私が現在進めている写真集デザインの案件について、印刷会社の八紘美術さんと打ち合わせをした際に初めて知った内容を、備忘録としてメモしておきます。
1)ホローバック製本にも、さらに開きが良い方法がある
上製本で背と本体を接着しないことで、開きを良くするホローバック製本。
近年は写真集などで「さらに開きを良くしてほしい」というオーダーが増えており、その対応策として花布を省略することで背を柔らかくし、より開きを良くする方法があるそうです。
ただし、本の強度とはトレードオフになるため、その分、耐久性は下がります。
また、開きを良くするとノドの部分にのりの跡がついたり、隣の折の図版が見えてしまうといった現象も起こるそうです。
「開きが良ければ良い」というわけではない、というのは意外な発見でした。
2)見返しは4/6判の130kg相当が適している
当初、見返しの用紙をNTラシャ 4/6判 100kg相当で提案していましたが、前述の開きを良くする製本にする場合、100kg相当では耐久性に不安があるとのこと。
そのため、4/6判 130kg相当程度の厚さにするほうが適しているとアドバイスを受けました。
3)データ入稿から納品までの目安
いくつかの印刷会社にも確認したところ、共通するスケジュール感がありました。
写真集の印刷において、データ入稿から印刷・製本・納品までの期間は、概ね1ヶ月半かかるそうです。
スケジュールを組む際の参考にしてください。
やはり、印刷の専門家である印刷会社の方と話すことで、初めて分かることが多いですね。