Mac OSに搭載されている標準フォントの中から、私がデザイン制作でも良く使用するおすすめのフォントを紹介。(OSはSierra)
近年、標準フォントにもクオリティの高いものが増えてきているので、非デザイナーの方でもここで紹介するフォントを上手く使用すれば、プロ顔負けのハイクオリティな制作物を作ることができるだろう。
和文:明朝体
漢字、ひらがな、カタカナ、英数字を収録した「和文フォント」と英数字のみを収録した「欧文フォント」に大きく分け、さらにフォントの形によって分類して紹介していく。今回は和文フォント編。まずは明朝体から。
ヒラギノ明朝体 ファミリー*
ファミリーとは複数の太さを取り揃えた同一の骨格を持つフォントのシリーズの事。ファミリーの数が多いフォントの方が、本文や見出しなど使い回しがしやすい。
字游工房によるデザイン。現代的でシャープな表情を持つ明朝体で、雑誌やパンフレットなどに最適。
凸版文久明朝 & 見出し明朝 ファミリー*
字游工房デザイン。凸版印刷で使用されていた書体を現代向けに改刻。紙だけでなく、スクリーン上に表示された時の視認性も考慮されている、読みさすさを重視した明朝体。
游明朝体 & 游明朝体+36ポかな ファミリー*
字游工房デザイン。「時代小説が組めるような明朝体」をテーマにデザインされた游明朝体Rを核としたフォントファミリー。クセの無いオーソドックスな字形なので多用な媒体で使用可能。
游明朝体の仮名のみをクラシカルな「36ポかな」に差し替えた「游明朝体+36ポかな」はタイトルや見出しなどで大きく使いたい時に適している。
和文:ゴシック体
ヒラギノ角ゴ ファミリー*
字游工房デザイン。「ヒラギノ明朝」との組み合わせを意識してデザインされたオーソドックスなゴシック体。「ヒラギノ明朝」同様、あらゆる媒体で違和感なく活用できる書体である。
凸版文久ゴシック & 凸版文久見出ゴシック ファミリー*
字游工房デザイン。横組みでの使用に特化して作られた、本文用のゴシック体。仮名文字の、筆が入る際のでっぱりを左向きにつけるという珍しいデザインで、独特の読むリズム感を演出している。
游ゴシック体 ファミリー*
字游工房デザイン。游明朝体と対になるオーソドックスなゴシック体。品格と可読性を併せ持つ完成度の高い書体。
和文:丸ゴシック体
筑紫A丸ゴシック ファミリー*
フォントワークスによるデザイン。「筑紫」はフォントワークスが独自に開発している書体シリーズ。この丸ゴシックは、現代的な表情でありながら、ふところを絞ったデザインにより、“温かさ”や“なつかしさ”を感じさせるような味わい深さを持っている。
筑紫B丸ゴシック ファミリー*
筑紫A丸ゴシックの仮名をよりオールドスタイルなデザインにしたもの。とてもレトロ感が出ている。
*マークのフォントはFont Bookからダウンロードして使用可能になるもの。使用方法は以下のリンクを参照。
https://support.apple.com/ja-jp/HT206872
タイポグラフィおすすめ書籍
オススメの関連記事