本屋大賞2024受賞作品!宮島未奈さんによる小説「成瀬は天下を取りにいく」を読みました。

とても面白かったので感想をご紹介します。

あらすじ

2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!

Amazonより引用

登場人物

  • 成瀬あかり|本作の主人公。滋賀県大津市生まれ。成瀬の魅力はぜひ本を読んでください!
  • 島崎みゆき|成瀬の親友。同じマンションに住んでいる
  • 稲枝敬太|大阪のWeb制作会社に勤務する男性
  • 吉嶺マサル|稲枝の旧友。「ときめき夏祭り」実行委員
  • 大貫かえで|膳所高校1年生。成瀬と同級生になり、振り回される
  • 西浦航一郎|広島の男子高生。全国高校かるた大会で成瀬と出会い、心惹かれる
  • 中橋結希人|西浦の幼馴染

参考:成瀬は天下を取りにいく – Wikipedia

感想

成瀬が主役ですが、どちらかというと成瀬に惹かれる人たちの視点で描かれる物語。

読めば読むほど、成瀬あかりとはどういう人物なのだろうか?と興味が出て、Audible作品で初めて2周して聴きました。

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青春加減がクドすぎず、いい意味でサッパリした物語。

正直、最初に読んだ時はあっさりとし過ぎていて、良いと言われている理由がわからなかったのですが、成瀬が気になり(小説内でも結構全貌がわからない)、読み返すうちに、この小説の世界観に居心地の良さを感じてきました。

成瀬はもちろん、周りの人物も人間らしさはありつつも、そこまでどろどろしていない描写で非常に好感が持てます。

成瀬が〇〇を持ってないという設定や、恋愛感などが特に印象に残りました。天下を取るにはこういった性格が重要なんだ、と。

現在、続編も読んでおり、こちらも非常に楽しいです。

今後はもう少し長編のエピソードも読んでみたい!

満足度

95点/100点満点中

本作単体の評価というより、成瀬あかりというキャラクターの魅力、この成瀬シリーズの今後の展開が非常に楽しみである、という期待も込めての点数です。

成瀬は天下を取りにいく

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