MacBook Pro(Mid 2012)は今でも仕事に使えるのか?DTP、映像、文章など、ソフトごとの感想をまとめました

サブマシンとして2012年のMacBook Pro(13-inch, Mid 2012)を使用しています。
正直、買い替えるつもりですが、2024年春現在、どの程度使えるのかを記事にしておきますので、参考にしてください。

スペック

私が使用しているMacBook Proのスペックはこちらです。

MacBook Pro (13-inch, Mid 2012)

  • CPU:2.5GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:SSD256GB
MacBook Pro(13-inch, Mid 2012)

それでは、いくつかの項目ごとに使用感をお伝えします。

バッテリー

これが今一番キている問題です。

「バッテリー修理を推奨」の表示が出てきました。

フル充電しても4〜5時間程度しか持ちません。

また、バッテリーが古くなっているからなのか、バッテリーの発熱があり、それに伴い、プロジェクターなどを接続している時にバッテリーがかなり発熱して、プロジェクターとの接続が切れることもあります。

バッテリー交換は可能ですが、有料になるのでそこまでするのか、という問題があります。

Mac OS

mac OS Catalina 10.15.7

まずはmac OSから、MacBook Pro(13-inch, Mid 2012)だと10.15のCatalinaがOSをアップグレードできる限界のようです。

つまり、AdobeやMicrosoftなど、使用するアプリの最新版が10.16以上必要になる場合、OSを上げられないのでアプリも使えない、ということになります。

DTP作業

それでは、具体的に用途ごとに使用感を書いていこうと思います。まずはDTP用途。アプリケーションごとに感想をご紹介します。

Illustrator

Adobe Illustrator 2023(ver27.9)

現在インストールしているのはこちらのバージョンです。2024(ver28.x)にはOSの都合上、アップグレードできません。

2024からは生成AIを使ってベクターイラストを作る機能などがあるので、そのあたりは使えない、ということになります。

通常のデザイン作業で、イラストなどを作る際には不便を感じたことはありません。

Photoshop

Adobe Photoshop 2022(ver23.2.2)

Photoshopはこちらのバージョン止まりです。ver24以降で使える生成AIを使った塗りつぶし機能が使用できません。

通常のデザイン作業では、普段は問題ありませんが、解像度の大きい画像を扱うと少し動作が重いかなと感じることがあります。

InDesign

Adobe InDesign 2023(ver19.3)

インデザインはここまでです。デザイン作業ではほぼ動作に問題を感じたことはありません。

メインのMacでは一つ上のバージョンで制作していますが、保存する際にver2020で保存するのでこちらのMacBookでも作業を引き継げています。

映像

映像は仕事でそこまで使うわけでは無いです。自分のワークショップやイベントの告知用ショート動画を作ることは多いです。

Premiere

Adobe Premiere Pro 2022(ver22.6.4)

動画編集は主にプレミアを使ってます。

それほど詳しく無いので、最新のバージョンとの違いはわかりません。

私が良く作る1〜5分程度の動画では重さなどを感じたことはありませんが、以前、10分程度の複雑な動画を作ってレンダリングした際には、30分程度レンダリングの時間がかかりました。

バッテリーの発熱もエライことになってました。

詳しい人に聞いたところ、2012モデルはグラフィックのビデオカードが古い型らしく、動画の扱いに時間がかかるようです。

文章など

Microsoft Word, Excel, Powerpoint など

これらも使用には問題ないのですが、Microsoftの別のアプリで、OSをアップデートしないと、アプリアップデートできません、という表示が出たりするので、ワードなどもいずれアップデートできなくなる予感はします。

Zoom

オンライン会議アプリのZoomは、普通には使えるのですが、エフェクト(肌を綺麗にしたり、明るくするなど)機能が使えないので、自分の顔だけ薄暗い感じで表示されます。(細かいですが….)。

今は使えるが今後バージョンアップで切られそうなサービス

Morisawa Passport / Morisawa Fonts

デザインで使うことの多いモリサワのフォントサブスクリプションサービス。

現在の推奨環境がmacOS 10.15以上なので、ギリギリです。
モリサワ側が次にバージョンアップしたら使えなくなりそうです。

その他

充電がUSB Type-Cではない

近年のMacは充電がUSB Type-Cだと思いますが、2012年式のMBPはMagSafe電源ポートと呼ばれる充電ポートです。

MagSafe電源ポート

充電がUSB Type-Cであれば、iPhoneなどと共通なので、出先で充電が切れたときもモバイルバッテリーなどが使えるのですが、この電源ポートの場合、ACアダプター(わりと重い)を持ち歩く必要があります。

まとめ

上記を踏まえると、現状は”ギリギリ使えている”という感じです。次にAdobeやMicrosoftがバージョンアップをしたら対応できなくなりそうな予感がひしひしとあります。

2024年にMacBook Pro(Mid 2012)の購入をおすすめできる人

とにかく安くプロ用のMacがほしい人

Mid 2012モデルは中古市場では2〜3万程度で販売しています。メルカリでも球数は多いです。
状態は要確認ですが、この価格で一応仕事に使えるMacが買えるというのはお得ではないでしょうか。

Apple MacBook Pro 9,2(Mid 2012)(メルカリ商品の例)

DTP中心の仕事で、制作が一人で完結する人

Illustrator、InDesignの基本機能を使うだけであれば多少バージョンが古くても問題ありません。
デザイン作業(デザイン〜入稿データ作成まで)を自分一人でおこなうのであれば、互換性も気にならないので仕事に使えます。

2024年にMacBook Pro(Mid 2012)の購入をおすすめできない人

逆に、今この機種を買うことをおすすめできないのは以下のような方です。

映像(特に長めのもの)制作をガッツリやりたい人

前述のとおり、ビデオカードが旧型なので動画のレンダリングにものすごく時間がかかります。
長めの映像を作るために使いたい、という方には本機種はおすすめできません。

生成AIなど最新の機能をいち早く使いたい人

近年のAdobeソフトは生成AI機能に特に力を入れている感じがあり、バージョンアップごとにその機能が強化されています。
2012にインストールできるAdobeソフトは、AI機能対応前のバージョンで限界なことが多いので、AIでグラフィックを作ったり実験したい!という方にはおすすめできません。

デザインの学校で講師をしている人

大学や専門学校など、デザインの学校でDTPソフトを教える講師をしている方にもあまりおすすめはできません。
講師業をするに当たっては、最新の機能も一通り把握しておく必要があります。

また、学生は毎年新たに入学してくるのですが、必ずその年の最新のパソコンを買って、Adobeソフトも最新のバージョンをインストールしています。

授業で指導する際に、講師の使用しているソフトやOSのバージョンと学生が使用しているそれらが大きく異なっていると、学生には不要な混乱が生まれます。

私は、MacBook Pro(Mid 2012)を使っていますが、あくまでサブマシンなので、メインで使用しているMacでは最新のバージョンを使っています。


今回の記事では以上となります。

私自身、さすがに買い替えを検討していますが、今からMacBook Pro(Mid 2012)を購入したいと考える方もいるかと思いますので、この記事が役に立てたら嬉しいです。

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