDesign でのユーザー設定の書き出しと読み込み

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024-1.html

InDesign バージョン 19.0 (2023年10月)

  • 複数のテキストフレームのスタイルの自動設定、スタイルパックの作成および管理
  • 公開ドキュメント内のテキストを検索して分析をカスタマイズする
  • JPEG および PNG の書き出しでのファイル名のサフィックス
  • スプレッドを隠す
  • デフォルトのシェーピングエンジンとしての Harfbuzz(多言語対応コンポーザー)

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2024.html

InDesign バージョン 18.5(2023年7月)

  • ドキュメントをレビュー用に共有
  • UXP を使用した InDesign プラグインの作成

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023-2.html

InDesign バージョン 18.4(2023年6月)

  • 公開されたドキュメント内のテキストを検索する

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023-1.html

InDesign バージョン 18.0(2022年10月)

  • スタイルの自動設定(テクノロジープレビュー)
  • Illustrator と InDesign 間での効率的なコピーとペースト
  • InDesign でサポートされる新しいグラフィックフォーマット
  • ページやスプレッドを選択範囲の直後に簡単に複製
  • UXP スクリプティング
  • InDesign ドキュメントのプレビュー

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new/2023.html

引き続き、更新があったらこの記事に追記してまいります。

出典

新機能と機能の強化 | InDesign の最新リリース
https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/whats-new.html

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InDesignで半角スラッシュ「/」後の半角スペースを検索するワイルドカード文字列をご紹介します。
偶に、URLの文字列の中に不要な半角スペースが入っていたりするのでそれを発見する時に使用します。

例えばこの様な例です

https:// watanabedesign511.info/

//とwの間に半角スペースが入っています。この状態だとURLと認識されないので問題があります。

検索文字列

/ 

WordPressだとうまくコピペできなかったのですが、

半角スラッシュ + 半角スペース + ワイルドカード:欧文アルファベット文字

です。

ワイルドカードは検索文字列のボックスの右隣の@マークのボタンを押すと選べます。

検索置換ボックスはこのようになります

良ければ参考にしてください。

InDesignではフォントのアウトライン化をしない方が良い/事故無くデータを印刷するために

以前の記事で、InDesignでフォントのアウトラインを取る方法を書きましたが、SNSを見ていたら

InDesignではフォントのアウトライン化はしない方が良い

というTweetを目にしましたのでまとめておきます。

アウトライン化すると文字の効果が消える

アウトライン化すると詰めが変わったり書式が飛んでしまうことも

InDesignでフォントのアウトライン化を求めるような印刷会社だったら替えてもらう方が良い、とまで書かれています、、、!

InDesignでアウトライン化をしないで入稿するためには

1.PDFで入稿する

PDF入稿であれば、フォントをアウトライン化せずにすみます。

2.indd入稿の場合、和文は印刷会社が持っているフォントを使用する

印刷会社が持っている和文フォントを使えば、アウトライン化をする必要がありません。(※欧文フォントはパッケージの際にコピーされる)

Morisawa Fonts(旧モリサワパスポート)やフォントワークスのLETSなど、大手企業のフォントサブスクリプションサービスのフォントであれば、対応している印刷会社が多いです。

制作を始める前に、印刷会社に確認しましょう。

3.Google Fontsなど、フリーの日本語フォントを使用する

Google Fontsなどでダウンロード可能なフリーの日本語フォントを使用すれば、入稿時にフォントも一緒に渡せます。

まとめ

フォントのこだわりも重要ですが、やはり作成したデザインデータが事故無く印刷されることがプロとしては必須だと思います。

私も改めて、今後InDesignでデータを作成する際にはフォントの選び方により一層注意したいと思います。

Header: Gerd AltmannによるPixabayからの画像