【赤羽岩淵】「荒川知水資料館アモア」レポート|川に関する珍しい資料が満載!一方で惜しい部分も【博物館】

赤羽岩淵にある「荒川知水資料館アモア」へ行ってきました。感想を写真と共にご紹介します。

荒川知水資料館 amoa
https://www.ara-amoa.com/

荒川知水資料館アモア

行って良かった点

荒川の歴史がわかる

川に特化した資料館は珍しく、荒川の成り立ちを知ることができる点がとても興味深かったです。

入場無料の施設とは思えないほど展示が充実している

特に2階の展示パネルやジオラマのクオリティが高く、無料の施設であることが信じられないほど充実していました。

時代ごとの荒川の地形図がアクリル板にプリントされている。重ね合わせることで変化がわかる展示
ジオラマのクオリティがすごい!

図書室がある

3階には川にまつわる資料を集めた図書室があります。また、1階にも本棚がいくつかあり、ここでも川に関する資料を読むことができました。他では見かけない珍しい本が多く、楽しめました。

残念だった点

朝鮮人労働者についての記載が少ない

私は関東大震災時に起きた朝鮮人虐殺事件についてリサーチしています。

他の資料では、荒川放水路の工事に朝鮮人労働者が多く関わっていたと記載されています。そのため、アモアでもこの点について詳しく知ることができるかと期待していましたが、館内では朝鮮人労働者に関する記載がほとんど見られなかったのが残念でした。

館内や周囲の写真

荒川のすぐ脇にあります
荒川の景観

展示パネル
ジオラマ
ジオラマ

屋上にある模型
屋上からの景色。青い建物が現在使用されている水門
屋上からの景色
雨を測定する機械

全体的に、ユニークな資料館だと感じました。また、荒川について調べる際には再訪したいと思います。

住所と地図

荒川知水資料館アモア

〒115-0042 東京都北区志茂5丁目41−1

【デザイン】活字と最新技術が融合!「市谷の杜 本と活字館」初訪問レポート【博物館】

市ヶ谷にあるDNP(大日本印刷)が運営する博物館「市谷の杜 本と活字館」へ初めて行ってきました。

市谷の杜 本と活字館
https://ichigaya-letterpress.jp/index.html

文字や紙、印刷に興味があるデザイナーさんに非常におすすめの素晴らしい施設でしたので、感想をご紹介します。

市谷の杜 本と活字館

行って良かった点

1. 文字や製本についても知れる点が面白かった

製本器具の実物を見たり、上製本の分解された展示を見ることで、本への知識が深まりました。

製本器具のコーナー

2. 本を読めるコーナーが充実

「デザインのひきだし」のバックナンバーが読めるのは非常に良かったです。興味はあっても手に取る機会が少ないので、貴重な体験でした。

3. 充実の企画展

企画展「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」が、今の自分にとてもタイムリーな展示でした。
紙見本を無料でもらえたり、塗工紙や中質紙といった紙の種類を解説してくれるパネルが充実しており、全紙をそのまま展示するなど、頭で理解していたつもりの知識を体感として学べました。

企画展「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」

4. 最新技術とレトロな雰囲気の融合

液晶パネルやタッチパネルなど、DNPの技術を活かした展示が素晴らしかったです。レトロな印刷文化と最新技術を同時に体験でき、充実感がありました。

タッチパネルで活字の「文選」を体験できるインタラクション

5. リーズナブルな喫茶コーナー

1階にはコーヒーや軽食を販売している喫茶コーナーがありました。コーヒーは160円からとリーズナブルで、飲食スペースも用意されているので、展示の後に一息つけます。

展示を見た後、コーヒーを買って休憩スペースで一息つきました

その他、感じたこと

駅からは少し歩く

市ヶ谷駅から徒歩15分ほどで、坂道もあるので少し歩く印象です。ただ、途中には地域ならではの飲食店が並んでいるので、ランチや軽食を楽しむつもりで訪れるのも良いかもしれません。

学生の団体が多かった

平日は社会科見学的な中高生(?)の団体がいくつか見学していました。学生のうちからこのような展示に触れられるのは羨ましいと感じる一方で、活版印刷などの体験系は学生の列ができていて、一人で訪れた私は少し参加しづらい雰囲気でした。次回は、もっとゆっくり見られるタイミングで訪れたいと思います。


「市谷の杜 本と活字館」で学んだこと

  1. ハードカバーの糸かがり製本
     機械を使う場合、糸を複数本使用して製本する。
  2. 微塗工中質紙の変色リスク
     スマッシュやHSハミングなどの微塗工中質紙は変色の可能性がある。
     → 中質紙は全般的に変色しやすいことが分かりました。
  3. 新宿の「フコクペーパーサロン」
     新宿にある「フコクペーパーサロン」という施設では、様々な紙見本が見られるらしい。
     → 今度訪れてみたいです。
  4. 「デザインのひきだし」50号付録「現代日本の印刷加工大全」がすごい!
     → 本誌より分厚い付録に印刷加工の見本が実物で綴じられており、ぜひ欲しくなりました。

気になった本

館内で見たり、販売されていた本の中で気になったものをまとめておきます。写真をクリックすると購入先に飛びます。

デザインのひきだし50 「現代日本の印刷加工大全」

毎回付録が豪華なデザインのひきだしですが、この号は特にすごかった!ぜひ欲しいです。

各種金銀&濃い墨編 オフセット印刷サンプルBOOK
油性・UVオフセット印刷での各種青金・赤金・銀、その上・下にCMYK印刷、 そこにグロスニス・マットニス・グロスPP・マットPPなどの表面加工テストや 各種濃い墨&マット墨の印刷見本をさまざまな紙に。

金インクや銀インクなどを印刷するとどう見えるか?用紙ごとに実物の印刷見本が収録されており、印刷仕上がりのイメージをつかみやすい!

図書館のための簡単な本の修理

ハンドメイドの本を販売していると、見本にしている本が壊れたり、傷んだりすることが良くあります。直せるなら直したいなぁ、と思う時もあるのでそんな時に役立ちそうな本だと思いました。

その他の館内写真

1F

棚に詰められた活字
活字が組版された状態

こちらのインタラクションが非常に面白かったです!文字や製本にまつわる道具がキューブ状になっており、気になる道具のキューブをディスプレイの横に置くと、その道具についての解説が表示されます。

キューブをセットするとこのように、道具ごとの解説が見られる

キューブも非常に美しいデザインでした。ただ、タッチパネルをタッチするだけでなく、「キューブを持ってセットする」という体験までデザインされていることを感じました。

非常に記憶に残るサービスです。

ピクトグラムや館内サインも活字風のデザイン
出版社ごとの道具の棚
巨大な印刷機
製本グッズのコーナー

こちらのコーナーは個人的に非常に興味を惹かれました!

バインディング器
製本された本
のりと刷毛、バットなど

プロの方が使うグッズを知れる点もいいですね。

上の段にはのりなど。瓶に入っているのはキューブ状ののりです。刷毛もいろいろなサイズを使い分けることがわかります。

金属のバットなども、私は持っていないので欲しくなりました。

こちらの商品が気になったので調べてみました。石塚産業のサクラノールというのりのようで、現在でも普通に買えるみたいです。

石塚産業 サクラノール V-4000L 18kg | 洗浄剤などケミカル製品の開発・販売【株式会社 東洋化学商会】 https://www.tksc.jp/shop/products/detail.php?product_id=385

本文と表紙を合体させる時に使うもののようです。

こちらのタブレット状ののりはホットメルトと呼ばれる種類のものだと思います。

熱で溶ける性質があり、背固めなどに使われます。

糸かがり製本をする機械。初めて見ました!自分はこの機械がやるような作業を手でやっているんだなぁ….。と手製本への感慨も深まります。

糸の送り方の解説。2本の糸で縫っていきます

文字デザインについての展示
古い雑誌など
レストスペースからの景色

2F

企画展「ようこそ魅惑の書籍用紙の世界」

たくさんの書籍用紙が積み上げられています。一枚づつ貰うことができ、最後にまとめて製本してくれるというサービス。これはやるしか無いですね!

天井から幕の様に吊るされている用紙。大きいサイズで見ると柔らかさなどの違いが伝わります。

縦目と横目について
紙の重さについて
中質紙、上質紙、アート紙、紙ごとにまとめて製本された束見本。重さの違いがわかる
サイズについて
A版の全紙。実際に実物を見る機会は多くないので、印象に残りました
紙の種類について

2階には企画展のほか、印刷機の展示や実演、グッズのショップなどがありました。

休憩スペースにある活字のベンチ!
レタープレスキット

活版印刷機は体験もできます。

UV印刷機
リソグラフの印刷機
箔押し機
箔押しの見本
2階にも製本コーナーがありました
印刷DIYグッズ

写真映えもしそうな素敵な場所だったので、次回は一眼レフカメラを持参して再訪したいと思います。

マップと会場情報

市谷の杜 本と活字館

〒162-8001 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1−1

【四谷三丁目】消防博物館へ!消防車、消防服、纏(まとい)など、日本の消防の歴史を貴重な資料から学べる歴史博物館

東京の四谷三丁目にある消防博物館へ行ってきました。

日本の消防の歴史にまつわる展示や、東京消防庁が運営する施設ならではの、消防車の現車などを見ることができて非常に面白い博物館でした。

館内の様子を写真でご紹介します。

I went to the Fire Museum in Yotsuya 3-Chome, Tokyo.
It was a very interesting museum, with exhibits related to the history of firefighting in Japan and actual fire engines, which are unique to a facility run by the Tokyo Fire Department.
Admission is free, so it’s also recommended for tourists from overseas.
I’d like to show you some photos of the inside of the museum.

消防博物館とは?

消防博物館について

消防博物館は、正式には東京消防庁消防防災資料センターといいます。
 東京の安全と安心を進める消防がまるごとわかる広報・教育施設として1992(平成4)年12月3日に開館しました。
当館には、消防関係の資材、書籍などを含む、12,000点以上の資料を所蔵しており、江戸の消防に関する錦絵、瓦版、古文書、消火道具や明治時代から現在に至るまでの消防ポンプ、防火衣、消防活動資器材などの実物を中心に展示しています。

出典:東京消防庁<防災館・博物館><消防博物館> https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-hkkan/museum.html (2024/06/03アクセス)
  • 所在|〒160-0004 東京都新宿区四谷3丁目10番 (MAP
  • 電話番号|03-3353-9119
  • FAX番号|03-6634-5563
  • E-mail|hakubutsukan@tokyo-bousai.or.jp
  • アクセス|
    • 東京メトロ丸ノ内線|「四谷三丁目駅」2番出口
    • JR中央本線|「信濃町」駅・「四ツ谷」駅から徒歩各約12分
    • 都営新宿線|「曙橋」駅から徒歩約7分
  • 開館時間|午前9時30分~午後5時(最終入館は午後4時30分)(図書資料室は水・金・日の午後1時~午後4時30分)
  • 休館日|毎週月曜日(国民の祝日に当たる場合は開館し、翌日を休館とさせていただきます。9月1日の防災の日、10月1日の都民の日、1月17日の防災とボランティアの日が月曜日にあたる場合は、開館。
  • 年末年始|12月29日~1月3日
  • 入館料|無料

展示の様子

博物館はまさに四谷消防署の中にあります。

入場無料ですが、1階の受付で入館証をもらう必要があります。

その後、展示は自由に見られますが、5階から下るように見ると、日本の消防の歴史を古い順に見られる、ということなので、5階→4階→3階→1階→地下1階、の順で見ました。※2階は消防署なので一般人は入れません。

四谷消防署。こちらからも消防博物館に入れます

5階 消防の夜明け

江戸時代の消防システムや、装いなどについて紹介されているフロア。

火の見櫓

江戸時代は、火事の際に家財道具を持ち出すことが禁止されていたようです。

家財道具を持ち出すことで、道が塞がったり、避難が遅れたり、家財道具(服など)に火がついて火事がより広まる、という事があったため、家財道具を持ち出すことについて罰則まであったようです。

現代でも意識したほうが良いかもしれません。

江戸時代の町火消が、組の目印(シンボル)として用いた纏(まとい)と呼ばれるもの。

戦国武将が、自分の国の旗を持つようなものでしょうか。

立ち並ぶ姿が非常にインパクトがありました!

火事の際に鳴らされる半鐘
水桶

火事の延焼を防ぐために、火の着いた建物を壊すための「鳶口(とびくち)」。

4階 消防の変遷

明治から大正、昭和初期にかけての消防の歴史が展示されたエリア。

関東大震災や第二次世界大戦など、消防の歴史的に重要なトピックも多いです。

馬で引く消防車
馬の模型もリアル!
当時の新聞を組み合わせたパネル。デザインが面白い
帽子
ラッパ
この時代の半鐘
消防士の制服
当時の消化の様子を再現した模型
明治〜昭和初期の火の見櫓
半鐘がセットされています
関東大震災時の新聞を集めたコーナー
貴重な古いポンプ車(原寸大)

こちらの図は初めて見ました。「関東大震災火流動向図」というもので、震災時の火元、火の流れ、火災旋風などを視覚化した図とのこと。

とても興味深いビジュアルです。

火災報知器

このあたりから昭和時代に入ります。

第二次世界大戦の空襲の時期など。

昭和時代の拡声器
警防団のヘルメットと防毒マスク
はしご
昔の消化器。防災砂という文字が見えます。これを吹きかけるのでしょうか
消防信号。モールス信号的なもの
空襲警報のサイレン
明治〜昭和までの消防士の服
巨大すぎて画角に収まっていませんが、はしご車

3階 現代の消防

現代の消防のコーナー。このエリアは、消防車の運転席に座れたり、映像や体験型の展示も多く、子供が楽しめる内容になってました。

上階と比べてファミリーでいらっしゃっている方がかなり多く、会場も混んでいたので撮れた写真は少ないです。

消防服と様々なホースのノズル
館内はこのような感じ。パネルなどの説明もお子様向けになっています
救命救急の服
AED
ブドウ糖の点滴(?)
潜水士
消防の仕組みを伝えるジオラマ

1階 エントランス

エントランスには巨大な消防ヘリが展示されています。

地下1階 消防自動車の変遷・ミュージアムショップ

地下一階は消防車の実物が展示されています。

クラシカルな消防車
これはベンツの消防車‥‥!
トリップアドバイザーの認証をもらったいたそうです!どうりで、館内には外国からのお客さんも多かったです
おもちゃの様ですが実際にこのような消化車があるそうです
1階に昇る吹き抜け階段からの景色

7階 図書資料室

今回、図書資料室にも行きたかったので、開館している日程に行きました。

  • 開室日と時間:水曜日、金曜日、日曜日の午後1時から4時30分まで
  • 事前予約制

図書室目当てで金曜日にうかがったのですが、予約が必要とは知らず、受付の方に「予約なしでも入れますか?」と聞いたところ特別に入れてもらうことができました。

コピーや、スマホでの撮影もできないので、メモできるペンと紙を持っていくと良いです。

消防や災害にまつわる資料が集約されていて、初めて見る本も多く勉強になりました。

まとめ

消防博物館は、日本の消防の歴史を、実物や模型を用いて紹介しており、非常に見応えのある施設でした。

興味のある方はぜひ行ってみてください!

The Fire Museum introduces the history of firefighting in Japan using actual items and models, and is a very interesting facility.

If you’re interested, be sure to check it out!

撮影機材

今回ブログに投稿した写真は大半はこちらのカメラとレンズで撮影しました。

PENTAX K-5 II s

【中古】【1年保証】【美品】TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di LD ペンタックス A09P

外観写真はiPhone 13 miniで撮影しています。

千葉の「国立歴史民俗博物館」へ!縄文から現代まで、日本の歴史をハイクオリティな模型とダイナミックな展示で学べるオススメスポット!

千葉県の佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」へ行ってきました。

リアリティのある精巧な模型や、広い空間をいっぱいに使ったダイナミックな展示で、日本の歴史や文化を学べる素晴らしい施設でした。

展示の様子を写真でご紹介します。

I recently visited the National Museum of Japanese History in Sakura City, Chiba Prefecture.
It was a wonderful facility where I could learn about Japanese history and culture with realistic, intricate models and dynamic exhibits that made full use of the large space.
I’d like to show you some photos of the exhibits.

国立歴史民俗博物館とは?

日本の歴史と文化について総合的に研究、展示をしている博物館です。

古代から現代にかけて日本の歴史を追うように、様々な展示がされています。

2024年5月現在の注意点

現在、第5展示室[近代]がリニューアル工事のため、クローズしています。再オープンは2026年3月を予定しているとのこと。

明治、大正、昭和(戦前)を特に見たかったので、閉まっているのはショックでした。

また、リニューアル後に行ってみたいと思います。

展示会場の写真

とにかく会場が広く、模型のクオリティやダイナミックな展示はインパクトがあり、見ごたえがありました。

この日は中学生?が授業の一環として見学に来ていました

先史・古代

現代人と縄文人の共通点をまとめたパネル
縄文時代の人々の模型
模型が非常にリアルです
埴輪と縄文土器
トーテムポールのような彫刻
縄文時代の食事
道具
集落の模型。こちらも精巧です
家の巨大な模型
武器
戦闘の様子
弥生時代の女性。原寸大。現在の女性よりもかなり身長が低かったです
展示の空間デザインも素晴らしい
弥生時代の土偶
古墳など
古代の建築の模型
中の構造まで再現

中世

恐らく次の写真辺りからが中世のコーナーでした。

町並みの模型

文字や本、印刷などにまつわる展示もあり(期間限定でしょうか?)個人的に非常に興味深かったです。

古の版下。のようなもの

活字ができる前は、全ての文章を組んだ状態で木の板に彫刻し、印刷用の版を作っていたようです。

すごい職人技ですね。。。これと比較すると、後に導入される活版印刷がいかに効率的かを実感します。

こちらも版。この辺りで活版印刷が導入されたので、この版は活字を組んでいます。

石の版

戦国時代のあたり。

武将の軍を示す旗のデザインが、モダンで格好良かったです。

甲冑
火縄銃などの鉄砲。実物は迫力がありました
火薬とそれを込める道具

武将だけでなく、庶民の暮らしも詳しく紹介されていました。

稲作の姿
市場の様子
硬貨
地球儀
漫画に登場しそうな宝箱!
昆布のかたまり
屏風

近世

この辺りからが近世(江戸時代)のゾーンでした。

庶民が楽しめる娯楽など文化的な内容が充実していました。

町並み

貝や魚の干物など、を組み合わせて、山や風景に見立てた立体物。

こういったものは見たことが無かったので非常にインパクトがありました。

貝の身に人の顔が彫られています
孔雀

旅にまつわるエリア。

江戸時代の人の旅の持ち物
原寸の家。中に入れます
アサガオの栽培

趣味のエリア。

人体の構造を学べる人形

この人体模型は、なかなか精巧な作りでした。

機械仕掛けのお茶くみ人形
柱時計

民俗

地域ごとのお祭りや妖怪、葬儀など民俗文化を紹介するエリア。こちらも見応えがありました。

神輿
こちらの龍の迫力がすごい!
獅子舞
カッパ伝説について
カッパの模型。リアル系だと凶暴そうに見える
天狗
キツネのお麺
森の守り神のようなもの
某呪術漫画を思い起こさせます
だるま
招き猫
商売の神様ビリケン
結婚や出産にまつわるコーナー

葬儀にまつわるコーナーもありました。個人的にも興味を引かれました。

骨を入れて運ぶ神輿のようなもの
祭壇
祭壇
現代のお墓について

ここからは、仕事にまつわるコーナー。

壁ごとに様々な職業を展示しています
大工道具
漁師
漁師
釣り道具
銛などが原寸で展示されている
海苔を干している様子
漁に出る船
魚の模型。リアル!
蚕の繭

国立歴史民俗博物館の建築

博物館の建築も素敵でした。

建築家は芦原義信という、銀座ソニービルや東京芸術劇場などを手掛けた方によるものでした。

中庭
とにかくこの中庭が光が入って気持ちよかったです
エントランス階の椅子
入り口前の模型展示
受付と展示入り口

カフェ・レストラン

館内にはカフェ・レストラン的なお食事どころがあります。

イメージとしては市役所や免許センターなど、公的な施設に入っているレストランという感じです。

せっかくなので私も食事をしました。

五穀米ハヤシライスセット(900円くらい)
ランチドリンクのアイスコーヒー(300円くらい)

お昼時でしたが待たずに座れて、ご飯もリーズナブルで美味しかったです。

まとめ

国立歴史民俗博物館は見ごたえがあり、展示のクオリティも高くて非常に面白かったです。

年齢にかかわらず、また、日本在住の方だけでなく、海外から来た方も楽しめる場所だと思いますのでオススメです!

近代のコーナーがリニューアルしたら私もまた行ってみたいと思います。

Webサイト

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 | 国立歴史民俗博物館https://www.rekihaku.ac.jp/

撮影機材

今回ブログに投稿した写真は大半はこちらのカメラとレンズで撮影しました。

PENTAX K-5 II s

【中古】【1年保証】【美品】TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di LD ペンタックス A09P

博物館の外観写真はiPhone 13 miniで撮影しています。

パリ自然史博物館:鉱物学と地質学のギャラリー|珍しい宝石・鉱物とダイナミックな展覧会ディレクションを楽しむ!

パリ5区の広大な植物園の中にある「自然史博物館」。

3つのギャラリーの内一つ「鉱物学と地質学のギャラリー」に行きました。観たことが無い様な珍しい鉱物や宝石が一同に展示されています。

館内のアートディレクション・デザインもダイナミックで洗練されておりデザイナーとしても大変刺激を受ける場所でした。

Contents

訪問した動機

2014年にパリに旅行した際、「自然史博物館」の展示室の一つ「進化の大ギャラリー」を訪問し、その展示のダイナミックさやディレクションのクオリティに圧倒されました!

元々鉱物を見るのも好きだったので、こちらの鉱物館の方も是非観たかったのですが、あいにく長期の改装期間中で観ることが出来ず。。。

今回パリを再訪し、念願の展示を観ることが出来ました。

起源

パリの自然史博物館は、1635年にフランス国王ルイ13世が創設した「王立薬草園」に端を発しています。

訪問した季節・時間帯

2017年8月28日の午前11時頃に訪問しました。夏の終わり頃でしたが快晴で気候も良く、とても気持ち良かったです。

入場料

大人1名7ユーロでした。

チケットは施設のWebサイトから購入できます。
https://www.jardindesplantesdeparis.fr/fr/programme/galeries-jardins-zoo-bibliotheques/galerie-mineralogie-geologie-2769

館内の雰囲気

会場内で撮影した写真で館内の雰囲気をお伝えします。

神殿のような建築
「TRÉSORS DE LA TERRE:地球の宝物」と書かれた展示の案内板
A la découverte du monde mineral:鉱物の世界を発見する

パネルのフォントやデザインにも国毎の特徴が見られます。

スラブセリフ書体の使い方が素敵です。

Les cristaux géants du muséum:美術館の巨大なクリスタル
キャプションも石っぽいテクスチャ。フォントの組み合わせ方の勉強になります
巨大な鉱物の数々
グレーのバックにライティングをすることで鉱物の形が綺麗に浮かび上がります
珍しい鉱物が並びます
マイタケのような形の巨大な鉱物
柘榴のような鮮やかな赤い鉱物
とても鮮やかな紫色をしています
ピロモルファイト
人と比べるといかに大きい鉱物か分かります
「TERREUX」は「土の」という意味
「soyeux:絹のような」

キャプションのフォントも何種類かあり、使い分けているようです。

アダマンチン
「vitreux:硝子体」海の珊瑚のような形です
「submétallique:準金属」「MÉTALLIQUE:金属」
作品の内容を解説するパネル
モンスターのような鉱物!
お面のように見えてきます

こんな人にオススメ!

パリ自然史博物館の「鉱物学と地質学のギャラリー」はこんな方にオススメです。

  • 石や宝石などの鉱物が好きな人
  • ダイナミックで洗練された展覧会のデザイン・ディレクションを勉強したい人
  • 静かな室内でゆっくりと展示を観たい人

場所について

Gallery of Mineralogy and Geology|鉱物学と地質学のギャラリー