私が会社案内・学校案内のデザインをする際に参考にしているデザイン書3冊

私が会社案内や学校案内のデザインやレイアウトをする際に参考にしているデザイン書を3冊ご紹介します。

入社案内・会社案内・CSRレポート・株主通信・学校案内など….。

こういった制作物はデザイン見本を資料として入手する事が難しいので、作例としてまとめて収録されている本はとても役に立ちます。

会社と人をつなぐ 企業案内のデザイン

会社と人をつなぐ 企業案内のデザイン / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2014

入社案内・会社案内・年次報告書・CSRなど、様々な企業案内のデザイン事例が掲載されています。

この本自体のレイアウトがすっきりと見やすいので資料として参照しやすいです。

海外の事例が掲載されている点も良いです。

大学・専門学校と学生をつなぐ 学校案内のデザイン

大学・専門学校と学生をつなぐ 学校案内のデザイン / エヌ・エヌ新社 / 2014

こちらは学校案内のデザインを集めた本。

学校案内は入学を志す受験生でないともらえなかったりするので大人が作例を見ることが結構難しいです。

そんな時に本書はとても役に立ちます。

学部・専攻毎の色の変え方やそれに見合ったフォント選び、目次やカリキュラム表のデザイン処理など、学校関係のデザインに必ず付いてくる要素をどうデザインするかというサンプルが豊富に掲載されています。

伝達力のある 企業案内グラフィックス

伝達力のある 企業案内グラフィックス / パイインターナショナル / 2012

これまでの2冊と比べるとハードカバーという事もあり大判の本ですがページ数も多く、256ページに渡り様々な企業の会社案内が掲載されています。

企業案内や学校案内のデザインに関わる方であれば、持っていて損は無い1冊です。

まとめ

今回ご紹介した作例集の他に、自分で出かけた時、出先で会社案内や学校案内を見かけた時は取りあえず持ち帰るようにしています。

会社案内や学校案内はデザイン見本を入手しづらい分野なので常に資料をストックしておく事が大切ですね。

写真200点!台湾デザインセンターで刺激的な台湾グラフィックデザインを堪能!

2018年の3月に行った台北旅行の記事です。1937年に建設されたタバコ工場をリノベーションして作られた文化施設『松山文創園区』の施設の1つに『台北設計館(Taiwan Design Center)』というデザインミュージアムがあります。

訪問した際に展示されていた台湾のグラフィックデザイン展がかなり刺激的だったので写真でご紹介します。

CONTENTS

入り口。日本のデザイン施設ではなかなか見ないような可愛いマスコットが出迎えてくれる
表情が一つ一つ違うようです。かなり気になるキャラクター

展示写真

『凝明朝体』という明朝体の作品
ひらがなとカタカナまであります!
金と赤の色使いが台湾ぽさを感じます
和紙風のテクスチュアに抽象形態、金箔の組み合わせ
格好いいですね!
黒の使い方とバランスが上手い
書体デザイン
こちらも書体デザインでしょうか?
コンデンスがかった漢字書体。繊細な雰囲気で使ってみたい
装幀デザイン。複雑なデザインなのでこれは実物を見て欲しい
写真集。和綴じなのですが、糸のステッチが凝ってます。このような縫い方は初めて見ました
タイポグラフィも糸綴じに合わせたデザインになっています
デザイントランプ。赤と黒の2色印刷。ダイアのJのデザインが好きです
活版印刷のチラシ
これは小学校の教科書でしょうか。理科と社会、上は英語かな?
カラフルで楽しそうな表紙デザイン。勉強するのが楽しくなりそうです!
数学の教科書。これも素敵ですね!
英語の教科書。ファンキーなデザイン
展示会のチケット
お菓子のパッケージデザイン。お菓子自体の形も合わせてデザインしているようですね
『秋刀魚』というタイトルの雑誌
料理雑誌でしょうか?中身がとても気になります
イベントのフライヤー
こちらも赤と黒の2色印刷。台湾のデザインは、こういった色数を絞った印刷物のデザインがとても上手いです
漢字とアルファベットの組み方も美しい
イベントのフライヤー
健康(医療?)にまつわるイベントのようです。透明感があって素敵なデザイン
お茶のパッケージ。湯飲みの形に国柄が出ますね
ちょっとした小さい工具のパッケージデザイン
CDジャケットデザイン。プラスチックケースにシールと糸で巻くだけというシンプルなパッケージデザイン
CDのリーフレットを展開した状態
手前にあるのは歯でしょうか?
台湾らしさを感じるパッケージ
可愛い動物のイラスト
このような感じで展示されています
山の様なパッケージデザイン
『雑学校』という教育にまつわる展示会のイベント
赤と紫の特色2色印刷。良いですね!
統一されたステーショナリーのデザイン
雷神のような子供。かなり元気そうです
漢字のタイポグラフィポスター
始めにご紹介した『凝明朝体』の書体見本帳
No pain, Nogain.とタイプされたカード。様々な種類の用紙に印刷されています
動物のブックレット。線画のイラスト、味があります
ペーパークラフトのセットのようです
中華文化圏らしいポスター。こういう色使い、最高です
ポスター。デザインもですが、透明プラ板に挟まれてつるされている展示方法も気になります
抽象図形ポスター
点描的な表現が格好いい
斜めに組むタイポグラフィ。参考になります
AA(アスキーアート)をデザイン素材として使ったフライヤー
蛍光インクを使ったポスター。タイポグラフィも素敵です。インク会社のプロモーションだったような
繊細なデザインのカレンダー。日本人でも好まれそうなデザイン
上は銀+黒、下は金+黒の2色印刷フライヤー
“GOOD TIMES BRUNCH” と書かれた色にまつわるポスター
フリーペーパー
『TROPICAL DELI CAFE』。カフェのポスターでしょうか。ブドウを連想させる抽象図形のグラフィック。こういうデザインは大好きです
こちらはカブ。極限までシンプルな形でイメージを表現しています
銀箔の使い方が美しいですね
ブックデザインも展示されています
ピクトグラムを活用したポスター
シンプルで格好良いですね
台湾版の『海辺のカフカ』。日本の人気小説を台湾版にした書籍もたくさん発売されています。デザインの違いを見るのも面白い
『卒婚のススメ』。ひらがなカタカナが普通に使われているのが面白い。卒の中の『人』の漢字1つだけに色がついているデザイン。2人から1人なるという『卒婚』を表現していて良いデザインですね
『Novel 11, Book 18 / Dag Solstad』
『Alexander McQueen』
台湾市内の書店でもこういった詩集が多く並んでいて、デザインも凝った本が多かったです
本を読んでみたくなります
ステーショナリーデザイン
結婚式のインビテーションのようです。とても素敵ですね!
封筒など、企業のレターセット。グレーに白のカラーリングがシックです
こちらもレターセット。縦長の封筒、家の形が縦に伸びている感じがユーモラス
カレンダー
様々なチケット
抽象的な図形を用いたイラストレーション。すごく好きです
動物の形の封筒
線画のイラストと抽象的な図形の組み合わせ上手いです
さきほどの『TROPICAL DELI CAFE』のグッズ
この企画展のタイトル『形状的平面設計』
エンボス加工と金箔押し印刷のカード
ショップカードでしょうか。和紙のような耳付きの用紙に印刷されています
家の形がかわいい名刺
ものすごいボリュームの展示量
イベントのチケット?フライヤー的なカード。自由な形が良いですね
ポスター
台湾らしい色使い
お札のようなデザイン。サイケデリックです
色のハレーションが刺激的なポスターデザイン
フライヤーなどの小型グラフィック
特色の銀+レッドの2色印刷
幾何学な図形と筆文字の組み合わせが日本ではあまり見ないデザインで、斬新です
ハリボーグミのポスター。キャラクターがかなり主張してます
手と植物が繰り返す構図がリズムを感じます
ちょっと日本を感じさせるデザイン
抽象的な矩形とリアルな植物のイラストレーションの組み合わせ。テクスチュアのコントラストが効いてます
グレイッシュなトーンが格好いい
映画のポスターでしょうか
CDのアートワーク。レインボー箔を使用しています
トートバッグなど
これも好きです。恐らく2色印刷ですが、すごく透明感があります
音楽イベントのポスター。日付の欧文フォントのチョイスが良い
ロックイベントのポスター。
ダークで格好いいポスター
パッケージデザイン
お菓子のパッケージ。繊細なイラストレーション
アパレルのポスターでしょうか
文字のシャドウが人の顔にかかっている点が工夫されています
こういうポスター大好きです
お茶でしょうか?パッケージデザイン。『3』のフォントが良いです
Art Book Fairのポスター。自由なデザイン
鏡面の様な反射する用紙に特色の赤インクで印刷されたポスター
ポスターが並ぶ姿が圧巻でした
イベントポスター
オーナメントの使い方が素敵です

会場INFORMATION

台北設計館(Taiwan Design Center)

Webサイト:http://www.tdc.org.tw/

「good design company 1998-2018」を鑑賞

クリエイションギャラリーG8で開催されているgood design companyの展示を観に行きました。

ラーメンズからくまもん、電子マネーのIDまで、とにかく、仕事の幅と量がすごい!

宇多田ヒカルのアルバムやだしの茅乃舎など、これもgood design companyの仕事だったのか!と思うような有名な作品ばかり。

もちろん、どれもクオリティが高く、超一流のデザイナーの仕事に圧倒されました。

会場入ってすぐの場所に貼ってある水野学さんによる、gdc 立ち上げに至るまでの経緯とお世話になった方に送る謝辞のコメントがとても良かったです。

コメントの入れ方が素敵です
シンプルなデザインで格好いい!
デザインを手がけたブランドのショップバッグ
有名な出汁の茅乃舎(かやのや)さんのブランディングも手がけていたのですね!
杏露酒のロゴも!
dav
クッキーに群がる蟻が文字になっている
パッケージからアパレルまで
ものすごい仕事量です
ブックデザインもありました
アパレルのタグなどのデザイン
居酒屋でよく見るエプロン
日本酒のラベル
中川政七商店のデザイン

水野さんと多摩美術大学で同期だった、ラーメンズのライブ/公演グッズのデザインもされていたようです。

こちらは小林賢太郎さんの公演グッズ

ウイスキーの箱も
くまもんのバカラグラス!
宇多田ヒカルさんのこのアルバムアートワークも。当時良く聴きました

とにかく、ものすごい仕事量で、かつ誰もが目にしたことのあるような有名な仕事ばかり。

それを1つ1つ手を抜くこと無く全力でデザインされている様が伝わってきて、水野学さんのデザインの「力」と「愛」に圧倒された展覧会でした!

関連書籍

今回の展示に関連したアイデア誌の特別編集版が発行されたそうです。

展示に行かれなかった方、もう一度展示の内容を思い出したい方はこちらを読んでみてはいかがでしょうか。

アイデア特別編集 good design company 1998-2018

「グラフィズム断章:もうひとつのデザイン史」を鑑賞。日本デザイン史の断面に触れた

リクルートのクリエイションギャラリーG8で、2018年1月23日(火)〜2月22日(木)まで開催中の「グラフィズム断章:もうひとつのデザイン史」を鑑賞。

雑誌『アイデア』(誠文堂新光社)を手がかりに、日本の20世紀デザインを現在第一線で活躍するデザイナー達が振り返り、解釈していく新しい視点のグラフィックデザイン展。

ただ、優れたデザインを見せるだけでなく、批評的な視点も入っていてとても面白かった。

会場内は写真撮影可能だったので、気になった展示を紹介したい。

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