最近、欧文フォントの「Proxima Nova」にすっかりハマっています。
今回は、この美しいフォントについて少し詳しくまとめてみたいと思います!
Proxima Novaってどんなフォント?
Proxima Novaは、サンセリフ書体のひとつで、見た目はモダンでありながら、どこか幾何学的な印象も残しています。手掛けたのはデザイナーのMark Simonsonで、彼がこのフォントの開発を始めたのは1981年のことです。
Proxima Novaの特徴として、クラシックなHelveticaやAkzidenz Groteskのような、オーソドックスなプロポーションやストローク(線)のバランスを取り入れつつ、FuturaやKabel、Copperplate Gothicのような幾何学的なディティールも持っています。
そうして誕生したのが、このハイブリッドなフォント、Proxima Novaです。
1994年には「Proxima Sans」という名前で6つのスタイルをリリース。
その後、2005年にOpenTypeフォーマットへの対応とともにデザインを改良し、字数も大幅に増やして「Proxima Nova」として再リリースされました。
このフォントは非常に汎用性が高く、BuzzFeed、NBC、TikTok、Wiredなどのメディアでも広く使用されています。
Proxima Novaと日本語フォントを組み合わせた、おすすめの合成フォント
Proxima Novaと日本語フォントを組み合わせる際のおすすめの合成フォント設定をご紹介します。
こぶりなゴシックW3 + Proxima Nova Regular
モリサワフォンツに搭載のこぶりなゴシックW3との組み合わせ。本文などに使用できます。
Proxima NovaはRegularを使用。
こぶりなW3に対して110%拡大してベースラインを-2に下げています。
こぶりなゴシックW6 + Proxima Nova Semibold
小見出し等で使用できる中太字の合成フォント。
こぶりなゴシックW6にProxima NovaのSemiboldを合わせます。
W3と同様にProxima Novaを110%拡大してベースラインを-2に下げています。
凸版文久見出しゴシック + Proxima Nova Bold
大見出し等で使用できる太字の組み合わせ。
凸版文久見出しゴシックにProxima NovaのBoldを組み合わせます。
Proxima Novaは115%拡大にしてサイズを合わせます。ベースラインは-2%のまま。
Proxima Novaを無料で使える方法は?
残念ながら、Proxima Novaは無料で利用できるフォントではありません。
しかし、Adobe Fontsのライブラリに収録されているため、Adobe Creative Cloudのサブスクリプションを契約している方ならば、追加料金なしで利用できます。
https://fonts.adobe.com/fonts/proxima-nova#about-section
デザインに活用する際は、ぜひAdobe Fontsでチェックしてみてください!
Proxima Novaのクリーンでモダンな魅力は、さまざまなデザインにフィットしやすく、プロジェクトにスタイリッシュさを加えてくれること間違いなしです。
皆さんも、機会があればぜひ一度試してみてください!
参考サイト
Proxima Nova | Adobe Fonts https://fonts.adobe.com/fonts/proxima-nova#about-section
Mark Simonson – Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_Simonson
フォントの勉強におすすめの書籍