LGBTQの「T」、トランスジェンダーについて考える機会があり、自分の知識があまりにも不足していたためにこちらの本を購入して読んでみました。

トランスジェンダー入門(集英社新書)

知らなかったこと、衝撃を受けることが多く、自分が如何に無知だったかをより痛感させられました。

本の概要

トランスジェンダーとはどのような人たちなのか。
性別を変えるには何をしなければならないのか。
トランスの人たちはどのような差別に苦しめられているのか。
そして、この社会には何が求められているのか。
これまで「LGBT」と一括りにされることが多かった「T=トランスジェンダー」について、さまざまなデータを用いて現状を明らかにすると共に、医療や法律をはじめその全体像をつかむことのできる、本邦初の入門書となる。
トランスジェンダーについて知りたい当事者およびその力になりたい人が、最初に手にしたい一冊。

Amazonより

読書感想

本書を読んだ感想を書いてみたいと思います。本は読みましたが、自分はまだまだ知識が足りないので、当事者の方にとって不快に思われる内容もあるかもしれません。

認識が間違っている箇所がありましたら、コメントなどでご指摘いただけますと幸いです。

まず、生まれた時に「割り当てられた性別」、そしてその「性別らしさ」を求められること。

自分のジェンダー・アイデンティティと求められる性別が異なることによる苦しみ。

そして、社会が如何に「男女」という2つの性別を基準に構成されているか、ということ。

就職活動の大変さ

学校、職場(就職活動)、住居探し、など、人生の重要な局面で、必ず男か女か、を問われます。

その際に、性別移行が済んでいないトランス女性は男性であることを強要され、

トランス男性は女性であることを強要されます。

日本は戸籍の変更の手続きも条件が厳しいため、自身のジェンダー・アイデンティティに沿った外見をしていても、戸籍の性別と異なると、就職活動などでは不利になってしまいます。

そこで説明すること自体が望まないカミングアウトにもなってしまいます。

性別移行手術の大変さ

本書では、身体の性別を移行する医学的な性別移行手術についても紹介されています。

私はその段階と手術の多さに非常に驚きました。

身体的、精神的に負担がかかるものもあり、信頼できる医療機関かどうかを慎重に選ぶ必要があります。

手術費についても高額になり、順番などによっては保険が適用されない場合もあるそうです。

就職面接などで、ジェンダー・アイデンティティと戸籍を一致させるために手術を受けたいにも関わらず、その高額な手術費がそもそも無いために、セックスワークに従事するトランス当事者の方も少なくないそうです。

マイノリティについて学ぶこと

本書によると、トランスジェンダーの方は、人口の0.4~0.7%という1%にも満たない人数だそうです。

マイノリティの方が生活の様々な場面でこれほど大変な思いをするということは、99%の側にいる自分には想像もつかないことでした。

親の理解を得られない、という事例も良くあるようで、自分を産み、育ててくれる親から自分のアイデンティティへの理解が得られない苦しみは相当なものだろうと感じます。

自分も、これから年齢を重ねるに連れて、何が起こるかわかりませんし、社会的/制度的にマイノリティの立場になることもあると思います。

そうなった時に、多数派だけが生きやすい社会にならないように、これからも様々な立場の方について、まずは理解を深めたいと思いました。

トランスジェンダー入門(集英社新書)

投稿者 Shu Watanabe

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