フェミニズムやジェンダー問題に関心を持ち、本を読んだり動画を見て勉強しています。
私が読んだフェミニズム/ジェンダー問題にまつわる本をご紹介します。
順番はおおまかに、私が読んだ順になっています。
マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
男性作家である杉田俊介さんが男性が持つ社会的特権について考える本。読みやすく、自分自身がマジョリティ男性でもあるので共感できる点も多かったです。
男性がフェミニズムを学ぶ際の入門編ともいえる一冊。
「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトへ
本ブログでも以前の記事で紹介しました。写真家・長島有里枝さんによる著書。写真界で起きた「女の子写真」ブームについて渦中にいたご本人の視点で界隈のジェンダー不平等について記述されています。
写真界だけでなく芸術・デザイン界全てに通じる印象もあり、ある意味衝撃的でした。
もう空気なんて読まない
BBC「100人の女性」に選ばれた「#KuToo」の発信者、俳優、フェミニスト、アクティビストである石川優美さんの著書。
まず、タイトルが最高だと思いました。今の時代、「空気を読む」ということが良い事の様に言われることが多いですが、自分を守り、世界を変えるためには「声を上げる」ことや「怒る」ことが必要になります。
石川さんの自伝的な内容ですが、男性優位社会でいかに苦しんできたか、フェミニズムを知って世界の見え方が変わっていく過程がとても熱い文章で書かれています。
#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム
石川優美さんの著書。発行された順番としてはこちらが先になります。
#MeToo運動は知っていたのですが、こちらのハッシュタグ#KuToo運動は恥ずかしながらリアルタイムでは知りませんでした。
私はいつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけないという風習をなくしたいと思ってるの。
— 石川😡 (@ishikawa_yumi) January 24, 2019
専門の時ホテルに泊まり込みで1ヶ月バイトしたのだけどパンプスで足がもうダメで、専門もやめた。なんで足怪我しながら仕事しなきゃいけないんだろう、男の人はぺたんこぐつなのに。
こちらのツイートから始まり、世界にも広まった#KuToo運動。女性のパンプスがいかに足に負担がかかっているか、本書を読むまでは私は全く気づいていませんでした。
同じ仕事をするのに、男性とは異なる身体的な負担を強要されている状況がある事を知り、とても衝撃を受けました。
本書では#KuToo運動にまつわるバックラッシュ(反動)である誹謗中傷との戦いも記録されていて、その内容にも驚かされました。
ぜんぶ運命だったんかい—おじさん社会と女子の一生
青い顔に花を持ったアイコンが印象に残る、広告業界で働いている笛美さん。
広告業界で働く中で受けた女性差別についてかなりリアルに描写しているエッセイ本です。
私自身、デザイン業界にいるので分野が近いこともあり、かなりあるあるな内容が多かったです。これまでモヤッとしていたことも、男性優位社会であることに起因していたように思えてきました。
デザインや広告に携わる人は是非全員読んで欲しい本です。
インスタグラムでフェミニズムについてイラスト付きの記事で発信しています。とても勉強になる内容が多く、オススメです!
また新たに読んだ本があれば記事を書こうと思っています。