はじめに:積み重なった「便利」を見直す
私のブログ「デザインと日々の見本帳。」も、気づけば運営開始から10年が経ちました。
フリーランスのグラフィックデザイナーとして、日々の記録や制作過程を綴るこの場所は、大切なポートフォリオの一部でもあります。
しかし、長く続けていると、その時々に「便利そうだから」と追加したプラグインが積み重なり、いつの間にかサイトの動作や管理の負担になっていました。今回は、ロリポップサーバーの機能を最大限に活かしつつ、WordPressのプラグインを徹底的に「断捨離」したプロセスを丁寧にまとめます。
1. サーバーの力を信じて「キャッシュプラグイン」を卒業する
まず手をつけたのが、高速化の定番 「WP Super Cache」 の削除です。
10年前は必須と言われたキャッシュプラグインですが、現在私が利用しているロリポップサーバーには、独自かつ強力な高速化機能「ロリポップ!アクセラレータ」が備わっています。
【直面したトラブルと解決策】
プラグインを停止しようとした際、wp-config.php の書き換え権限エラーが発生しました。
WordPressの心臓部であるこのファイルを書き換えるには、ロリポップ!FTPから一時的に属性(パーミッション)を「600」や「644」に変更する必要がありました。少し緊張する作業でしたが、サーバー側の機能に一本化することで、プラグイン同士の競合リスクを消し去ることができました。

2. スパム対策は「賢く、静かに」
お問い合わせフォームのスパム対策として長年愛用してきた 「Akismet Anti-spam」。
これも今回、「Contact Form 7」 と 「Google reCAPTCHA v3」 の直接連携に切り替えることで手放すことにしました。
「reCAPTCHA v3」の素晴らしい点は、読者に「信号機の画像を選ばせる」ような手間を一切かけさせないことです。AIが裏側で静かにスパムを判定してくれるため、デザインを邪魔せず、かつ強力に守ってくれます。これでまた一つ、常駐するプラグインを減らすことができました。

3. 「二重計測」の罠に気づく:Site Kitとの別れ
今回、最も大きな発見だったのが計測タグの重複です。
Google公式の 「Site Kit by Google」 を入れていましたが、ソースコードを詳しく確認したところ、自分で別途設定していたアナリティクスコードと二重に読み込まれていることが判明しました。
これではアクセス数が正確に測れません。私は「アナリティクスの管理画面」を直接見に行くタイプなので、WordPressの管理画面で数字を見る機能は不要と判断し、Site Kitを削除。
計測コードは 「Head, Footer and Post Injections」 での直接管理に一本化しました。自分の手でコードをコントロールできているという安心感は、デザイナーにとっても心地よいものです。
4. 2026年現在の「精鋭プラグイン」リスト
大掃除の結果、私のブログを支えるのは以下のラインナップに絞られました。
| 役割 | プラグイン名 | 理由 |
| 機能 | Contact Form 7 / Download Manager | お問い合わせと資料配布の要。 |
| 効率 | Copy & Delete Posts | 記事構成のテンプレート化に。 |
| SEO/管理 | Yoast SEO / Head, Footer… | 検索対策とタグの一元管理。 |
| 守備 | SiteGuard WP Plugin / WP Consent API | ログイン保護とプライバシー対応。 |
これまで必須と言われた 「WP Multibyte Patch」 も、最新のWordPress本体が日本語を正しく扱えるようになったため、思い切って卒業しました。
おわりに:引き算のデザイン
デザインの仕事において「余白」が重要なように、Webサイトの裏側にも「余白(軽さ)」が必要です。プラグインを減らすことは、単にスピードを上げるだけでなく、アップデート時の不具合を防ぎ、サイトの寿命を延ばすことにも繋がります。
10年という節目に、ブログの「澱(おり)」を流せたことで、また新しい記事を書くのが楽しみになりました。今後も、この身軽になったブログで丁寧に発信していければと思います。

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