高松旅行記2日目、この日は朝からフェリーで豊島に行きました。
豊島
高松築港から高速船で約50分(途中、直島に立ち寄り有り)、豊島の家浦港に到着。直島も観たかったのですが、今回の旅行では他に行きたい所も多く、島を回るには天気予報がイマイチだったので、豊島だけに絞りました。
島についてからは港の近くでレンタサイクルを借りました。一日1000円くらいだったと思います。
このレンタサイクルで電動自転車に初めて乗ったのですが、その楽さに驚きました。豊島は坂が多いのですがスイスイ登れて、自宅にも欲しくなってしまいました。
ただ、家浦から豊島美術館までも、距離は結構あるので、島を全体的に周りたければレンタカーを借りるのが良いと思います。
豊島美術館
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html
西沢立衛建築のドーム型の美術館…というより内藤礼のインスタレーションのための建築。
ドーム型の内部に入ると、床の至る所から泉のように水が湧き出し、水滴がつねに流動します。
大きな穴の空いたドームの形状によって、外部の自然の光や音と、内部の鑑賞者の声や水滴の流れなどが融和して、五感全てを刺激する空間になっています。
湧き出す水滴の粒も一つ一つ形が異なるので、じっくりと見ているだけでも時間が過ぎてしまいそうでした。
海のレストラン
島内には、民家風の定食屋など、食べる所もたくさんある…のですが、芸術祭期間中でもないド平日に行ったために殆どのお店が定休日。
こちらの『海のレストラン』でランチをしました。
ランチセットを頂きました。
テラス席では海を間近に見ながら食事をすることが出来ます。僕は店内で頂きましたが、テラス席でワインを飲みながらゆっくり食事をしているお客さんもいて、かなり優雅な感じでした。夕日の時間帯に来るのも良さそうです。
豊島横尾館
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-yokoohouse.html
犬浦港の近くにある古民家を、建築家の永山祐子が横尾忠則とコラボレーションして回収した美術館。
今回、豊島で見た作品の中で最も印象に残ったのがこちらです。
館内の至る所に飾られた横尾アート、真っ赤な色ガラスの窓、赤、青、黄色、金、に着彩された庭園の石やオブジェの数々…。
まさに横尾忠則の絵画の世界に飛び込んだかのような、自分がこの世とあの世の境目に紛れ込んでしまったのではないかという感覚を体験出来る施設です。
かといって、全てが作り物という訳ではなく、庭園から流れる池には、生きている錦鯉が泳いでいて、生と死のあわいの空間であることを演出しています。
外観写真でも印象的な「塔」の内部は、壁面にびっしりと滝の写真が敷き詰められていて、天井と床には鏡が貼られているため、自分が、足元と天井に向かって無限に続く滝の中に浮遊しているような不思議な感覚になりました。
理解できる、できないという事を超えて、とにかく、見て、良くも悪くも心を揺さぶられ、作品からエネルギーを貰える。これがアートなんだ!という事を再認識させてくれたのが、この、豊島横尾館でした。アートの本質を感じさせてくれる作品でした。勿論、横尾忠則の絵画はそれだけでも十二分に魅力とエネルギーがありますが、この横尾館では建築による空間の効果によって、作品の力が何倍にも増幅されている感じがしました。
豊島を訪れる人は絶対に行って欲しいスポットです。
あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする
http://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/teshima/16.html
家浦港の側にある、トビアス・レーベルガーによる作品。
空家をレストランに改装し、迷彩柄やストライプ、水玉などの模様を店内に施しています。
その他、豊島の街並み
2日目-2に続く