デザイナーが複数のデザイン案をクライアントに提案することによる4つのメリット

先日書いた「捨て案」の記事からもう一歩踏み込んで、そもそも、クライアントに複数の案を見せることにどんなメリットがあるのかを書いてみます。

クライアントに複数のデザイン案を提案することで、いくつかのメリットがあります。

1. 様々な選択肢を提供することができる

複数のデザイン案を提示することで、クライアントに様々な選択肢を提供することができます。

これにより、クライアントは様々なアプローチを比較検討し、最終的に最もニーズに合ったものを選択することができます。

2. デザイナーのクリエイティビティを発揮できる

複数回の提案により、クライアントは、デザイナーがそのプロジェクトに時間と思考を費やし、ユニークでクリエイティブな解決策を考え出すことに投資していることを知ることができます。

これは、デザイナーとしての信頼と自信を築くのに役立ちます。

3. クライアントの満足度を高める

複数の選択肢を提示することで、クライアントがプロジェクトの最終結果に満足する可能性が高まります。

自分たちのニーズが満たされ、最終的なデザインに自分たちの意見が反映されたと感じられる可能性が高くなります。

4. 障害となる可能性を回避

場合によっては、1つの提案ではクライアントのニーズをすべて満たすことができない、あるいはクライアントのビジョンと一致しないこともあります。

複数の提案を行うことで、デザインプロセスにおける潜在的な障害物を回避し、プロジェクトを確実に軌道に乗せることができます。

まとめ

全体として、クライアントに複数のデザイン案を提示することは、より協力的で成功するデザインプロセスを構築するのに役立ちます。

私も新人の頃は、なぜ最終的には一案しか採用されないのに、複数案を見せるんだ、、、と思っていたこともありますが、改めて思い返すと、複数案を見せていたときのほうが仕事がスムーズに進んでいました。

とはいえ、デザイン料との兼ね合いもあるので、たくさん見せれば良いというわけでは無いと思います。

なぜ複数案を作るのか?悩まれているデザイナーさんがいたら、この記事が参考になれば嬉しいです。

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[知っておきたい]タイポグラフィを学ぶ上で重要な5人の海外デザイナー

タイポグラフィを学ぶ上で知っておきたい、5名の海外デザイナーをご紹介します。

書体デザイナーや、文字を活用することに秀でたグラフィックデザイナーです。

アドリアン・フルティガー/Adrian Frutiger

アドリアン・フルティガーはスイスの書体デザイナーで、20世紀で最も広く使われた書体のいくつかを作ったことで知られています。

彼の最も有名な書体にはUnivers、Frutiger、Avenirがあります。

1950年代に制作されたUniversは、現代タイポグラフィーの古典となったサンセリフ書体です。

Univers

1970年代に作られたFrutigerは、可読性に優れたヒューマニズムのサンセリフ書体です。

Frutiger

1980年代に制作されたAvenirは、クリーンでモダンな印象の幾何学的なサンセリフ書体です。

Avenir

ヘルマン・ツァップ/Hermann Zapf

ヘルマン・ツァップはドイツの書体デザイナーで、20世紀を代表する書体のいくつかを生み出しました。

彼の最も有名な書体には、Palatino、Optima、Zapfinoがあります。

1950年代に作られたPalatinoは、古典的でエレガントな外観を持つセリフ書体です。

Palatino

Optimaは1950年代に作られたサンセリフ書体で、幾何学的な特徴とヒューマニズム的な特徴が融合したユニークな書体です。

Optima

1990年代に作られたZapfinoは、カリグラフィと装飾的な外観を持つスクリプト書体です。

Zapfino

エリック・シュピーカーマン/Erik Spiekermann

エリック・シュピーカーマンは、革新的で影響力のあるデザインで知られるドイツの書体デザイナー、タイポグラファー。代表的な書体として、FF Meta、FF Unit、ITC Officinaなどがあります。

1990年代に制作されたFF Metaは、幾何学的な構成が特徴的なサンセリフ書体です。

FF Meta (引用元)https://www.fontshop.com/families/ff-meta

2000年代に制作されたFF Unitは、クリーンでミニマルな印象のサンセリフ書体です。

FF Unit(引用元)https://www.fontshop.com/families/ff-unit

1990年代に制作されたITC Officinaは、高い可読性と機能性を追求したセリフ書体です。

ITC Officina

ポーラ・シェール/Paula Scher

ポーラ・シェールはアメリカのグラフィックデザイナーで、大胆で表現力豊かなデザインで知られています。

シティバンクのロゴの様に、既存の書体を有効に活用したデザインから、The Public Theater NYCのタイトルのように、オリジナル書体にも見えるデザインまで、非常に多彩な表現が特徴的です。

Citibank Identity – Fonts In Use
https://fontsinuse.com/uses/5238/citibank-identity

マシュー・カーター/Matthew Carter

マシュー・カーターはイギリスの書体デザイナーで、デジタル時代に最も広く使われている書体のいくつかを制作しています。

彼の最も有名な書体は、Verdana、Georgia、Tahomaなどです。

Verdanaは1990年代に作られたサンセリフ書体で、コンピュータ画面での可読性が高いように設計されています。

Verdana

Georgiaは1990年代に作られたセリフ体で、クラシックでエレガントな印象の書体です。

Verdana

1990年代に作られたTahomaは、小さなサイズでも読みやすいようにデザインされたサンセリフ書体です。

Tahoma

まとめ

このようにまとめて見ると、書体やグラフィックデザインにデザイナーの個性が反映されていることがわかり面白いですね。

これからも、気になった文字やデザインがあったら制作したデザイナーが誰なのか?調べてみたいと思います。

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タイポグラフィについて学習できる4つの海外Webサイト

タイポグラフィについて学習できる海外のWebサイトを4つご紹介します。

基本的には英語で書かれているのでGoogle翻訳などで訳しながら読んでみてください。

1. Typography.com

https://www.typography.com/

このサイトは、有名なタイプフェイスデザイン会社であるHoefler&Co.によって運営されています。

Newsの項目に、Hoefler&Co.のフォントが使用されている実例や、フォントの紹介などをかなり詳しく記事として書いてあります。Hoefler&Co.以外のフォントにも通じる内容だと思いますので、勉強になります。

2. Typewolf

https://www.typewolf.com/

このサイトは、世界中のWebサイトから最高のタイポグラフィを抽出して紹介しています。デザインのトレンドを通したフォントのペアリング(組み合わせ)や流行のフォントなどについて学ぶことができます。

私はこのサイトのメールマガジンを購読しています。有名なフォントに似ているGoogle fontsのフォントをまとめたPDFなどを購読特典として読めるようになるので、メルマガの登録がおすすめです。

管理人さんはTwitterでも頻繁に情報発信しているようですので、こちらもフォローしておくと良いかと思います。

3. Canva Design School

https://www.canva.com/designschool/

Canvaはデザインの初心者向けのツールであり、Canva Design Schoolはタイポグラフィやデザインの基本を学ぶためのチュートリアルを提供しています。ステップバイステップのガイドやビデオレッスンを通じて、基礎から応用まで学ぶことができます。

グラフィックデザイン、ブランディングなど、様々なデザインの講座があります。

タイポグラフィに特化しているのは以下でしょうか。

Typography & Layout – Design School
https://www.canva.com/designschool/courses/typography-and-layout/?lesson=understanding-typography-theory

とにかく動画がわかりやすい!

4. Fonts In Use

https://fontsinuse.com/

このサイトは、さまざまなデザインプロジェクトで使用されているフォントの例を提供しています。広告、本、ポスター、ロゴなど、さまざまなデザインプロジェクトにおいてどのようにフォントが使用されているかを見ることができます。

トップページの、写真とフォント名の組み合わせが非常にわかりやすいですね!

まとめ

これらのサイトは、タイポグラフィについて学ぶ上で非常に役立ちます。

興味のある方はぜひ、これらのサイトをチェックして、自分に合った学習リソースを見つけてみてください。

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私のInDesignデータ入稿手順&チェックリスト

私がInDesignデータを入稿する際の手順をまとめました。デザインが校了してからの流れです。簡易的なチェックリストも作成しましたので、使いたい方はページ下部よりダウンロードしてください。

1. 校了したinddファイルを複製して、入稿用データを作る

-念の為校了したデータと入稿したデータを分けておきたいので、校了したinddファイルを複製する。

2. 不要なレイヤー、ドキュメント外のオブジェクトなどを削除

-レイヤーパネルの「未使用レイヤーを削除」機能などを仕様

3. ファイル>パッケージ

-入稿用inddをパッケージする。以下、作成されてできたパッケージ内の作業

4. Linksフォルダ内のaiデータ内の画像をチェック

-画像をリンク配置しているaiファイルが無いかチェック。aiに配置しているリンク画像はパッケージ機能では収集してくれないので、aiファイルのリンク画像をaiのパッケージ機能などで収集し、Linksフォルダに入れる

-以降のファイルのチェックなどはAdobe Bridgeでおこなうのが便利。ファイル形式などでフィルターをかけられます

5. Linksフォルダ内の画像をコピーして保存

-この後で画像の色変換(RGB→CMYK)やサイズ変換をおこなうが、不可逆の作業なので編集前の画像を複製保存しておきます

6. RGB形式の画像をCMYK形式に変換

Linksフォルダ内の画像でRGB形式のものはCMYKに変換します

7. 画像の配置サイズを調整

-InDesignで画像を選択し、大きすぎる画像は解像度を調整します

-目安としては拡大率0~30%くらいのものは元画像が大きすぎるので小さくしています

8. InDesignでレイアウトデータにプリフライトをかける

-印刷用のプリフライトでエラーが出なければOK

-私は下記サイトのプリフライトプロファイルを編集して使用しています

ttps://www.graphic.jp/data_guide/other_applications/data_notice/adobe_indesign

9. プリントアウトして最終確認

-塗り足しがあるかを特にチェック!

-レイアウトの崩れなども無いかチェック

10. 印刷会社により、ネイティブデータ、PDFなどで入稿

-PDFの場合は、Acrobatでプリフライトもかけています

ex1. フォントをアウトライン化する場合

7.の後、inddデータをコピーし「アウトライン化前」ファイルと「アウトライン化後」ファイルに分ける

「アウトライン化後」ファイルを開き、必要なフォントにアウトラインをかける


InDesignデータ入稿フローチェックリスト

簡易的なチェックリストを作成しました。随時、使いやすく更新するつもりです。

InDesignデータ入稿フローチェックリスト

大きいサイズのものは以下↓

この様な感じです。感想や、不足しているフローがあればコメントで教えていただけると助かります。

イメージをパッと形に変えるデザイン大全/仕事でバリバリ使えるデザイン本でした!

最近読んで良かったデザインの本がこちら

イメージをパッと形に変えるデザイン大全/尾沢早飛(著)

「若者向け」「女性向け」「ピュア」「ミステリアス」など、テイスト毎にどのようなデザインをするべきか、ということが紹介されている本です。
色使いや、フォント選び、などのポイントでまとめられているので、仕事で使える実践性があります!

本のための作例と併せて、筆者の尾沢早飛cornea design)さんが実際にお仕事で作られたデザインの実例も掲載されているので、よりわかりやすかったです。
こういった本は、本のための作例だけでなく、実例が掲載されているとグッと説得力が上がりますよね。

長く仕事をしていると「自分のデザインテイスト」のようなものが変に固まってきてしまうのでこの本を読んで、トレンドなどを取り入れつつ、自分のデザインをチューンナップしていきたいと思いました。

私が本書を読んで、早速使ったのが「若者向け」のデザインのTips。

自分が若者でなくなってしまったので、とても参考になりました(笑)

もちろん、お仕事をはじめたばかりの新人のデザイナーさんにもオススメできる一冊です!