【無料配布】憎悪のピラミッド|Pyramid of HateのA4シートを作成しました ※ご自由にお使いください

差別や偏見からジェノサイド(大虐殺)に至るまでの構造を図示した「憎悪のピラミッド」、日本語版と英語版の図をA4のシートにまとめました。

Anti-Defamation League作成のPDF(https://www.adl.org/sites/default/files/documents/pyramid-of-hate.pdf)を元に作図したものです。

無料でダウンロードしていただけますので、学校での授業やイベントなどでご利用ください。

The “Pyramid of Hate,” which illustrates the structure that ranges from discrimination and prejudice to genocide, has been compiled in both Japanese and English on an A4 sheet.

It is free to download, so please feel free to use it in your school classes, events, etc.

憎悪のピラミッド|Pyramid of Hate:PDFとPNGのダウンロード

「憎悪のピラミッド」、PDFとPNG、日本語英語、それぞれのカラー版、モノクロ版がセットになったフォルダを以下にアップしています。ダウンロードをして、Zipファイルを解凍してご使用ください。

I have uploaded a folder containing the “Pyramid of Hate” in PDF and PNG, Japanese and English, and both color and monochrome versions below. Please download and unzip the Zip file before using.

憎悪のピラミッド:日本語版(カラーとモノクロ)

憎悪のピラミッド:カラー
憎悪のピラミッド:モノクロ

Pyramid of Hate: English (color and monochrome)

「憎悪のピラミッド」とは? | What is the “Pyramid of Hate”?

憎悪のピラミッドは偏った行動を示しており、下から上に向かって複雑さが増しています。各レベルの行動は個人やグループに悪影響を及ぼしますが、ピラミッドの上に行くほど、行動はより生命を脅かす結果をもたらします。ピラミッドと同様に、上のレベルは下のレベルによってサポートされています。人々や組織が下のレベルの行動を容認できる、または「正常」なものとして扱うと、次のレベルの行動がより容認されるようになります。大量虐殺への憎悪はどこから来るのかという世界社会の疑問に応えて、憎悪のピラミッドは、大量虐殺への憎悪はピラミッドの下のレベルで説明される行動の容認に基づいて構築されていることを示しています。

The Pyramid shows biased behaviors, growing in complexity from the bottom to the top. Although the behaviors at each level negatively impact individuals and groups, as one moves up the pyramid, the behaviors have more life-threatening consequences. Like a pyramid, the upper levels are supported by the lower levels. If people or institutions treat behaviors on the lower levels as being acceptable or “normal,” it results in the behaviors at the next level becoming more accepted. In response to the questions of the world community about where the hate of genocide comes from, the Pyramid of Hate demonstrates that the hate of genocide is built upon the acceptance of behaviors described in the lower levels of the pyramid.

出典:Anti-Defamation League(https://www.adl.org/sites/default/files/documents/pyramid-of-hate.pdf)2024/06/26アクセス

レベル

ピラミッドレベル1: 偏った態度|Biased Attitudes

ステレオタイプ、無神経な発言、違いへの恐れ、非包括的な言葉、マイクロアグレッション(微細な攻撃)、同じ考えを持つ人を探して偏見を正当化すること、否定的な情報を受け入れ、肯定的な情報を排除すること

Stereotyping, Insensitive Remarks, Fear of Differences, Non-inclusive Language, Microaggressions, Justifying biases by seeking out like-minded people, Accepting negative or misinformation/screening out positive information

ピラミッドレベル2: 偏見による行動|

いじめ、嘲笑、悪口、侮辱的な言葉、社会的な回避、人間性の否定、偏見に基づく/軽視する冗談

Bullying, Ridicule, Name-calling, Slurs/Epithets, Social Avoidance, De-humanization, Biased/Belittling jokes

ピラミッドレベル3: 差別|Discrimination

経済的差別、政治的差別、教育の差別、雇用の差別、住宅の差別と隔離、刑事司法の不均衡

Economic discrimination, Political discrimination, Educational discrimination, Employment discrimination, Housing discrimination and segregation, Criminal justice disparities

ピラミッドレベル4: 偏見に基づく暴力|Bias Motivated Violence

殺人、強姦、暴行、放火、テロ、破壊行為、冒涜、脅迫

Murder, Rape, Assault, Arson, Terrorism, Vandalism, Desecration, Threats

ピラミッドレベル5: ジェノサイド|Genocide

特定の民族や集団を意図的かつ体系的に全滅させる行為または意図

The act or intent to deliberately and systematically annihilate and entire people

【お知らせ】香港のWHYNOT(歪脳)というWEBメディアに、私が執筆した記事が掲載されました

香港のWHYNOT(歪脳)というwebメディアに私が書いた記事が掲載されています。

日本关东地震大屠杀百年:民间如何保留被屠杀朝鲜人和华人的记忆
(日本における関東地震虐殺100周年: 一般大衆は虐殺された朝鮮人と中国人の記憶をどのように保存しているか)
https://www.wainao.me/wainao-reads/remembering-the-kanto-earthquake-massacre-centenary-12282023

画像をクリックすると記事に飛びます

WHYNOTは華僑の方向けの媒体ということで、

関東大震災と朝鮮人虐殺、ほうせんかの家百年(ペンニョン)の活動について、そして、叔父さんを関東大震災時に亡くされた遺族の金道任さんにインタビューをさせていただいた内容を書いています。

私は中国語では書けないので、現地のライターに方に間に入っていただき、私が日本語で書いた原稿をとてもスマートにまとめていただきました。

興味がある方は翻訳アプリなどを使って読んでいただけたら嬉しいです。

Readin’ Writin’ BOOK STOREでペンニョン〈百年〉のトークイベントに登壇しました

10月29日の日曜日は、田原町のReadin’ Writin’ BOOK STOREさんで開催されたイベントに、ペンニョンのメンバーとして登壇しました。

会場のReadin’ Writin’ BOOK STOREさんには初めてうかがったのですが、お店の内装も取り扱っている本もとても素敵でした。

Readin’ Writin’ BOOK STORE

今回はあまりお店は見られなかったので、また本を見るために遊びに行きたいと思います。
お店の周りにも素敵なカフェや飲食店がたくさんありました。普段あまり行かないエリアだったので良い刺激を受けました。

2時間のトークイベント、引き受けた時は、長いから間が持たなかったらどうしよう?と不安になりましたが、ほうせんか理事の西崎さんや、現代書館の根岸さん、ペンニョンから私と中井さん、という4人で話すと、時間はあっという間に過ぎていきました。

持っていって見せられる無かった写真もたくさんあったので、また別の機会にお見せできればと思います。

会場とオンライン同時開催のイベントで、会場にも10人くらいのお客様が来てくださいました。
イベントの後でお客様の1人から「ペンニョンの活動、応援してます!」と言っていただいた事がとても嬉しかったです。

今回のイベントは、11月下旬に刊行となる、こちらの本の増補版出版のお知らせイベントでもありました。内容が追加されるようなので楽しみです。

<増補百年版>関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言

関東大震災朝鮮人虐殺|世田谷区立平和資料館での展示と烏山神社へ

世田谷区立平和資料館で開催されていた関東大震災100周年の展示を、ペンニョンのメンバーで観に行きました。
平和資料館は池尻大橋から徒歩20分くらいの場所で、世田谷公園の中にあります。

以前、この辺りに住んでいたことがあるのですが、このような施設があったとは全く知りませんでした。
今回の展示は、公共の展示にしては珍しく、朝鮮人虐殺事件にも触れているということで、ネットで少し話題になっていました。
展示の雰囲気を写真でご紹介します。

企画展「関東大震災100年から考える 災害と平和」

今から 100 年前の 9 月 1 日に発生した関東大震災は、首都圏に死者 10 万人、住居消失者 200 万人を超える日本の地震災害史上最大の被害をもたらしたと言われています。

 そして人々の中で流言(デマ、根拠のないうわさ)が広がり朝鮮人等が殺傷される事件も発生しました。

 100 年前の社会政治状況や情報技術・伝達の手段も今とだいぶ違いますが、災害の直後に、普段からの理解・配慮の足りなさや、偏見・差別的意識が明らかになり、増幅しやすくなるという痛ましい事例は、その後の災害にも見られます。

 関東大震災から近年までの災害の経験を手がかりに、非常時だからこそ求められる「平和」について考えてみましょう。

開催日:令和5年9月1日金曜日~9月30日土曜日

場所:平和資料館多目的室

詳しくはちらしをご覧ください。

企画展のダイジェスト版「関東大震災の記録」をご覧いただき、災害の経験を手がかりに非常時だからこそ求められる「平和」について考えてみましょう。ぜひご来場ください。

https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/002/002/003/001/d00193572.html
平和とは何か?についてのパネル
災害時に起きる様々な差別について

参考になりそうな本もいくつか置かれていました。

ソーシャルメディア解体全書: フェイクニュース・ネット炎上・情報の偏り
検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書) Kindle版
SNSなどで広まるデマについて

子供向けのメディアリテラシーを体験できる本。しかけ絵本の様になっていて面白かったです。

窓をひろげて考えよう―体験!メディアリテラシー
避難所運営ゲーム

様々な立場の人が集まる避難所をどう運営するか?というゲーム。面白そうでした。

烏山神社

平和資料館の展示を見終わってから、せっかく世田谷に来たので、南烏山にある「烏山神社」にも行ってみました。

こちらは加藤さんの以下の本で読んだのですが、朝鮮人殺害に関わった村民のための(?)椎の木が埋められています。

九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響

以前行ったことがあったのですが、どれが椎の木か分からず。
今回は、皆で見に行ったので、これが椎の木か?と思われる木を見つけることができました。

今回訪れた場所

世田谷区立平和資料館(せたがや未来の平和館)
(MAP)https://maps.app.goo.gl/gtkSK5HZ9HHFCVm27

烏山神社
(MAP)https://maps.app.goo.gl/M81QNqvoozkQJvj66

イベントのお知らせ「関東大震災朝鮮人虐殺 100年目を悼む」at Readin’ Writin’ BOOK STORE

2023年10月29日に台東区のReadin’ Writin’ BOOK STOREで開催されるこちらのトークイベントに「ペンニョン」メンバーとして登壇します。

「関東大震災朝鮮人虐殺 100年目を悼む」

https://readinwritin231029.peatix.com/


「ほうせんか」の西崎さんと一緒に、100年目の追悼式の振り返りや活動の紹介などをお話します。


興味のある方はイベントの詳細をご覧ください!

「関東大震災朝鮮人虐殺 100年目を悼む」

1923年9月1日、関東大震災が発生。わずか数日の間に「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「朝鮮人が暴動を起こそうとしている」といった流言蜚語が飛び交い、多くの人の命が奪われました。2023年の今年は、関東大震災からちょうど100年目です。

墨田区八広の荒川河川敷では、毎年追悼式がおこなわれています。第1回目の1982年以来「追悼する会」「ほうせんか」が主催を務めてきましたが、100年の節目となる今年は、若い世代の人々が中心となって追悼式を企画しました。グループ名は「百年(ペンニョン)」。追悼式の主催をはじめ、映画の上映会や、虐殺現場を歩いて回るワークショップ、資料や写真のアーカイブ化に取り組んでいます。

今回ご登壇いただくのは「ほうせんか」の西崎雅夫さんと、「百年」の渡部周さん、中井さつきさん。100年目の追悼式の振り返りや、お互いの活動についてお話しいただきます。

現代書館からは、西崎さんが10年がかりで集めた証言集『関東大震災朝鮮人虐殺の記録:東京地区別1100の証言』の普及版が発売中。ただいま「増補百年版」を準備しています。

小池百合子都知事は、今年も関東大震災朝鮮人虐殺に対する追悼文を送付しませんでした。節目の100年目を終えても、この件は決して「過ぎたこと」「終わったこと」ではありません。今回のイベントや証言集の存在が、ひとりでも多くの人が虐殺の歴史に向き合い、101年目とその先の未来を考えるための契機になることを願っています。

https://readinwritin231029.peatix.com/

イベント関連書籍

<普及版>関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言