プレゼンテーション用のスライドを見ることが多いのですが、毎回、同じところで少し引っかかります。
パワーポイントで作られたスライドを見ていると、フォントの選び方ひとつで、資料の見やすさが大きく変わると感じることがあります。
黒っぽい背景に、白い明朝体の文字。
画面上で見ると、雰囲気は悪くない。むしろ、きれいだと感じることもあります。
でも、それをスクリーンに映した瞬間、急に読みづらく感じてしまう。
提案内容自体は悪くないのに、文字を追うことに脳のリソースを使ってしまい、コンテンツに集中しづらく感じます。
経験的に感じている、文字の見やすさ
あくまで体感ベースの話ですが、スライドの文字の見やすさには、ある程度の傾向があるように思う。
今のところ、自分の中では、こんな順番です。
見やすさ1位|明るい背景 × 濃い文字色(ゴシック体フォント)

見やすさ2位|明るい背景 × 濃い文字色(明朝体フォント)

見やすさ3位|暗い背景 × 明るい文字色(ゴシック体フォント)

見やすさ4位|暗い背景 × 明るい文字色 (明朝体フォント)

※黒・白というより、暗い(濃い)色/明るい(薄い)色という感覚です
特に最後の暗い背景 × 細い明朝体は、プロジェクターを通すと、かなり厳しくなることが多い。
無難だけれど、安全な選択
プレゼンという場を考えると、
- 背景はできるだけ明るく
- 文字色はできるだけ濃く
- 細いフォントは避ける
このあたりは、かなり安全な選択だと思っています。読みやすさという点では、間違いが起きにくい。
ただ、その一方で、この考え方に、ずっと引っかかりもある。
デザインの幅を狭めていないか?
この条件を守ると、どうしてもスライドは似た見た目になってきます。
白背景、黒文字、ゴシック体。
整っているし、読みやすい。しかし、表現の幅は確実に狭まります。
「本当は、別の表現を試したかったのでは?」
と感じる場面もあります。
見やすさを優先すればするほど、デザイン自由度は下がる。このバランスが、ずっと悩ましいです。
プレゼン資料は、どこまで「表現」していいのか
現時点では、私は、プレゼン資料は、完成された作品というより、話を伝えるための道具だと思っています。だから、読めない、伝わらない、理解されない、資料は、この時点で本来の役割を果たせていないと考えます。
一方で、道具だからといって、すべてが均一でいいとも思えない。
余白の取り方や、情報の整理、構成の流れや、視線の誘導…
これらを工夫することで、読みやすさを維持しながらも、情緒的価値を提供できるデザインのあり方があるかもしれません。
まだ答えは出ていない
「見やすさ」には、ある程度の正解があります。
しかし、その正解だけでは成り立たないところがデザインの面白さだとも感じています。
プレゼンの場で、どこまで配慮して、どこから冒険するのか。その線引きを、自分自身も引き続き模索していきたいと思います。
パワポでのデザインを考える時のおすすめ本

以前買った本ですが、PowerPointでのプレゼン資料のデザインに特化している非常に良書です。自分でも改めて読み返してみようと思いました。

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