[知っておきたい]タイポグラフィを学ぶ上で重要な5人の海外デザイナー

タイポグラフィを学ぶ上で知っておきたい、5名の海外デザイナーをご紹介します。

書体デザイナーや、文字を活用することに秀でたグラフィックデザイナーです。

アドリアン・フルティガー/Adrian Frutiger

アドリアン・フルティガーはスイスの書体デザイナーで、20世紀で最も広く使われた書体のいくつかを作ったことで知られています。

彼の最も有名な書体にはUnivers、Frutiger、Avenirがあります。

1950年代に制作されたUniversは、現代タイポグラフィーの古典となったサンセリフ書体です。

Univers

1970年代に作られたFrutigerは、可読性に優れたヒューマニズムのサンセリフ書体です。

Frutiger

1980年代に制作されたAvenirは、クリーンでモダンな印象の幾何学的なサンセリフ書体です。

Avenir

ヘルマン・ツァップ/Hermann Zapf

ヘルマン・ツァップはドイツの書体デザイナーで、20世紀を代表する書体のいくつかを生み出しました。

彼の最も有名な書体には、Palatino、Optima、Zapfinoがあります。

1950年代に作られたPalatinoは、古典的でエレガントな外観を持つセリフ書体です。

Palatino

Optimaは1950年代に作られたサンセリフ書体で、幾何学的な特徴とヒューマニズム的な特徴が融合したユニークな書体です。

Optima

1990年代に作られたZapfinoは、カリグラフィと装飾的な外観を持つスクリプト書体です。

Zapfino

エリック・シュピーカーマン/Erik Spiekermann

エリック・シュピーカーマンは、革新的で影響力のあるデザインで知られるドイツの書体デザイナー、タイポグラファー。代表的な書体として、FF Meta、FF Unit、ITC Officinaなどがあります。

1990年代に制作されたFF Metaは、幾何学的な構成が特徴的なサンセリフ書体です。

FF Meta (引用元)https://www.fontshop.com/families/ff-meta

2000年代に制作されたFF Unitは、クリーンでミニマルな印象のサンセリフ書体です。

FF Unit(引用元)https://www.fontshop.com/families/ff-unit

1990年代に制作されたITC Officinaは、高い可読性と機能性を追求したセリフ書体です。

ITC Officina

ポーラ・シェール/Paula Scher

ポーラ・シェールはアメリカのグラフィックデザイナーで、大胆で表現力豊かなデザインで知られています。

シティバンクのロゴの様に、既存の書体を有効に活用したデザインから、The Public Theater NYCのタイトルのように、オリジナル書体にも見えるデザインまで、非常に多彩な表現が特徴的です。

Citibank Identity – Fonts In Use
https://fontsinuse.com/uses/5238/citibank-identity

マシュー・カーター/Matthew Carter

マシュー・カーターはイギリスの書体デザイナーで、デジタル時代に最も広く使われている書体のいくつかを制作しています。

彼の最も有名な書体は、Verdana、Georgia、Tahomaなどです。

Verdanaは1990年代に作られたサンセリフ書体で、コンピュータ画面での可読性が高いように設計されています。

Verdana

Georgiaは1990年代に作られたセリフ体で、クラシックでエレガントな印象の書体です。

Verdana

1990年代に作られたTahomaは、小さなサイズでも読みやすいようにデザインされたサンセリフ書体です。

Tahoma

まとめ

このようにまとめて見ると、書体やグラフィックデザインにデザイナーの個性が反映されていることがわかり面白いですね。

これからも、気になった文字やデザインがあったら制作したデザイナーが誰なのか?調べてみたいと思います。

Header: stempowによるPixabayからの画像

タイポグラフィについて学習できる4つの海外Webサイト

タイポグラフィについて学習できる海外のWebサイトを4つご紹介します。

基本的には英語で書かれているのでGoogle翻訳などで訳しながら読んでみてください。

1. Typography.com

https://www.typography.com/

このサイトは、有名なタイプフェイスデザイン会社であるHoefler&Co.によって運営されています。

Newsの項目に、Hoefler&Co.のフォントが使用されている実例や、フォントの紹介などをかなり詳しく記事として書いてあります。Hoefler&Co.以外のフォントにも通じる内容だと思いますので、勉強になります。

2. Typewolf

https://www.typewolf.com/

このサイトは、世界中のWebサイトから最高のタイポグラフィを抽出して紹介しています。デザインのトレンドを通したフォントのペアリング(組み合わせ)や流行のフォントなどについて学ぶことができます。

私はこのサイトのメールマガジンを購読しています。有名なフォントに似ているGoogle fontsのフォントをまとめたPDFなどを購読特典として読めるようになるので、メルマガの登録がおすすめです。

管理人さんはTwitterでも頻繁に情報発信しているようですので、こちらもフォローしておくと良いかと思います。

3. Canva Design School

https://www.canva.com/designschool/

Canvaはデザインの初心者向けのツールであり、Canva Design Schoolはタイポグラフィやデザインの基本を学ぶためのチュートリアルを提供しています。ステップバイステップのガイドやビデオレッスンを通じて、基礎から応用まで学ぶことができます。

グラフィックデザイン、ブランディングなど、様々なデザインの講座があります。

タイポグラフィに特化しているのは以下でしょうか。

Typography & Layout – Design School
https://www.canva.com/designschool/courses/typography-and-layout/?lesson=understanding-typography-theory

とにかく動画がわかりやすい!

4. Fonts In Use

https://fontsinuse.com/

このサイトは、さまざまなデザインプロジェクトで使用されているフォントの例を提供しています。広告、本、ポスター、ロゴなど、さまざまなデザインプロジェクトにおいてどのようにフォントが使用されているかを見ることができます。

トップページの、写真とフォント名の組み合わせが非常にわかりやすいですね!

まとめ

これらのサイトは、タイポグラフィについて学ぶ上で非常に役立ちます。

興味のある方はぜひ、これらのサイトをチェックして、自分に合った学習リソースを見つけてみてください。

Header/ Stefan SchweihoferによるPixabayからの画像

デザインで複数提案をする際の「捨て案」にはどんな意味があるのか?

「捨て案」という概念について。

YouTubeの広告で出てきて印象に残ったのでメモ。

デザインを提案する時には複数案を作成し、提案する事が多いです。
その際、「これは無いかも」と思うような案も作っておくことが大事。

そういった案は「捨て案」と呼ばれます。ネーミングはあまりよろしく無いですが。。。

広告の動画に曰く、

人間は比較する事で初めて良さがわかる、という事


良い案一つだけを見せられてもそれが良いかどうかはわからず、捨て案と比較することで初めて良さを認識できる、というお話です。

なるほど。

今まで以上に、複数のデザイン案を見せる意味を感じました。

Header: Colin BehrensによるPixabayからの画像

InDesign 2023バージョンからパネルの日本語表記が変わっている箇所がある

InDesignワークショップで他の方のPCを見ていて気づいたのですが、2023バージョンからパネルなどの表記が変わっている箇所があるみたいです。

自分は現状では互換性の問題から2022バージョンを使用しているのですが以下の部分が異なっている事がわかりました。

2022まで

「ブックレットをプリント」

2023から

「小冊子をプリント」

小さな違いなのですが、私は講師をしてるので生徒さんのPCと表記が変わると混乱が起きそうです。

今使っているMac、バージョン以外は全く問題ないのですが買い替えるべきなのか……。

高価な買い物なので非常に悩みます。

Illustratorファイルがどうしても開けない時に、フォント周りを見直したら解決した

他の人から支給されたIllustratorのデータが開かず、非常に困りました。

環境設定ファイルを削除しても変わらず。

セーフモードで開いたところ、データが開けたのでそこから原因を追求していきました。

開けたIllustratorファイルではフォントが見つからない表示。

これは、FontExplorer Xで管理をしているのでセーフモードではこのソフトを起動していないので、フォントエラーが出るのは納得。

ですが、もしや、フォント周りの不具合なのかも…?

と、考えセーフモードから戻り、通常モードでもフォントエクスプローラーを起動せずにイラレファイルを開いてみました。

すると…

ファイルが開けた!

しかし、フォントは非表示です。

このままでは困る…と思いつつ、考えをめぐらせました。

表示されない、フォントはモリサワパスポートのフォントなのですが、そもそもモリサワフォントはある時点からFontExplorer Xで管理するのをやめて、別フォルダで管理していたのでした。

もしや、フォントが重複していて、それがエラーの原因になっているのでは…?

FontExplorer Xの方にも過去に登録したモリサワフォントの情報が、ゾンビのように残っていました。

試しに、このフォント情報を削除したところ…

無事に開けました!

Illustratorファイルが開けない際は、フォント周りが原因となっていることもあるという事がわかりました。

同じような症状が起きている方は参考にしてください。